★新刊情報★

高橋いさを最新戯曲集

①『海を渡って~女優・貞奴』(論創社)

表題作に加えて朗読劇「父さんの映画」「和紙の家」(村松みさきとの共作)「母の法廷」の四編を収録。定価¥2000

2015年5月、全国書店にて発売中!

②『交換王子』(論創社)

マーク・トウェイン作「王子と乞食」を翻案した表題作に加えて、駆け落ちカップルの逃避行の顛末を私立探偵が回想するコメディ『旅の途中』を収録。定価¥2000

2015年9月、全国書店にて発売中!

③「I―note②~高橋いさをの演出ノート」(論創社)

1991年から2012年まで、著者か演出した舞台の稽古の際に俳優、スタッフに配られた演出ノートを公開する。定価¥2000(予定)

しばらくお待ちください。
































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2016-12-03 08:03:58

指名手配犯

テーマ:エトセトラ
交番や駅の構内などに重大事件の指名手配犯の顔写真のポスターが貼ってあるのは前から知っていた。しかし、貼ってあることを知っていても、そのポスターをまじまじと見つめることはかつて一度もなかった。ある日、とある駅でそのポスターをまじまじと見つめてみた。2016年現在の指名手配犯の代表格は以下の四人である。


※警察庁が作った「重要指名手配」のポスター。

●見立真一(殺人、凶器準備集合罪/2012年)六本木クラブ襲撃事件の犯人。
●小暮洋史(殺人罪/1998年)群馬一家三人殺害事件の犯人。
●小原勝幸(殺人罪/2008年)岩手17歳女性殺害事件の犯人。
●上地恵栄(殺人罪/2005年)三鷹市居酒屋副店長強盗殺人事件の犯人。

普通の暮らしをする人にとってはまったく馴染みのない人たち。日本に「賞金稼ぎ」という職業の人がいるかどうか知らないが、そういう目的を持つ人以外は、まったく関心の埒外にある人たちではないか。しかし、ある日、ふと目に止まった彼らの顔が、この前、何かを通して知り合ったアイツの顔と重なる場合もなくはないのだろう。だから、こういう手配写真の掲示も必ずしも無意味とは言えない。

600万円の懸賞金がかけられた犯人は、2012年、仲間とともに六本木のクラブにおいて、来店客の男性を金属バットで撲殺した容疑で手配されている。「凶器準備集合」という言葉をわたしは初めて知ったが、これは「二人以上の者が他人の生命、身体又は財産に対し共同して害を加える目的で集合した場合において、凶器を準備して又はその準備があることを知って集合した場合に成立する」罪である。犯罪は時代を写す鏡。「重要指名手配犯」のポスターも時代ごとに様変わりするが、こういうポスターにもコレクター(収集家)はいるのだろうか?
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2016-12-02 07:25:45

発砲の条件

テーマ:事件・事故
「11月29日の午後7時10分ごろ、京都市内の住宅街で、母親と一緒にいた男児がナイフを持った男に襲われるという事件がありました。駆け付けた京都府警北署員が、男にナイフを捨てるように警告しましたが、従わず、ナイフを持ったまま向かってきたため、威嚇射撃を含む5発を発砲し、4発はナイフを持った男に命中しました」

先日、ネットで目にした記事である。以下こう続く。記事の筆者は弁護士の星正秀氏である。

「日本では、警察官職務執行法第7条(武器の使用)が定められています。簡単に言えば、正当防衛や緊急避難の要件がある場合だけ、人に向かって発砲できます。つまり、人の生命、身体を守るためにやむを得ない時にだけ、人に向かって発砲できます」

星氏の解説に則って件の事件を考えると、京都府警北署員の発砲は適切だったと思う。署員が発砲しなければ男児が犯人にナイフで刺されるなら「緊急避難」の要件を満たしているし、犯人が署員にナイフを持ったまま向かってきたなら、それは「正当防衛」に当たる。

ところで、「警察官の発砲」と聞くと、わたしは「ダーティハリー」(1971年)のある場面を思い出す。本作の中でハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は、身代金を要求してきた犯人への対応を検討すべく市庁舎の会議室へやって来る。そこで「君はすぐに犯人を撃ち殺すと聞いている。この前も一人殺してるな。許さんぞ」とサンフランシスコ市長に釘を刺さされる。それに対してハリーは「裸の男が肉切り包丁片手に女を追いかけまわしてりゃ、まさか共同募金じゃないでしょう」と切り返す。なかなか気の利いたやり取りだが、ハリーの行動哲学は「緊急避難」でも「正当防衛」でもなく、「毒は毒をもって制する」である。ハリーは「悪党は問答無用で撃ち殺す」わけだ。その点が実にアメリカ的と言えるか。日本の警察官がハリーのように行動したら、すぐに大問題になるにちがいない。


※ハリー・キャラハン刑事。(「ミドルエッジ」より)

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2016-12-01 08:07:02

狼犬走る!~「凍える牙」

テーマ:映画
DVDで「凍える牙」(2012年)を見る。乃南アサの直木賞受賞作を韓国で映画化。切り口が面白いクライム・サスペンス映画。

中年刑事サンギルはバツイチの新米女刑事ウニョンとコンビを組まされ、とある焼死事件を調べることになる。単なる事故死と思われたその事件だが、被害者の足に動物の咬み傷があり、事件は思わぬ連続殺人事件へと発展していく。やがて犯人が高度に調教された狼犬であることが判明、二人は事件の背後にある真相にじょじょに近づいていく・・・。

原作小説はずいぶん前に読んでいるが、強い印象は残っていない。しかし、本作を見るに及んで、トリッキーな発想によるすぐれたサスペンス小説であることを再認識した。「殺人の凶器としての狼犬」とは、何と独創的な発想だろう!   偏愛するアメリカ映画「ドーベルマン・ギャング」(1970年)の見事な換骨奪胎である。「子供」「動物」「難病」は涙を誘う映画の三大要素だと思うが、犬猫好きのわたしには堪らない内容である。復讐を目論む調教師に家族として育てられた"チルプン"(疾風)と名付けられた狼犬の姿は、いつしか「孤高の殺し屋」と呼びたい凛々しい佇(たたず)まいでわたしの心に迫ってくる。つまり、それだけリアルに狼犬の姿が描かれているということである。

人間ドラマも過不足なく横軸を支え、孤独な女刑事が狼犬の姿に自分の姿を重ねるという描き方もドラマチックだし、狼犬を射殺したサンギルが「助けてくれて感謝します」と礼を言う悪党に「誤射だった」とつぶやく場面も味わい深い。とりわけ、夜のソウルを疾走する狼犬とそれをバイクで追いかける女刑事のクライマックスは、映画的な躍動感に溢れていてわくわくする。女刑事はイ・ナヨン、中年刑事はソン・ガンホが演じる。

日本でも過去に二回テレビ・ドラマとして製作されていて、天海祐希・大地康雄、木村佳乃・橋爪功コンビがそれぞれ刑事を演じているという。


*同作。(「Amazon.com」より)
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2016-11-30 08:02:44

JKの言葉②

テーマ:エトセトラ
昨日に引き続き、「NAVERまとめ」より女子高生の言葉を紹介する。

●メンヘラ
「精神が病んでいる人・行動が超ネガティブで異常な人」を指す。
●ggrks!
読みは「ググれカス!」で「わからないことは自分でグーグルとかヤフーの検索に入力して調べろ」という意味。
●ふぁぼる
自分が気になるツイートを「お気に入り」として保存しておくという意味で、英語表記の「Favorites」が変化したもの。
●ヌクモリティ
ネットスラングとしての「クオリティ」という言葉に「ぬくもり」を組み合わせた造語。
●フロリダ
「風呂に入るため会話から離脱する」こと。
●メンディー
「面倒くさい」という意味。
●ヤグる
浮気現場を目撃されることを意味する。
●イチキタ
「一時帰宅」を略して「イチキタ」という。「イチキタしてから集合ね」と言うように会話で使われる。
●オラつく
「オラつく」は、一言でいうとオラオラしている状態のこと。ドヤ顔をしながら横柄な態度をとったり、そういう雰囲気に溢れている人物のことを指す。
●ナウしか
「今しかない」「ナウ」と同意で使われることも多い。
●TNJ女子
「たいしたことないじゃん」でもモテる女子。若い女性の女子会で頻発されるやっかみ表現。

面白いじゃないか、女子高生!  ところで、 こういう言葉の発明はもっぱら女子専門で、男子は関与していないのだろうか?


※女子高生たち。(「みんカラ」より)
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2016-11-29 08:38:54

JKの言葉①

テーマ:エトセトラ
先日、知り合いの劇作家の方の代理でとある演劇関係の高校へ行き、劇作に関する講義をした。生徒はほとんどJK(女子高生)である。拙作「淑女のお作法」(論創社刊)を読んだついでに、彼女たちに「今時のJKの言葉」を教えてもらうべく質問した。そして、「とりま」(とりあえずまあ)「ワンチャン」(一回のチャンス)「それな」「あーね」という言葉を教えてもらった。意味を調べていたら、「NAVERまとめ」に「今すぐ使える!笑える!JC・JK・若者言葉・ネット用語集」というのがあった。

●あーね
「あー、なるほどね」「あー、そうだね」といったフレーズを略した言葉とも説明されている。
●それな
「そうだよね」のような同意を意味する言葉とのことだ。
●超BM(超馬鹿丸出し)
「超馬鹿丸出し」を意味する若者言葉である。
●メンブレ
「メンタルブレイク」の略。精神的に追いつめられた状況に対して使用する。
●愛上男(あいうえお)
「愛上男」とは恋愛上手な男の事である。
●しょんどい
「しょんどい」とは「正直しんどい」の略語である。
●ドヤる
「ドヤる」とはドヤ顔になるの略である。 最近ドヤ顔のことを単に「ドヤ」や「ドヤッ」と略すことがあり これを動詞化したもの。
●イラオコ
「イラオコ」とは「イライラしている」かつ「怒っている」状態を表す若者言葉である。
●埴輪ルック
「埴輪ルック」とはスカートの下にジャージのズボンを履くスタイルの事である。その姿が埴輪の様に見えることからこの名が付いた。
●ユニ隠し
「ユニ隠し」とはユニクロの服だと分からない様に隠す事である。
●フニーター
「フニーター」とはニートに近いフリーターの事である。生きていくために必要最低限の金を稼ぐためにアルバイトなどを行い、後の時間はニートとして過ごす。
●KD
「KD」とは「高校デビュー」の略である。 中学生までは根暗であったりあまり目立たなかったような人が 高校生になってから急にあか抜けた格好をしたり、何かを始めたりするような人のことを指す。

次回へ続く。


※女子高生たち。(「Y!ブログ」より)
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2016-11-28 07:38:40

中学時代の同窓会

テーマ:エトセトラ
先日、中学時代の同窓会があったので出席した。日頃から学生に「現実の時間を舞台にのせてそのまま舞台になるのは裁判と同窓会だ!」と言ったりしているので、そういう興味もあり足を運んだ。40年ぶりに会う中学時代の同級生。55才のオジサンとオバサンたち。親しかった人はかろうじて覚えているが、そうでない人が九割を占める。しかし、その無謀な人間の集まりに参加すると、自分がどのように戸惑い、困惑するかにも興味があった。会う人ごとに「でかくなったな!」と驚かれた。そうか、中学時代のわたしは背が低かったのだ。恩師のN先生の元気な姿を見ることができたのが嬉しかった。几帳面な数学の先生。わたしは自分の性格を形成する上で、この先生に大きな影響を受けたと自覚しているので、その姿を垣間見るだけで感無量だった。

中学時代に学校の体育館で上演した「夕鶴」(木下順二作)のキャストの人々が登壇した。与ひょう役のSくん、つう役のKさん、運ず役のYくん、惣ど役のCくん。思えば、わたしの演劇の原体験の一つはこの「夕鶴」という芝居だったように思う。わたしは裏方で、何を担当したかもよく覚えていないが、舞台袖から与ひょうが飛び立つつうを見送る姿はハッキリと覚えている。二次会に向かう道々、子供役として出演していた女子がわたしに言った。

「最後に予定より早く幕が下りてしまってあっと思ったのを覚えている」

もしかしたらその幕を操作していたのは、舞台袖にいたわたしではなかったか?   わたしは、この舞台が原体験となって舞台演出家になったにもかかわらず、大事な場面でしくじっていたのが他ならぬわたしだったとしたら?    感動の余りに幕引きのタイミングをわたしが誤ってしまったとしたら?   これを人生の皮肉と言わず何と言おう。記憶も定かでない九割の同級生ではあるが、わたしたちは紛れもなくあの時代、あの時間を共有したのだ。それは喜び以外の何物でもない。ちょっとしたタイム・スリップ感覚が味わえる楽しい同窓会だった。


※与ひょう役のSくん(右)と運ず役のYくん(左)と。左奥の後ろ姿はつう役のKさん。
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2016-11-27 08:44:59

特設コーナー

テーマ:
知人から「新宿の紀伊國屋書店の四階に設置された演劇書のディスプレイに、いさをさんの本が飾ってありますよ!」と連絡をもらった。そこで、暇な時間に紀伊國屋書店へ足を運んでみた。四階の紀伊國屋ホール手前の特設コーナーにそれはあった。


※紀伊國屋書店の演劇書ディスプレイ。

おお、拙作「バンク・バン・レッスン」ではないか!   陳列されている他の本は以下のようなものだ。

●「解散後全劇作」野田秀樹
●「父と暮らせば」井上ひさし
●「幸せ最高ありがとうまじで!」本谷有希子
●「さらっていってよピーターパン」別役実
●「鈍獣」宮藤官九郎
●「マシーン日記/悪霊」松尾スズキ
●「阿修羅城の瞳」中島かずき
●「つかこうへい正伝」長谷川康夫
●「娘に語る祖国」つかこうへい
●「曲がれ!スプーン」上田誠
◎「バンク・バン・レッスン」高橋いさを
●「ブルーシート」飴屋法水
●「生きているものはいないのか」前田司郎

そうそうたる著者たちの本に囲まれて「バンク・バン・レッスン」を中央に飾ってもらい光栄である。わたしは紀伊國屋書店の演劇書コーナーを担当している人がどういう人なのかまったく知らないが、七階の演劇書コーナーでも本書はいつも平積み(書棚ではなく目につきやすい平らな台に陳列)にしてもらっている。少しは売れているからかもしれないが、もしかしたら書店の担当者の人が劇団ショーマのファンで、わたしの戯曲集を贔屓にしてくれているのかもしれない。まったくありがたいことである。この場を借りて謝意を表する。

特設コーナーに飾られた自著を眺めるわたしの気持ちは、例えるなら小学校の運動会で活躍している我が子を見つめる父親のそれに近いように思う。わたしは子だくさんで、他にもたくさん子供がいるのだが、「バンク・バン・レッスン」は、我が子の中で一番優秀な子供であるのかもしれない。何より彼は多くの人から愛されているのだから。家に帰ってきたら頭を「よしよし」と撫でてあげたいと思う。
2016-11-26 08:32:55

心の色

テーマ:エトセトラ
わたしがブログに掲載した写真一覧を眺めると、全体的にくすんだ色合いが多く、華やかさに乏しいことがよくわかる。話題が映画とか本とか犯罪とか裁判とか、そういうものに偏るので、自然と掲載写真も地味なものになりがちである。美味そうな食べ物や美しい風景の写真も少ない。穿(うが)ったことを言えば、それがわたしの心の色であり、わたしの関心の色合いなのである。

ブログだけでなく、例えば、わたしの部屋
を見回しても、華やかな色合いのものは何もない。本とDVDがズラリと並ぶだけの味気ない部屋。赤や黄色やピンクというような暖色系の色がまったくない。ましてや卓上に季節の花がさりげなく飾ってあるわけでもない。だから、見ようによればわたしの部屋は暖かみに著しく欠けた部屋である。例えば、わたしの衣類を眺めても、圧倒的に寒色系が多い。たまに赤とか黄色のズボンやシャツを着ることもあるが、基本的には黒、ブルー、茶色、灰色といった地味な色合いのものばかり。靴下の色も同様。わたしに言わせると赤い靴下をはいている人間など気が狂っているとしか思えない。 まあ、これはわたしが男性で、しかもオッサンであるということに最大の原因があると思うが、要するにオッサンの心は華やかな色合いではないのである。若い女の子が明るい色の服装を好むのは、彼女たちの心の色が明るいからに他ならない。

そうではあるのだが、わたしがブログに掲載した写真一覧を眺めてみて、これではバランスが悪いのではないかと反省し、今日は極彩色の美しい見映えの写真を掲載したいと思い、もの凄く無理して華やかな写真を掲載してみることにする。どうだ、美しい花々である!   しかし、こうして掲載してみて、わたしの心の色と著しくギャップがあると思い、ちょっとため息が出る。


※野に咲く花々。「神戸観光壁紙写真集」より
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2016-11-25 07:42:41

建築の過程

テーマ:エトセトラ
我が家でもないのにさしでがましい気もするが、今年の9月にこのブログに掲載したわたしの自宅の近くにある新築の家の建設の経過をご報告する。

①9月初旬

②9月中旬

③10月中旬

④11月初旬

⑤11月中旬

⑥ 11月下旬


かくして、わたしの自宅の近くにある新築の家は完成した。何人もの職人さんが毎日少しずつ手作りで作り上げた家である。完成までの所要時間は約3ヶ月であった。ここに誰が住み、どんな生活を送るのか、「ただの通行人」に過ぎぬわたしはまったく知らないけれど。
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2016-11-24 09:52:44

家出少年の冒険~「COP CAR/コップ・カー」

テーマ:映画
DVDで「COP CAR/コップ・カー」(2015年)を見る。ケヴィン・ベーコン主演の創意あるアクション映画。

家出した二人の少年は野原に乗り捨てられた一台のパトカーを発見する。キーがついたままのその車に乗って二人は田舎町をドライブすることにする。しかし、そのパトカーは死体処理中の悪徳保安官のものだった。無線で自分の車を返すように警告する保安官を尻目に二人は逃走を止めない。そんな時、少年たちはパトカーのトランクの中に人が閉じ込められていることを発見する・・・。

魅力的な発端である。家出少年たちが働いた些細ないたずらが、だんだんと深刻な事態に発展していく様が面白く、創意あるオリジナル脚本であると思う。ケヴィン・ベーコンが出演を熱望した(とDVDのパッケージに書いてあった)というのもよくわかる。わたしはドン・シーゲル監督、ウォルター・マッソー主演のギャング映画「突破口!」(1973年)のプロットとの類似性を感じたが、着想が光る脚本であると思う。車を奪われた保安官のあわてぶりが楽しいし、奪った車のトランクの中に保安官が監禁した悪党がいて--という展開もヒネリが利いている 。主舞台が走る車なので映画的な感興も申し分ない。惜しむらくは、結末があっけなく感じる点か。わたしは「この後」を期待した途端にプツリと物語は終わってしまった。最後にもう一つヤマ(少年たちと保安官の対決場面)を作ってくれれば満足したように思う。

ところで、前述の「突破口!」について。劇場未公開(テレビでは放送された)の映画だが、「ダーティハリー」(1971年)で名を上げたドン・シーゲル監督が、その勢いで作った切れ味がいいアクション映画である。田舎の銀行を小悪党が襲い現金を奪うが、予想に反して金額が大きい。それはマフィアの隠し金だったのだ。小悪党たちは組織が雇った殺し屋と警察両方から追われることになる。小悪党を少年に、大金をトランクの中の男、殺し屋を悪党保安官に置き換えると本作になる。


※同作。(「COCO」より)
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