再掲・『Remando al viento(幻の城 バイロンとシェリー)』(1988)再見 | 時は止まる君は美しい

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2019年12月8日記事

メアリー・シェリー様三昧・三作目

 

英題:『Rowing with the Wind』

 

 

ゴンザロ・スアレス監督作品、スペイン・イギリス、96分

 

 

ヒュー・グラント様、リジー・マッキナニー様、エリザベス・ハーレイ様、バレンタイン・ペルカ様、

ホセ・ルイス・ゴメス・ガルシア様、ホセ・カルロス・リヴァス様、テリー・タプリン様他

 

 

拝見したのは英語版でした。

 

 

別に、『フランケンシュタイン』ファンという訳でもないのですが、

この際、ハマってしまえ?昔、劇場で拝見した、コッポラ監督の作品も取り寄せ中

『フランケンシュタイン』ものに入る前に、どっぷりメアリー・シェリー様もの三部作

 

 

この作品、DVD化されないのは何故なんだろう?

しかし、昔は副題なんてついてなかったと思うんだけど。

ケーブルテレビででも放映したのかな。

 

 

うちに保存してるのは、VHSの三倍速から、DVD三倍速ダビングしたという、

デジタル世代には想像もつかないであろう、それこそCreatureです。

前記事二作を拝見して、多少お勉強もしてから久々に拝見して、

いや、こんなによかったか、この映画と、やられた感満載でした。

本作を最後に持ってきてよかった!

 

 

 

 

 

 

ヒュー・グラント様、『モーリス』復刻、エル・ファニング様の『メアリーの総て』

公開の今、是非DVD化して頂きたいな。シェリーを演じられる俳優さんが、

役所広司様輪郭に、沖雅也様って感じで、濃いっですが。

 

 

 

バイロン卿より濃いシェリーって???

 

 

バイロン卿の肖像画同じ扮装のおヒュー様はお美しく、お耽美

 

 

 

 

『メアリーの総て』がバイロン卿ご本人に一番似てるかも。

そして、スイスディオダディ荘ポリドリ医師縊死してしまうのは本作でした。

なかなか素敵な俳優さんが演じてらっしゃいましたけど、

ポリドリ医師に関しては、この作品ではあまりに才能がない

バイロン卿の飼い犬のような扱いでお気の毒過ぎ

 

 

しかし、記憶よりはるかに、長い期間が描かれていて、

バイロン卿、シェリー、メアリーの、確かに呪われたが如き彼らの代での、

血脈の終結を追っていたんですね。

 

 

 

メアリー自らが生を受けた為の産褥熱での死から、シェリーの自殺

妹の娘を含め、次々と亡くなる子供たち・・・シェリーとバイロン卿の死

 

 

 

妹の娘の死の後父親のバイロン卿にメアリーが語る、

「分かっているわ彼よ、自然の法反して私が生んだ怪物よ。

私の野望と虚栄産物なのよ。(略)

あの怪物は私の中にいる、私にはわかるの」という、ところまで突き詰める

 

 

 

96分で、それに実感がこもるところに持って行ってるのがすごい。

メアリーが生み出した時から、「怪物」彼らの陰に潜み、へと導いていく。

 

 

異様な美しさを持つ、恐怖の幻のように。

 

 

冒頭とラストに北極海を持ってきているのも、

『フランケンシュタイン』への忠実なオマージュ

 

 

 

彼らの足跡を追う中で、ヴェニスも登場。

屋敷の中で、バイロン卿が飼っているキリンが、毎度、インパクト大

 

 

本当にバイロン卿がキリンを飼っていたかどうか、毎回気になるのでした。

どなたかご存じでしたら教えてたもれ。

 

 

そして毎回、エリザベス・ハーレイ様、おっぱいにしか面影を見出せないの・・・

 

 

 

♪こんな時代もあったねと♪by中島みゆき様