突然余命2ヶ月と宣告された23歳の女性。
夫と2人の娘のいる彼女はそのことを誰にも言わず、

夜のカフェで死ぬまでにしたいことのリストを書き上げます…


この映画の原題は「my life without me」です。
「死ぬまでにした10のこと」という邦題では、

この原題のニュアンスは伝わってこないですよね。
実際、映画を見ていくうちに、

10のリストが重要なのではないということが分かってきます。
死ぬまでにやりたいことをリストアップしたら10の項目になったというだけ。
リストに書いたことを実行してはいきますが、リストが中心なわけではない。
邦題だと、そのリストを中心とした話が展開していくのかと思ってしまう。
やっぱり原題は映画の内容を的確に表してます…あたりまえですが…
原題の英語のままでは日本人にはピンとこないというのも分かりますが、
ニュアンスの違う邦題をつけた人もいかがかと思いますね…


さて、余命2ヶ月と宣告されたら…2ヶ月ってすぐですよ…
自分ならどう過ごすんだろう…
やいたいことばっかりやって、いろんなとこ旅して家族と過ごすのかな…
やはり自分のしたいこと中心になるんじゃないかと思います。
たまに、重病の人がエベレストに登頂したりと、すごいことを達成したりします。
それまで思い切りがつかなかったことに踏み出せるのかもしれません。

でもこの映画の主人公が行うことは、そんな大それたことではありません。
彼女も、やりたいことや叶えたい夢はもっとあったんじゃないかと思う。
でも一番考えていたことは夫と娘たちのこと。


何も知らない夫や娘と交わす会話はとても切ないものがあります。
しかも、とても貧乏だけど、この夫がとてもいい人っていうのも切なくなります。
主人公が死んだ時とかは描かれてはいませんが、
残された人たちは彼女がいない人生を幸せに生きたんじゃないかと思えます。
特に大きな盛り上がりもないけど、淡々と死が近づいていく感じは良です。


★★★☆☆


ひそかに医者がいいですね。

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