「警鐘」
はい、編集人の戯言でございます。
今日は批判覚悟で書きます。
最近、本当に選手の怪我が多いんです。
しかもちょっとやそっとのレベルじゃなくて、結構重症なものが多い。
そりゃあね、プロレスっていうのは「格闘技」ですから、怪我は起こり得るんですよ。
だから選手は体を鍛えて、受け身もしっかり取れるようにする。
清水君のデビューが延期になりそうなのも、彼への安全面だったり、対戦相手の安全面も考慮に入れてのものだったりする訳ですよ。
でもね、最近の他団体さんの試合を見てると本当に怖いんですよ。
遠慮なく頭に攻撃してるんだもの。
鍛えられないんですよ、頭。
闘いの激しさを求めたら仕方ないんだとか言いますけど、選手だって人間であって、アニメの中の主人公とかバーチャルゲームの主人公じゃないんですよ。
頭にダメージ受けたら脳震盪だって起こすし、受け身を取り損ねたら絶対安静位の大事故になる。
じゃあ、誰かが行きつく所まで行かないと、皆納得しないのかな?
選手も関係者も、そしてお客さんも。
どなたかが
「脳震盪で、大したことなくてよかった」
とかつぶやいてましたけど、それを見て
「うわぁ、感覚が麻痺してんなぁ」
って思いましたもん。
脳震盪って一時的にせよ「機能障害」が起こる訳ですよ、脳に。
記憶喪失とかはげしい目眩とか、そういう事になる訳です。
それ、大したことない・・・筈がないですよね。
無論、体をいたわりながら試合しろ・・・とは言いませんけど、うちらみたいな立場からすれば試合前に選手に散々言っているのは
「怪我だけは絶対するなよ」
ホントこれ。
だから、前にも書いたけど、そろそろプロレスの在り方も変えるべきだと思いますよ。
そりゃあね、闘いに激しさを求める人もいるでしょうし、自分のイメージするプロレスっていうのがありますから強要はできませんけど、このままだといつか誰かがまた「行きつく所まで」行きますよ。
観客が求めている以上、選手はそれに応えようとしますからね。
これを進化したとかマスコミさんはよく書くんだけど、進化でもなくでもなくて、限界を超えているだけだからね、正直な話。
少なくとも夢闘派プロレスが目指すのは「深化」ですから。
あくまでもプロ・レスリングなんですよ。
バックドロップも河津掛けでも、基本に忠実に決まれば必殺技になりえるという事をやっていきたいんですよ。
いや、繰り返しますけど、本当に全員が意識を変えていかないと、行きつく所まで行ったら本当にヤバイと思いますよ。