コレクションの排出 | 流離のロマンチストかく語りき

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何か書けと言われても、何と書いたらいいのか、、、、

とりあえず、暇な方は、ちょっとだけでもお立ち寄りくださいね。


今年に入って初めてコレクションの一部を倍曲することになりました。

基本的に売買目的で所持してるのではないけれど、このまま持ってても使わないし、大事に使用してくれるならという願いも込めての嫁入りです。

で、今回売却が決定したものは、腕時計。

機械時計は、使ってナンボ。

書斎の片隅で埋もれたままでは、中の機械が駄目になってしまう。

欲しいと言ってくれる人が居たので大学受験でもしなかったような大勉強して、更にオマケもつけての放出です。

って、大学受験でたいして勉強した記憶もないんだけど。

今回リクエストがあったのはロレックスのサブマリーナエクスプローラー1





どちらかを譲って欲しいと、状態と予算が書かれたメールが届いた。

7、8年前ならオーバーホールして渡すんだけど、ご存知の通り目を患って以来、時計のような精密機械を弄れなくなってしまった。

なもんで、現状私でよければ、、、ということで、1個分の予算で2個とも手放すことに。

多分、売却価格を聞いたら。多分、それなら俺も!って誰もが思う金額です。

気分が良かったので、オマケのオマケにコイツも付けてげることに。


まあ、こっちは遊びで作ったものなんだけど。

機械の方は、ポロのクォーツです。

最近の僕は、面倒くさいので殆ど機械時計は使わなくなった。

近年、日常使用してるのは、2種類のクレドールくらい。

予定外の臨時収入となったので、カミさんとクロネコちゃんに洋服でも買ってあげることにします。

ネットオークションに出品してた頃は、100円でも高く売ることを考えてたのに、最近は、欲しがってる人に安く譲ってあげたいという気持ちが強くなってしまった。

勿論、バカにした値段じゃ嫌だけど、常識的な価値を知った人になら譲り甲斐があるというもの。

まあ、もしかしたら隠れ業者かもしれないけど。

売却目的の人には絶対に譲らないけど、大事に使ってくれるなら、、、ということなのです。

そういえば、最近の若い人って腕時計をしない人が増えたそうですね。

僕らの時代は、スーツやネクタイ、靴以外で男がお洒落できるアイテム(というか金を掛けられるもの)は、タイピンとカフスと腕時計くらいだった。

けど金融機関は、業務マニュアル(身だしなみも細かに書かれてた)というのがあって、服装や身につけるアクセサリー類が全て制限されてたのであります。

今はどうか知りませんが、当時は、ス-ツの色も柄も煩かった。

スリーピースやダブルは駄目、カフスも駄目、ネクタイも派手なものは駄目、タイピンと時計は金色や玩具っぽいものは駄目、、、とか。

そんな中でお洒落をするのって難しかった。

それなら、、、と言うことで、タイピンと時計に絞った。

タイピンは、アチコチで見つけては買い漁ってた珍品もの(今じゃ珍しくないだろうけど)を日替わりで。

そんなこともあって、同じ部署に居た女の子が転勤する際に、身につけてるものが欲しい、、、と言われてギターのタイピンをあげたのを皮切りに、以降、女子行員が転勤や退職をする度に、1個、また1個ととられることになるのでありました。

その代わり、その何倍もするものを貰ってたけど。

晩年の一番のお気に入りのタイピンは、博物館で買った恐竜シリーズだったかな。

時計は、学生時代から愛用してたユニバーサルが金色で禁止されてたので、高校入学のお祝いに叔母に買ってもらったシチズンのクロノ(通称ツノ)と日本の代理店で扱っていなかったロンジンのフラッグシップを使用していた。






余談ですが、今から15年位前にヤフーオークションで、時計わらしべ長者ゲームを始めたときの最初の持ち駒は、この2個でした。

ちなみに時計わらしべ長者ゲームとは、売った値段で別のものを買い、最終的にクレドールとロレックスに辿りつくことを目的にしたゲームで、その目標は、3年後に達成し、最終的に、クレドール5個、ロレックス6個(2個売却予定ですが)の他に、各種諸々のものが2千個以上になってしまいました。

まだオークションが業者ズレしてなかった時代に加え、自分で修理できたので、ジャンク物を二束三文で買って修理し、それを売却した値段で、また違うものを、、、と、幾度も繰り返した結果の賜物です。チョキ

そういえば、潰れた時計屋さんから買い取った何百種類もの新品のケースや風防、バンド、パーツ類も書斎の何処かに紛れたまま。

目も元には戻りそうもないし、左手の指も腱鞘炎にな
ちゃったし、もう時計を弄ることないでしょう。

年を負うごとに、ひとつ、またひとつ、、、と、身につけたもの、築き上げたものを失って行く今日この頃です。

まあ、長生きするということは、その分、多くの人や物との惜別を繰り返し乗り越えて行く宿命を背負うことなんですよね。

これまでに、1度ならず2度も死に掛けた僕にとって、
さんま師匠の生きてるだけで丸儲けという座右の銘は、まさに心訓そのものなので御座います。