パンダの赤子死亡とメディアの欺瞞 | 一水会活動最新情報!

パンダの赤子死亡とメディアの欺瞞

 昨日11日、上野動物園のジャイアントパンダ・シンシンが生んだ生後1週間の赤ちゃんパンダが死亡しました。

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(9日撮影されたシンシンと赤ちゃん〔円内〕)

死因は母乳を呼吸器系に詰まらせ、肺炎を発症したことによるとのこと。

まあ、パンダ外交と云われる来日の経緯や、それによって生じる中国側の利益など、言いたいことは

それなりにありますが、日中友好40年の年にこうなってしまったのは残念に思います。

 もっとも、パンダは他の動物で云うなら未熟児の状態で生まれ、生後3ヶ月までは死亡率が格段に高いこと、

母パンダが育児放棄をし得ること、発情期が年1回ほんの数日しか無いことなど、

元々自然繁殖も人工繁殖も難しい動物なので、今回のことで然程落胆する必要無いはずなのですが、

どうにもそれをなじりたがる輩が多いようで...

自然災害と命の生き死には天の営み、人の作為で全てどうにか出来るものではないでしょう。

ネット上での尖鋭化した言説が取り沙汰される昨今ですが、一方の既存メディアのこうした“公開処刑”的な

謝罪を強いるような取材・会見が行われて久しい様も充分に問題だと思われます。

 もう一つパンダの死が焙り出したのが、「パンダが上野にしかいないかのようなメディアの空気」。

日本国内でパンダがいるのは3ヶ所、東京・上野動物園と神戸・王子動物園。

そして、南紀白浜アドベンチャーワールド

テレビがわざわざ速報テロップまで流していた同時刻、ツイッター上では上野のパンダの死を悼む一方、

この南紀白浜アドベンチャーワールドが話題となっていました。

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和歌山県西牟婁郡白浜町にある動物園・水族館・遊園地が一体化したテーマパークなのですが、

成都市の成都大熊猫繁育研究基地との協力でジャイアントパンダの繁殖研究事業を進めており、

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ここ12年でジャイアントパンダ12頭の繁殖に成功。うち11頭が成獣に成長。

出産数・成長数では勿論世界一。また、中国国外で唯一双子のパンダ繁殖に成功。

現在8頭のパンダが飼育されている、とのこと。

ある作家はこの状態をして、「マスコミは本当に山手線の内側だけで動いてるw」

ツイッター上でメディアの東京偏重体質を指摘。

普段メディアの欺瞞を指摘していながら、今日の今日まで口車に乗りっ放しだったことを恥じるばかりで、

グゥの音も出ません。

 それでもやはりパンダの赤子の死は残念ですが、こういった既存メディアの体質を照射し、

世に広めたことを考えると、1週間の短い命が良く全うされたのかも知れません。
(世田)

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第128回 一水会フォーラム

日時・平成24年7月17日(火)/18時30分開場・19時00分開会

演題・一水会結成四十年企画 日本農耕文明に回帰せよ~社稷と祭政を考察~

講師・高野孟先生(『インサイダー』編集長)

場所・ホテルサンルート高田馬場 3階会議室