石井一成、センソンにリベンジ許しTrue4U王座陥落! | 石井一成オフィシャルブログ 我道 -Road to Champion-

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ペッティンディープロモーション「True4Uムエタイ」 

2017年5月5日(金) タイ・ランシットスタジアム
記事提供:早田寛(Photo & Text by Hiroshi Soda)

True4Uフライ級タイトルマッチ 3分5R
×イッセイ・ウォーワンチャイ [石井一成](王者)※初防衛戦
○センソン・エラワン(タイ/挑戦者、元True4Uミニフライ級王者、ルンピニー認定ミニフライ級7位)
判定0-3 (48-49/48-49/47-49)
※センソンが新王者に

 石井は2月17日に同タイトルをかけて闘ったセンソン・エラワンと初防衛戦。タイでは、好勝負だった試合などはすぐに再戦が組まれる傾向にある。センソンは元True4Uミニフライ級王者でもあり、階級を上げフライ級で石井とのタイトルに挑むも石井に惨敗。センソン陣営としては日本人の石井に負けた事に相当なショックを受けていたようで、この再戦ではどう対策を練ってきたのかが見所だった。


 試合は初回、リングで見合って、まずセンソンの立ち方が前回とは逆のサウスポーの構えになっていたことが印象的だった。これは前回、石井に多数蹴り込まれ致命傷となったローキック対策によるものなのだろうか。両者は互いに手数も少なかったが、時おり石井の重い右ローが決まり、場内の期待を集めた。
 2ラウンドから、センソンは左ミドルの数が増すが、石井はこの左ミドルにカウンターパンチを狙う。
石井のパンチのスピードと破壊力はタイの関係者らも一目置くほどだが、センソンのガードは固かった。

 3ラウンド以降もセンソンは左ミドルを徹底し、石井はセンソンのミドルに左フックからのパンチラッシュを試みるがクリーンヒットはしなかった。
 4ラウンドには距離が詰まり首相撲に移行。センソンはここで膝の連打でポイントを取ろうとするが、石井も膝を返す。膝合戦までは良かったが、体勢捌きにあい、石井はセンソンの上に乗られる状態で倒れ込んでしまった。
 最終ラウンドも首相撲が続いたが、石井は不利な状態ながらも突破口を見出すことができなかった。
 判定48-49 48-49 47-49でセンソンの判定勝ち。石井への雪辱を果たしTrue4Uフライ級新王者となった。タイ選手は再戦の場合、短期間であっても相手の闘い方を攻略し、さらに強くなって挑んでくることも多いが、今回はまさにその様なことが言えただろう。また石井としては、自分の攻撃を出しづらかったことなどもあるかもしれないが、この試合で学んだことは多かったはず。今回は王座転落となってしまったが、さらにタイで新たな試合の話も来ているだけに、気持ちを新たに取り組んでほしい。