アトリエフェリーチェの*ゆかこ*です
只今石のオーダーが大変立て込んでおりまして、3ヶ月はお待ち頂いております。
心を込めて石のエネルギーと相談しつつ、一つ一つ丁寧に向き合って制作しております。
常時受け付けておりますが、どうかご了承の上オーダー頂けると嬉しく思います。
いつもありがとうございます。
心を込めて石のエネルギーと相談しつつ、一つ一つ丁寧に向き合って制作しております。
常時受け付けておりますが、どうかご了承の上オーダー頂けると嬉しく思います。
いつもありがとうございます。
これまでの記事→【セラピストへの道のり】①
「奥さん! 大丈夫ですか?
顔色が…」
淡々と夫の病状や検査結果を話していたドクターと助手の先生が
今度は私の顔を心配そうに覗き込んでいる。
癌 エイズ
どう言う事? どうなるっていう事??
え?奥さん大丈夫?って、私はしっかりしてますよ。
「大丈夫です」
「そうですか…?
え~、とりあえず結核の数値だけ気持ち高いので
今の治療方針としては結核に対する点滴と投薬での治療を続行します。
これで様子を診てゆきましょう。」
「はい、よろしくお願いします。」
一人で聞かなきゃだから、
ドクターの言葉はひと言も漏らさず
しっかりしてます!私!こう見えてもしっかり者の奥さんなんです!
風に(笑)、
何言われても顔色一つ変えないんです!
風に聞いていたつもりでしたが…
相当顔色が悪かったみたいです。
「山本さん、病室に戻られるなら
いったん談話室かどこかで休んでからにされた方がいいですね」
「…はい」
え?あら、そうですか?なつもりで立ったらふらついて
ふらふらと、それでも自覚もあったのか
談話室へ行って、ぺたりと座り込みました。
人間ショックが強すぎると思考停止して
泣いたり嘆いたりも出来ないものですね。
頭の中は真っ白で
とりあえずふらふらするのがおさまるまで談話室に一人座っていました。
先程の説明をしてくださったドクターが
いつも通り淡々とした表情で軽く頭を下げて通ってゆかれました。
は~~いつまでもここに居ても仕方ない。
暮れていく窓ガラスに映った自分に
「にぃ~~」って笑ってみて
もう一度夫の居る病室に戻りました。
「たいすけさん、やっぱり結核の点滴このまま続けるんやて。
ホンマに結核なんかなぁ?^^
結核やとしたらどこでなったんやろね? まさかやなあ」
うつろな目で
「ふ~ん、そうか」
と答える夫。
「子どもらのご飯もせなあかんから、今日はもう帰るね。」
「お。ありがとう」
「じゃね~また明日も来るね~」
帰りながら(もちろん自転車)
数年前に買ったばかりの家のローン
今年高校一年の長男と中学二年の次男の
これからが本番の教育費
なにより屈強だった夫の今の様子。
今は看護師さん任せの導尿も退院したら私の仕事か…
よっしゃ~~~~!!
結婚してから今まで養ってもろたんや!
今度は私がなんとかする~~~!!
(何とかするしかない![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
)
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
自転車をこぎながら
え~~っと、今の家に住めたらいいけど
無理なら売ってしまえばいいか。
ほんで、夫のお父さんが会長をしてる会社に
そこは何としても入れてもらおう
(使えるモノは使わせてもらおう)
そしたら自転車で通えるから
子どもらの世話も夫の導尿もできるやろう。
そや!単純な話や。
働ける者が働いて何とかするだけや。
大好きだったパッチワークもお教室には通えないけど
縫うだけなら家で一人でもできるしな。
うん!そうや。私で出来る事をやる!!
そう心に決め、いつも以上にガシガシ自転車をこぎながら帰りました。
けどね…
不思議な事に、ドクターの話しを聞くまで
「どうしよう、どうしよう」
「誰かなんとかして」
だった私が、
「何とかなるやろ。頼ることろは人にも甘えて
息子らにも協力してもらって
私が何とかするわ。
パートじゃなくてちゃんと働く!」
そう決めた頃から夫の病状がぐ~んと良くなっていったのです。
(そのせいかどうかはわかりませんけどね^^)
結果としては癌でもエイズでもなかったんですが。
かと言って結核もどうかな?という数値ではあったんですが
病院も何か治療しないといけなかったので
結核に対する点滴と投薬が続けられました。
夫の熱も下がり、病院内なら歩けるようにもなった頃
「たいすけさん、〇時頃病院の中庭の外れまで出てきて」
と伝えておいて
当時飼っていたチワワのかのんをこっそり連れて行きました。
夫が遠くに見えたところでかのんを地面に降ろすと
一目散に夫のところまで走っていきました。
気が狂ったように尻尾を振って夫に抱っこしてもらってるかのん。
入院してから一番の笑顔の夫。
二人とも嬉しそうで幸せそうでした~![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
会社の同僚がお見舞いに来られても
普通に受け答えしている夫を
嘘みたい…と思いながら見ていました。
結局約三ヶ月の入院中に夫の両親は
退院が決まった頃に
でっかいマスクをして一度だけ来ましたね。
いえ、怒ってないですよ
全然!![ドンッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/280.gif)
(笑)
![むかっ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/034.gif)
![ドンッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/280.gif)
![むかっ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/034.gif)
三ヶ月の間も長男は第一志望だった公立高校を落ちて
私立に通うことに決まり
私一人で入学式に行って、その帰り長男と病院に行った事など
色々ありましたね。
で、治ったとなったら
あのまだ寒かった日の自転車の決意はどこへやら
退院の手続きや保険の請求もみんな自分でしてましたね。夫が。
(私はそういう事務手続きとか苦手)
さて、退院したものの
夫はまだ服薬と通院は続けていて
目も黒目と白目の境目がグレーというのでしょうか?
生気のない目をしていて
声も空気が抜けたみたいな声で
お茶碗を持つ手もまだ震えていました。
やんわり指摘しても本人は自覚なし。
「え?震えてるか??」
いやいや…お味噌汁こぼれそうになってますやん![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/064.png)
![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/064.png)
もうしっかりした元の自分だと思っている様子。
ただ、ドクターに言われていた導尿はしなくても済んでいました。
時間はかかるけど自力で排尿できるようになっていて
有り難いことに、これは後々もとに戻ってゆきました。
それにしても…なんて言うんでしょうか
どこか魂が半分抜けたみたいになってる夫に
なんとか元通りとは言わないけど
元気になってもらって
好きなサッカーも出来るくらいになって欲しいなと。
私に何か出来ることは無いのかな…
ずっと考えていました。
そんなある日向かいの奥さんが
近くでめっちゃ気持ちいいマッサージしてくれるとこあるねん。
子どもらと同じ小学校の子どものお母さんがしてはるねん。
私も色々頑張ったしな~
自分へのご褒美に受けてみようかな。
早速そのサロンのHPを見て、予約を入れてみました。
それが今思えばエサレンボディーワークを初めて受けたきっかけ。
そして○○○との出会いでした。
〈つづく〉
============================
【お申し込み、お問い合わせ】
お申込み・お問い合わせフォーム
各講座、オーダー、セッションの
お問い合わせ、ご予約等、お申し込みはこちらから
【フェリーチェ通信】石の工房より
ブログでは書いていない石のこと、私の思いや
プレゼント企画や新作のお知らせ
メルマガ読者様限定のお得情報等を発信!
無料メルマガの登録はこちらから
今日も読んで頂いてありがとうございます
元気になってくれて本当に有り難かったです
ゆかこ
******************************************
石の声を聞きながら、その人にぴったりのワイヤーやマクラメ編みで
お化粧してお嫁入りのお手伝いをしております。
■アトリエフェリーチェのメニュー■