6月11日の市政報告会。もちろん事前通告なし。 | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

6月11日の市政報告会。もちろん事前通告なし。

数日前、当ブログなどで告知させて頂きました私の市政報告会は、6月11日(土)に行われ、約70名の御来場を頂き、予定時刻を10分ほど過ぎた1時間40分くらいで終了しました。

選挙の前に、応援カード等に名前を書いて下さった方などには、お知らせの葉書を出しましたが、動員はしませんでした。だから、何人くるか、誰が来てくれるのか、7~8名くらいしかわからないで当日を迎えましたが、予想以上の方々が来て下さって、大変嬉しく思います。

市政報告会
【開始前の写真】

まず、55分くらい自分が話をして、45分くらい質疑応答とご意見を頂く時間を設けました。

参加者は「市内・市外も政治的立場も関係なく誰でも」、そして「なんでもアリの質疑応答とご意見」ですから、完全ノーガードのやり取りになりました。また、ひっきりなしに発言を求める手が上がりましたので、10分延長しました。

いきなりの厳しい意見・質問もありましたので、ややシドロモドロになった場面もありました。

ご意見の一例ですが、


「敬老祝い金を廃止して、議員の期末手当を上げるとはなんてことだ。そもそも、そんなこと知らなかった。勝手に決めないで」

「財政が苦しいとか言いながら、広域ゴミ処理場の件では、入会地問題で2億1千万円の穴を開けた。誰も責任を取らないなんて、そんなのあるか」

「市役所にエレベータを設置したが、2階・3階に行く高齢者や体が不自由な人はかなり少ないだろう。いったいどれほどのニーズがあるのか。財政が極めて厳しく、他にもやるべきことが出来ていない案件が山積しているなかで、このエレベーターの優先順位がどれだけ高いのか甚だ疑問」

「こういった政治的な集会では、若い人が少なく、今回もそうだが、若い人の政治的関心を高める方法を考えているのか」

「自分は言うべきことを言ったけどで通らなかったで終わらず、言ったことを議会で通せ。結果を出せ」

「会派は組んでいるのか。また、会派のメンバーの政治的な共通点は何か」


といった厳しさからわかるように、今回の集まりは、内輪の支援者集会ではなく、政治的な関心層によるガチンコ意見交換会になりました。

他市の例では聞いていたのですが、完全に何でもアリでやると、厳しい意見が飛び交うという話だったのですが、やはりそうなりました。

でも、当然そうなるべきなので、とても良かったと思います。あと、何の資料も配布しなかったのが不評だったので、次回からは用意します。また、参加者の質問に答えるだけではなく、会場の参加者に自分から意見を求めてみたら、という助言もありました。

このように、いきなり何でもアリでやると、詳細で正確な答えは出来ませんし、質問する方もそこまでは求めません。ただ、その問いに対して、どのような考えを自分が持っているのか、今後どうするのか、という政治姿勢は明確に問われます。


ひるがえって、市議会を見ると、本会議は事前通告制です。それに加えて、議員と職員で事前打ち合わせまでしています。いっそのこと、全部なしにして、「いきなり何でもアリ」にしたらどうかと思います。おそらく詳細で正確な答えは出来ませんし、そういった質問は少なくなると思われます。また、おそらく、私の市政報告会のように、詳細な答えではなく、政治姿勢が明確に問われます。それで、いいんじゃないかと思います。

じゃあ、細かいことはどこでやるのかというと、予算委員会と決算委員会でやればいいのです。特に、予算委員会では、議会が本格的に機能すれば、予算案に、市民からの要望を踏まえた5~10ヶ所くらいの修正が入るのではないでしょうか。

あと、他の議員もこうした「いきなり何でもアリ」の意見交換会を開催されてはどうか、と思います。特に、会派単位で開催すれば、市民に好評でしょう。例えば、5人会派なら、あと4名で議会の半数9名ですから、5人会派が取り組むということならば、1人会派より断然、実現可能性が高まります。

そうすれば、「各議員の顔が見えない」などと、ちょくちょく地元紙に投稿されるような事態はなくなり、議会は市民にとって人気の場所となるでしょう。