居合柔術 | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

居合柔術

来月の初旬、某高校にて居合の講習会を非公開で開催することになりました。

企画して下さった先生に、模擬刀は高価ですし、稽古中に事故が起きてもいけないので、鞘付木刀をご用意下さる様お願いしたのですが、残念ながら用意できないそうで、それでは木刀のみで稽古しようかと思いきや、一刀流の太い木刀しか学校にはないとのこと、太さや扱いやすさの加減、また、体格の小さな女性や非力な方には扱いづらいかもしれないと判断し、場合によっては居合ではなく、居合柔術の講習に内容変更せざるを得なく、初心者にも解り易いもので何が良いだろかと思案。

愚息(長男)が帰宅したので早速稽古相手になってもらい、業の選択及び研究開始。

久し振りにやってみると、以前は簡単にできた業が「あらら?」
出来なくなっているではありませんか。


ああでもないこうでもない。互いに手探りしながら業の原理を思い出そうとしていたその時でした。

「あっ!」

と突然閃きました。


愚息を相手に試してみたところ、面白いほど初動が消え、愚息は立っていることすら辛い程崩されているではありませんか。

そこから以前のように動いてみたところあっさりと愚息が倒れました。


そこで更に居合の女神が降臨!(居合の神様に女神がいるのかどうかは知りませんが(笑))


これにあの動きを加えてみよう!!


すかさず閃いたことを愚息に教えながら4パターンで試してみたところ、いずれも非常に実戦的且つ危険な業であることが判りました。

居合術とはこれ程までに理に適い、相手を一撃で斃すものであることを再認識。


この業とその理合は当面秘匿とし、長年うちの道場で稽古を積んだ者にだけ伝承しようかと思います。

愚息には、けして石畳やコンクリ、アスファルトの上でこの業を使わないようにしっかりと言い聞かせましたが、愚息自身、稽古の最中、後頭部から勢い良く落ちた経験から、むやみやたらと人に試すこともないと思います。

しかしながら秘匿にしようと思うこの閃きこそ、教えを請う方々に伝えたいもので、果たして僕自身、この業の公開をいつまで非公開にできるかが問題です。

道場経営を上手にこなすなら、こうした秘匿の業を、もったいぶって教えない方が懸命ですものね。


幸い川西の本部道場は新規門弟が集まらず、実子達と数名だけの稽古が多いので、その中でも特に人が少ない時を見計らって稽古させるか、或いは稽古場に仕切りがあるので、稽古を二部にわけて行うのが良いかもしれません。


僕が創流した修心流居合術兵法に、こうした口伝とも言える業が増えたことが嬉しくて仕方ないのですが、ふと思えば昨日は大好きだった祖父の命日…
生憎と仕事の都合で予定していた墓参りが叶わなかったのですが、心中で祖父に手を合わせ、これからも見守って下さるようお願いした矢先のことですから、つい今しがた気付いたこの業も、祖父からのプレゼントなのだと思います。

ただ、僕は昔からファッションセンスと命名センスがありませんので、それぞれの動きに相応しい業名が思いつきません。

当面は修心流居合柔術○○の業、その一、その二、その三、その四としておき、跡を継いでくれるであろう子息達に命名は任せることとします。

さて、次はどのような閃きと業を完成させることができるのか、楽しみで仕方ありません。

居合のみを仕事にすることができるなら、一日中業の研究に明け暮れることができるのですが…


どなたか年末ジャンボの当たり券を下さいませんか?(笑










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