AirDropは、2013年に公開されたiOS7で導入されましたが、これまで大きなアップデートありませんでした。この度iOS17でAirDropが進化しました。5つの新機能が登場します。
1,NameDrop
「NameDrop」は、iPhoneを相手のiPhoneまたはApple Watchに近づけるだけで、共有したい電話番号やメールアドレスと連絡先ポスターを素早く交換できる新機能です。
2台のiPhoneを近付けると、双方にカスタマイズ可能な自分の連絡先ポスターが表示されます。
2,iPhoneを近付けるだけで画像やファイルを共有
iOS17では、2台のiPhoneを近付けるだけで、AirDropで写真やファイルを共有できます。従来のAirDropのように、共有シートを呼び出す必要がありません。
3,インターネット経由でAirDropを継続
従来のAirDropは、2台のデバイスの距離が離れてしまうとAirDropが失敗し、ファイルの転送ができず、複数の動画ファイルなど容量の大きなファイルを送る場合に不便でした。
iOS17では、2台のデバイスがAirDropの通信範囲から外れてしまった場合でも、両方のデバイスがiCloudにサインインしていれば、インターネット経由で完全な品質でファイル転送を継続できます。
4,iPhoneを近付けるだけでSharePlay
iOS17では、離れた友人とゲーム、音楽、映画などを一緒に楽しめるSharePlayを、2台のiPhoneを近付けるだけで使えるようになります。
さらに、新しいSharePlay APIではサードパーティー製アプリでもこの機能が利用可能になります。
5,センシティブな画像を自動ぼかし
AirDropでは受信者が同意しないと写真や動画を受け取ることはありませんが、従来のAirDropでは、サムネイル画像にファイルの内容が表示されていました。
以前こちらのブログでも取り上げた、AirDropを悪用してセンシティブな画像などを送りつける「AirDrop痴漢」も問題となっていました。
iOS17では、AirDropで受信する前のプレビューの段階で、センシティブと思われる写真やビデオにぼかしをかけた状態で、警告メッセージが表示されます。
こちらは段階的に登場するようなので、今すぐにすべての機能が使えるわけではありません。
iOS 17やiPadOS 17はiPhone用とiPad用のOSなので一部機能が違います。