『楊貴妃』
溝口健二監督作品、日本、98分
京マチ子様、森雅之様、山村聡様、小沢栄様、南田洋子様、
杉村春子様、中条静夫様、山形勲様他
カラーで、衣装が綺麗に見えていいような、
白黒の方が豪華に見えたかもしれないような???
道徳的な溝口健二監督には、傾国の美女の映画は向かない???
98分と、コンパクトな作りなので、歴史の壮大さは感じられないかも。
とにかく、玄宗皇帝を演じる森雅之様の気品。
楊貴妃を演じる、京マチ子様、いつの時代どこの国でものお美しさ。
あの時代の中国の、ふんわり?した腰つきのご衣裳がお似合。
国民が怒りを覚えるほどの楊一族の栄耀栄華が伝わらないので、
物語としては、大雑把感あり。
とはいえ、贅沢が限られた中でも、主演お二人の、
仕草、佇まい、口調の品の良さをうっとりと眺めれればいいのかな~、
と思う程の、「ここが見どころ」でありましたです。
『羊の木』
吉田大八監督作品、日本、126分
錦戸亮様、木村文乃様、松田龍平様、北村一輝様、田中泯様、
優香様、市川実日子様、水沢慎吾様、安藤玉恵様他
魚深市の市役所職員月末は、課長から、市への転入者、
六人の受け入れを命じられる。
しかし、迎えに行く一人一人、護衛のような人が送って来る上、
どこか、何かおかしい。極めつけで、刑務所への出迎えが。
課長を問い詰めると、受刑囚を10年しばりで、
過疎化した土地に移住、更生させることで、
受刑者数を減らし、過疎化を食い止める、国家的プロジェクト。
・・・で、その全員が犯した罪、殺人。
お酒が入ると人格が変わる者。
黙々と馴れない堅気の世界に馴染むべく働く者。
介護施設で、デイサービスのじいちゃんと恋に落ちる者。
キャストを見れば、重要人物となるのが誰かは一目瞭然。
月末と、その幼馴染、人恋し気な松田龍平様が絡んでいく。
そして、町の伝統的祭り。「のろろ様」を祀る不思議な祭り。
かつては悪神だったのろろ様が退治され?
守り神となっているが、昔は、人身御供として、
海に切り立つ崖から、二人が飛びこまされていた。
その一人は助かり、一人は遺体も上がらなかった、という伝説。
受刑者だったそれぞれがどうなっていくか。
そして、のろろ様の伝説と絡まるクライマックス。
なかなか見ごたえありました。
が・・・タイトルの「羊の木」に関して、
その絵は出て来るものの、何の説明もないので、解らん。
後で調べたら、パロメッツという伝説の植物?を示しているのね。
(Wikipedia様に説明アリ)
原作漫画には、もっと関係してくるのかな?
映画単体のタイトルとしては、説明不足~。
関ジャニ∞の美形筋?錦戸亮様。
周囲が一癖ふたくせの役者さん揃いで、
以外や、ちゃんと田舎の市役所職員に見えました。
この記事を予約投稿にしてある前日。
ジャニー喜多川様のご訃報が。巨星が本当に星になられた。
ご冥福をお祈りします。
TOKYO様、関ジャニ∞様など、ここにきてお世話になっておりました。
・・・どちらもお一人メンバーが抜けられたけど
・・・何より一番のご供養は、その歴史と思うので、動画を。
消えちゃうかな・・・