アメリカに夢を求めて移り住んできたアイルランド人の家族の話。
アメリカンドリームを信じてアメリカへ行く人は多いんじゃないでしょか。


映画の始めに一家の乗る車がニューヨークはマンハッタンへ、
タイムズスクエアの華やかなネオンサインが光輝く様子を見ると
ほんとアメリカへ来たって感じが伝わってくるし、

街が夢や希望に溢れてるように見えます。
日本なら東京、渋谷のスクランブル交差点か東京駅でしょうか…
世界ではやはりタイムズスクエアなんでしょうね、行きたいです。


この夫婦、以前幼い息子を失いまだその悲しみを引きずったままなんです。
そしてその事実を受け止めていられないような感じ。
そんな中、長女の大人っぷりがすごい。
無邪気ですぐ誰とでも仲良くなる妹とは対照的。
ビデオカメラが好きでいつもビデオカメラの画面を通して周りを見てるのも
自分の感情を押し込めて一線引いてるってことかもしれない。
そしていつもカメラの中の弟と話かけてたんです。
カメラの中の弟と話すことで不安や悲しみを癒してたんです、けなげです。
なんていい子なんだ…
ラストで父親にそんなすべてを打ち明け

自分たちを心からかまってくれない寂しさをぶつけ
両親に死んだ弟とお別れをさせるシーンは感動です。


決して両親も否定できません、娘たちのことを思ってないわけないんです、
でもまだ息子のことが頭から離れない…
父親はよくあるパターンの、ちょっと頼りのないタイプ。
俳優になる夢を追いかけていて夜はタクシーの運転手。
頼りはないけど、好感も持てるような感じ、
それはところどころで見せる死んだ息子への思いが伝わってくるからだろーか。


あと、もう一人の重要人物、アパートの住人マテオ。
こういう展開もありがち、住人との交流。
見た目恐いしドアに「KEEP OUT」って書いてあるし、なんか叫んでるし…
この姉妹のおかげでこの家族に心を開くことに、でも不治の病…
こういうパターンで出会う人ってほんとに人間のできたすごい人格者ですよね。
このマテオもだんだん何かオーラのようなものを感じてきます…

E.T.を使ってきれいな終わり方ないい映画です。


★★★☆☆


長女の映画です。

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