1278号
「人は見かけによらぬ」とはこの人のことか。この度も、「下請けいじめに対して公取委は対策を講じろ」と、発言している。今の時代、弱者の味方、弱者の代弁者が求められている。この人くらいなものだ、誰に遠慮することなく堂々と本心を述べるのは。それは彼の生い立ちによるところが大きい。子供の頃から随分貧乏の生活を経験している。そして正義感がとても強かった。
修道高等学校 2年生時に、通学定期券 の購入に必要な通学証明の発行を学校が有料化したことに対して批判ビラを配る。これが学校側の不興を買い学校を放逐される。自主退学後、実兄を頼りに上京し、都立日比谷高校 や都立九段高校 の編入試験を受けるが入学を許可されず、都立大泉 高校に編入し、同校を卒業。
東京大学時代は、キャバレーのボーイをしたり、家庭教師などをして学費を稼ぐ。米国の水爆実験反対のストライキが原因で退学処分となった友人を救うために、ハンストを決行。一週間あまりでドクターストップとなったが、学校当局はその友人の退学を取り消したという記録がある。
このように、正義のためにはわが身を省みないで行動する性分は、もうじき74才になる現在も衰えることがない。中小零細企業の借金返済猶予もぜひみんなが納得いく形で決着を見て欲しい。倒れてしまっては再起が出来ない。「倒れる寸前だが頑張るので、ちょっとだけ手をさしのべて欲しい」と、日本中の経営者はそう思っている。それが政治の使命ではないだろうか。 完





