予定通り、飲み物とスナック類の調達をした。
買出しに出たついでに、近所の食堂で昼食を摂った。
メニューは、カツ丼と肉じゃがと生ビール。
定番といえば定番ね。
けど、僕は何十年かぶりだった。
そういえば、高校時代、友人のヤギ君は、校外の食堂(正門のすぐ横)で昼食を摂る際は、何時もカツ丼とビールだった。
今思えば、凄くおおらかな時代だった。
高校の目の前だと言うのに、昼間から食堂でビールを飲んでても、授業を抜け出してパチンコやビリヤード場に入り浸ってても、連れ込み旅館にシケ込んでも誰も文句を言わなかったし、タレ込む奴もいなかった。
ただし、校内での喫煙や飲酒、セックス(AVじゃあるめーし、そんな奴いねーか?)に対しては厳しかったけど。
先のヤギ君なんか、パチンコの景品で貰ったタバコを擦れ違った先生にあげてたし。
ちなみに、ヤギ君と言うのは本名ではない(当たり前だけど)。
何時も目が充血して赤く、顔がヤギに似ていたのでそう呼ばれていたのである。
まあ、本人は知らなかったが。
70年代は珍しく、髪を茶に染め(もしかしたら天然だったかも)、よく真っ赤なジーンズにピンクのカーディガンと言うアンビリーバブルなファッションセンスだった。
このファッションセンスを書くと、多分、ここをご覧の高校時代の同級生には、わかっちゃった人もいるんじゃないかな?
彼とは1度も同じクラスになったことはないのだが、共通する友人がいたので結構親しくしていた。
卒業前に、来週から1週間続けて日大だぜ!って、誇らしげに言ってたが、あのときの得意げな表情の意味はいまだに不明。
そんなに日大に行きたかったのか?
結局、その後に日大に入ったという話も聞いてないんだけど、いったい何処にいったのやら?
共通の友人も含め、それぞれ別々の大学に入って、自然に疎遠になってしまったが実に愉快な男だった。
話は変わって、昨日、僕は友達が少ないという映画があることを初めて知った。
で、アニメの劇場版かなって思って調べたら実写版で唖然ととなった。
その昔、ジャニタレとアイドルが共演してた映画で、業界では、ジャリ救いって言われてた奴と同じね。
今でもこんな次元の映画が作られてるのかと苦笑しちまった。
まあ、金を払って見た奴からすれば余計なお世話だろうけど。
けど、あのアニメを気に入ってた一人としては、チンケな実写はやめて欲しかった。
特に僕の一番のお気に入りの幸村は、ふざけんじゃねー!って思ったぜ。
と言う話はどうでもいいか。
で、話をカツ丼とビールの話に戻して、高校時代は、友人(もっぱらT田君)と外食する際は、カツ丼とかトンカツ(俺はロース派でTタ君はヒレ派)とか、殆ど揚げ物だった。
実は、今でこそ珍しくない千円食い放題の焼き肉屋がアチコチに出始めた頃で、彼と二人で軽く5kg以上食ったり飲んだりで、最後は、店の人が厨房から覗くほど。
で、近所に2軒有ったうちの1軒が1年で潰れてしまった(僕らだけのせいじゃないと思うが)。
ちなみに潰れたお店のその後は、居抜きで準備をしてたので、また焼肉屋が入るのかな、、、と楽しみにしてたら、なんとエホバの証人(聖書売りに来る団体ね)だった。
兎に角、彼とはアチコチで食いまくったものでした。
以前も触れたけど、朝食を食べて家を出て、3時限目が終ったところで学食のソバ屋で、かき揚げ力月見ソバ(キツネ、タヌキ、オカメ等のフルトッピング)を食べて、お昼に持参の弁当を食べて、クラブ活動があるときは、その前にもう1度同じソバを食って、クラブが終った後は、正門前のパン屋で惣菜パンを2個くらい食って、帰宅して直ぐに夕食。
クラブに出ないときは、草加駅前にあった珈琲館(今思えばベタな名前)で、トマトジュースを飲みながらミックスピザ食って帰る。
それで深夜にコーヒーを沸かして、パチンコで交換して積み上げてたリッツ缶でお犬様とお茶会。
いったい、1日に何食とってたか?
まるでイギリス人だね(僕の前世は、イギリス貴族らしい)。
カツ丼を頼まなくなったのは何時頃だったんだろう?
気が着けば、滅多に食べなくなってた。
そうそう、カツ丼もトンカツもロースを使う場合、昨今のように厚切りは邪道です。
豪華そうに見えるかもしれないけど、食感やバランス的には、上下の衣以上に厚くしてはいけない。
まして、咬んで中の肉が抜けちゃうとか、口に入れて豚肉の食感と味が際立ってしまうものは、料理としては関心しません。
或る作家さんが言ってましたが、カツ丼もトンカツも豚肉料理ではなく、衣料理なのです。
な~んて、どうだっていいことですね。
そうそう、カツ丼とビールの組み合わせは要注意です。
お腹の回りが、霜降り肉になっちゃいますので。