夜の底が白くなった
かねてより、雪の厳島神社は格別、と聞いており、
一月末の全国低気圧、雪!!!の時、
思い立って、ずるずると宮島に一泊(こちらも念願)行ってまいりました。
人生の最後のステージに入る前に、すきっと心地が新たかになるかとも思い。
宮島は町家通りがどんどん出来上がって、よいので、
町家を使用した一日一組という宿を取り、
いつもなら原爆ドームのすぐ近くの波止場から出る船で渡るところ、
風で欠航となった為、広電電車で宮島口まで行ってJRのフェリーに乗り換える、
という、まことにうちからは遠回りのコースで予定より1時間多くかけて宮島入り。
(JRの電話窓口のおじさんひどい応対。切符売り場のおじさまがお優しく機嫌治る)
少し早めに夕食を頂き、陽が落ちた頃、人気のない夜の宮島散策へ。
お食事・・・「一日一組」って、
一組を心からもてなすってのと、一組がキャパってのと、
二通りの意味があることを感じた晩御飯。
これに、最後に日本蕎麦をどかっと入れてくれるだけ。
汁が足りない~!!!そして珈琲は別料金ね。
うっすらと雪化粧した道に、一番乗り?で足跡をつけるひんやりした快感。
川端康成先生が、汽車がトンネルを抜けた雪國の光景を、
夜の底が白くなったと描かれたのを思い出す雪の白さ。
そして、引き潮で浜辺もうっすら雪化粧。
ただただ歩くだけ。波の音だけがあって。
遠かった鳥居の姿が近づき・・・真下にいらしたのが鷺さんでした。
お魚狙ってねばってらした。
妙に親しみを感じてしまった鷺さん。
日帰り宮島では決して見れない人気のない風景。
しんとした雪の景色。
バーカウンターがあったので期待しましたが、
カクテルは・・・ん~・・・
しかし、別料金だらけの中、飲み放題の宮島の水は、
これ、売ってないのか?というくらい、美味しかったです。
長い散歩ではなかった?けれど、
既に記憶の中で反芻され、印象深くなっています。
・・・というところで、前半終わり。
口コミを読み込んで、これを持って行って良かった!!!
家では暑いくらいの、着る毛布。