以前千葉県血清研究所について少し書きましたが、付け足すことにします。

 千葉県血清研究所は昭和21年から千葉県で設立されました。ワクチン供給のみならず、ボツリヌスなどの研究も行ってきました。

 その千葉県血清研究所の麻疹ワクチンの効きが悪いという話が、沖縄を中心に2001年ごろから出てきました。調べてみると、有効率が80%ほどということがわかりました。一般的な日本の麻疹ワクチンの有効率が95%以上とされているので、これは驚くほど低い数字です。

 沖縄で問題になったワクチンのロットはC4-7・C5-1・C5-3ですが、他のロットでも有効率が低い可能性があります。

 その千葉県血清研究所は、平成14年に閉鎖してしまいました。当時の新聞から引用してみます。
http://ebisu.net/xoops/modules/myalbum/photo.php?lid=40
 国立感染症研究所の協力研究員でもある中島医師は「地域的問題なのか全国的問題なのかが課題だ」として今年10月、厚生労働省に対し「千葉血清の低効果の原因を突き止めると同時に、追加ワクチン接種などのフォローが必要」との報告書を提出した。

 しかし、千葉血清は「低効果」と指摘されたワクチンを使っていた自治体や医師に対して特別な措置はとらないまま、昨年秋、「ワクチン市場での役割が低下した」などとして会社を閉鎖した。


 なんともお粗末で悲しい話です。
 しかし、憤慨だけしても始まりません。母子手帳などで確認して、該当ワクチンを接種された人は、改めて追加接種をお願いします

 千葉県血清研究所のワクチンについての他サイトによる説明。
千葉血清のはしかワクチン問題について
はしかワクチンが効かない@千葉県血清研究所

 それと、千葉県による説明。麻疹ワクチンの有効率のことなんて、全然書いてません。
千葉県血清研究所について
 それと、血清研究所記念保健医療福祉基金のページ。
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_kenfuku/kikin/kikin_top.html
 千葉県血清研究所ワクチン接種者の追加接種のために、使ってもらいたいものです。