再び、おはようございます。
夏の旅ばなしを連載中です
先ほどUPした第4回が長くなりそうな気配だったので、2つに分けました
まだイスタンブルの空港に居るところの話 w
それでは続きをどーぞ。
havaistの乗り場へ到着。
各方面行きのバス料金表。
猫の目さん家の近くまで行く路線の料金を確認して、専用の機械でイスタンブルカード(交通ICカード)にチャージ。
をしようと思ったら、チャージ方法を忘れていてイマイチ分からなかったので
近くにいた係員さんに機械の使い方を尋ねました。
とる子 「○○まで行きたいんですが
」
係員「○○は△番のバスで、◇リラだよ」
係員さんはわたしのイスタンブルカードの残額を調べてくれて、わたしはチャージする金額分のお金を係員さんに渡すと、チャチャチャッとチャージしてくれました。なんか親切~~~。
係員 「あの列に並んどいて。空港からは2時間かかるよ」
やっぱり2時間
「列」っぽい塊のところに立っていると、自分の乗るであろうバスが到着。
そして、聞いた人の全員が ここから○○までは2時間かかる と断言。
誰に聞いても2時間や
答えがここまで一緒なのも逆に怪しいですが w まぁ、乗り込むとしましょう。
車内で座って、フゥと一息。
結局、ここへ来るまでで公衆電話やテレカを売ってそうなところは見当たらず、頼みの綱はバスのフリーWi-fi 。
しかし予想通り、空港内と同じシステムで、Wi-fiを使うにはスマホのショートメールでパスワードを受け取らねばならず・・・。
うーむ、困った。
このままでは、猫の目さんと連絡がとれない
それならば、どうする?
先ほどから思い付いていた案を採用するしかない・・・かしら?
わたしは手帳を取り出して、スマホの電話帳を見ながら猫の目さんの電話番号と名前を書きました。
そしてまわりを見回す。
誰にしよーかなーーーーーー
と思いながら、なんとなく前に座っていた一人のおじさんに白羽の矢を立てて声をかけました。
とる子 「
(トルコ語のような言葉で)すっ、すみません、ミスター。ちょっとお手伝いしていただけませんでしょうか
」
前のおじさんが、何だ何だ? と耳を傾けてくれたので、ガイジンのオバハンは一気にアクセルを踏み込みます
とる子 「(手帳の名前を見せながら) 友だちに連絡をとりたいのですが、わたしのスマホが使えなくて困っているんです。バスのWi-Fiも使えなくて・・・。そこでご相談なのですが、わたしが今からバスで空港を出るということを、あなたのスマホからショートメールで彼女に知らせていただくことはできますでしょうか
大変お手間をとらせて申し訳ございません
」
↑
電話をかけてくれと頼むよりも、ショートメール送信料の方が安いのかなと思っての提案
すると、おじさんは黙ったまま手帳の名前と電話番号をしばらく見て、黙ったまま電話番号を入力して、黙ったまま通話ボタンをタップして、「はい」と電話をこちらに差し出してきました。
え、電話かけてくれはった
呼び出し音がしばらく鳴ったあと、猫の目さんの声が。
とる子 「もしもーし! わたし、わたし。とる子! 今、人の電話を借りてるの。今からリムジンバスで空港を出ます! 2時間後の待ち合わせでよろしくです!」
と、かなりの早口で伝えて電話を切る。
前のおじさんに丁重にお礼を述べて電話を返して、やれやれ一安心~~~
猫の目さんには連絡できたし、あとは目的地まで2時間ぐらい乗っておくだけ
と、ホッとしていると、前のおじさんが急に振り向いて 「友だちから電話が入っているよ」 とスマホを差し出してきました。
えっ
どうやら、わたしがプワ~~~~ッと一方的に伝えたことが、猫の目さんにはイマイチ伝わっていなかったようです
落ち着いて確認をし合って w 電話終了。
おじさんにスマホを返して、再度お礼を述べる。
何だかすみません~~~~~~
そうこうしている内にリムジンバス出発。
空港を出ると、こういう景色が延々と続きます。
まぁ、2時間も乗るし~~~~と思って、ボーーーーーッとしていると
あれ?
この橋は?
ヨーロッパ側とアジア側を結ぶ橋? なのかしら?
この時点で、発車後30分ぐらいです。
あれ? この橋を? もう渡ったん? ちょっと早い?
と思っていたら、前のおじさんが電話で誰かと話していて、そのまま立ち上がって運転手さんのところへ行き、運転手さんとも何かを話しています。
そして、座席へ戻ってきたとき、わたしにこう言いました。
「今、君の友だちから電話がかかってきたんだけど、このバスは○○(わたしが行こうとしている停留所)を通らないらしいよ。バスのルートが変わったんだって。君の友だちは△△まで来てくれるらしいから、君も△△で降りなさい」
えっ
△△って、どこ!?
おじさんの話を何回か聞きなおしましたが、△△がどの辺りなのかサッパリ見当がつきません
とりあえず、△△に着いたら教えてくれるって言うてはるし、教えてもらお。
ちなみに、わたしが降りたい○○というバス停留所と、○○方面行きという○○は同じ。
なので、このバスは○○へ行くことは行くけれど、○○という停留所は通らず、違うルートで○○まで行く ということですな
ややこしいな
例えば、
関空から神戸三宮行きのバスはあるが、神戸三宮という停留所は通らない
みたいな感じですな
サラッと停留所を変えんといてーーー
そんなこんながありつつ、空港を出発してから約1時間後、バスが停まりました。
何人かが降りていきます。
ここはどこ? と思っていたら、前のおじさんが運転手さんのところへ行って何かを話しており、わたしの方に向かって
「ゲル、ゲル!(Come, come !) ここだって!ここが△△だから、ここで降りて!」
え・・・・・えーーーーー? ここで降りるんですか!?
状況を把握できないまま降りて、スーツケースを受け取り、えーーーーーーーー
となっていたら、バスの中からおじさんが
「友だちには、君がここで降りたと電話しておいてあげるよ!」
と言っている間にバスの扉がプッシュ~~~~と閉まり、バスは走り去って行きました。
え・・・・・
えーーーーー⁉︎
ここ、どこ!?
さて困った。
△△というところらしいけど、△△って何処なんでしょう。
しばらくは 「えーーーーーー? えーーーーーーー?」 と一人で言っていましたが、まずは一旦落ち着けわたし。
バスのおじさんは、猫の目さんに連絡をしてくれると言っていたけど、わたしも自力で何とかせねば
と思ってまわりを見回すと、係員らしき服装のおじさんを発見。
とる子 「すみません、今わたしは何処にいるのでしょう? イスタンブル空港から来たのですが、ここは一体どこでしょう?」
と、係員らしきおじさんに尋ねると、紛れもなく△△だとのこと。
そこで、先ほどのバス車内と同じように手帳を取り出して、おじさんに
「(手帳の名前を見せながら) 友だちがここまで迎えに来てくれることになっているのですが、わたしのスマホが使えないのです。そこでご相談なのですが、わたしが今ここにいるということを、あなたのスマホからショートメールで彼女に知らせていただくことはできますでしょうか
大変お手間をとらせて申し訳ございません
」
と頼んでみると、おじさんは黙ったまま手帳の名前と電話番号をしばらく見て、黙ったまま電話番号を入力して、黙ったまま通話ボタンをタップして、「はい」と電話をこちらに差し出してきました。
呼び出し音がしばらく鳴ったあと、猫の目さんの声が。
え、さっきと同じ展開や
ん
(しかも、自力で何とかせねばと言いながら、他人に頼りまくり)
猫の目さんは知り合いに車を出してもらって、車でこちらへ向かっているらしく、わたしの現在地を聞かれましたが、当然説明できるはずは無く・・・・ おじさんに電話を渡して現在地の説明をしてもらいました
そしてしばらく待っていると、猫の目さんと知り合いの方が車で登場
わ~~~~~~い、会えた~~~~~~~~~
猫の目さんと抱き合って再会を喜んだあと、おじさんにお礼を言い、その場を後にしました。
ちなみに、バスで前の席に座っていたおじさんは、わたしがバスから降りたあと、きちんと猫の目さんに連絡を入れてくれていました
結局、空港から△△まで(当初は○○に行く予定だったがルート変更のため△△になった)2時間かかると聞いていた所要時間は、約1時間。
半分の時間で着いたことになります。
車を出してくださった知り合いの方の話によると、イスタンブルの道の混み具合は本当に読めないからねぇ とのこと。
思い返せば、リムジンバスで前に座っていたおじさんと、バスを降りたところにいたユニフォームのおじさんには並々ならぬレベルで助けていただきました
ダメ元で人に頼んでみる の一本鎗で、Wi-Fiが使えなくても何とかなった・・・ここはトルコ、流石だゎ
おじさん方、本当に本当にありがとうございました
無事に(?)猫の目さん家に到着したあとは、お茶を飲みながら、荷物を開けながら、心ゆくまでダラダラして w お喋りに興じていました~~~~
こちらは猫の目さんが買っておいてくれた ウェルカム・スィミット(焼きたて)
イスタンブルに到着したところで2日目が終了で~す
(つづく)