土曜日の町井家 稽古に使う道具作りから… | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

土曜日の町井家 稽古に使う道具作りから…

数日前になりますが、土曜日の町井家の様子を御紹介します。


僕が主宰する修心流居合術兵法では、自分の手や身体に合わせた長さの木刀で組居合や組太刀を稽古しています。

市販されている木刀は機械作りの都合上、全て長さが同じです。
背が高い人がやや短い木刀を使うのは便宜上眼を瞑るとして、身長が低い者が長い木刀を使うことは、抜刀の不便を招き、稽古中の事故を引き起こしかねません。

よって道具は自分で作らなければなりません。

武道具店に行けば少年用と銘打った赤樫のやや短めの木刀が手に入りますが、激しい打ち込みに耐えるには、やはり強靭な白樫が一番。
残念ながら白樫の少年用が売っていなかったので、普通の長さのものを購入し、鋸で柄と切先を詰めて調整します。

僕が独りで行えば作業も早いのでしょうが、物作りの大切さも子供達に教えたいと思い、ある程度の形まで作ってやってからは、各自で鑢がけして整形させました。

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四男用の木刀の切先を整形する次男。

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絵画や工作が好きな次男にとって、木刀の整形は楽しかったようです。

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稽古中、木刀の先端で怪我をしないよう、鑢で丁寧に先を丸める三男。

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こちらも随分と熱中していました。

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そんな兄達の姿を見て、自分もやりたいと手を上げる四男ですが…
流石に彼には難しい作業なので、まずは鑢の使い方を覚えるべく、木刀の木っ端を使って角を丸める練習をさせました。


次女、三男、四男、そして豊中道場に通う小学生男児のためのものと、計四本の木刀の寸法詰めが完了しましたが、なんだかんだで二時間ちょいかかったでしょうか。

この時間、他の仕事がどれだけ進んだことかとも思われますが、仕事よりも大切なものを子供達に教えたい気持ちが優先され、仕事を放り出しての作業でした。


この日の夜、三男と豊中道場の小学生男児が、自分の体格に合った木刀で、仲良く二人で組居合を稽古する微笑ましい姿を見て、満面の笑みを浮かべる僕でした。










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