イブラヒモビッチの狡猾で悪質な行為
テーマ:続きはFBRJ■セリエA2011第22節 ACミラン×ナポリ ニコラ・リッツオーリ主審評
オスカーデルカルチョの年間最優秀レフェリーに選ばれたFBRJでもお馴染みのリッツオーリ主審。
4分、イブラヒモビッチがPA内で倒れたシーンを、良い角度、争点から互いにボールにプレーできているのをしっかりと見極める。5分のアバーテのホールドもしっかりとるなど、名に恥じぬレフェリングでコントロールしていく。
11分にも、クサビに対して裏から不用意にチャージしたミランのファウル。
13分、アフターで足にスライディングタックルしたファンボメルに警告。無謀なチャレンジは許さないという基準を示す良いカードマネジメントだ。
16分には、浮いたボールのコンタクト時に裏から足を出したファウルを続けてとる。17分には“ロビーニョにトラップがハンドではいか”と異議を唱えるナポリ選手に、逆に近づき怒ったように“強く”突き放す。確かに、ハンドにも見えるトラップだったが、自分の判定への自信をマネジメントにて表現する。
22分のセードルフが倒れたシーンは、副審の目の前だったため、副審に委ねたのだろう。リッツォーリ主審のポジショニングをみると、あきらかにチームを意識した動きをしている。
ここから、ナイスジャッジが続く。
31分、CKからのパスをPA内でロビーニョが受け、振り向こうとした所で倒れるが、ファウルを貰いにいったということでノーファウル。32分のセードルフの腕を挟んだホールドもよく見極めた。遠めの映像ではシミュレーションに見えたくらいだ。
39分、バウンドしたボールをヘディングしたファルアーノの頭に、足裏をみせてチャレンジしたセードルフに警告。笛を威圧的に吹きすぎず、争点にはすぐに駆け寄る。セードルフに謝罪の気持ちがあったのを見抜いた笛の吹き方、かつナポリ側がやりかえさないようにすぐに間に入る良いマネジメントである。
後半に入っても基準は変わらない。
46分にはアバーテのホールドをとる。60分のカバーニへの警告は二度目の異議ということか。TV映像では確認できなかった。
妥当な判定で迎えた62分。
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◇著者プロフィール:石井紘人 Hayato Ishii
サッカー批評
、週刊サッカーダイジェスト、ジュニアサッカーを応援しよう
をはじめ、サッカー専門誌以外
にも寄稿する。Football weekly
と中学サッカー小僧
で連載を行い、Football Referee Journal
を運営している。著作にDVD『レフェリング
』。各情報はツイッター: @FBRJ_JP
。

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