再掲:プロデューサーの恥はかき捨て?『カリギュラ』(1980年) | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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2015年5月22日記事

 

懐かしいというかなんというか。気の毒な映画でした。

サー・ギールグット様は、それでも、美味しいところ、

とって「逝かれた」気がする・・・ほぼ、その場面しか覚えてない・・・

 

キャストありき!?_ってか、それしかない?豪華キャスト映画

 

制作過程にごたごたありで、まさかポ*ノ作品になるとは知らず、

そうそうたる面々が、ご出演なさってしまった迷作「Caligula(カリギュラ)」。

お金持ちが道楽で映画を作るなら、お金だけ出して口は出さなければ、

名作が生まれる可能性があるのに、という法則の代表選手?

当時のペントハウス誌の社長、ボブ・グッチョーネが映画界のカリギュラと化した制作者。 




 

このキャストを見よ。って写真ですね。

「こういう作品の連打ってどうよ?いかんだろう?」ってのを暴走してる今週。

この際?何をやっておくかな~と思ったら、この作品、思い出しましたの。

 

 

で、「カリギュラ」にかこつけて、垂涎のキャストの方々の、

作品と関係ない写真を、ずらり並べて楽しみます~。

しかも、別作品からスタートだ☆行っちゃえ、スタンリー・キューブリック様作品のお写真。

紅白歌合戦も、若手からスタートが定番だったし、

主役Malcolm McDowell(マルコム・マクダウェル)様から。

1943年6月13日~、現在71歳。身長174㎝。思ったよりお若くて、背が高くてらっしゃる。






 

「If もしも....」(1968年)、「時計じかけのオレンジ」(1971年)、「キャット・ピープル」(1982年)、

「微笑みに出逢う街角」(2002年)」、「アーティスト」(2011年)等々。







 

さすが、めっちゃお洒落なじいじになられてます。結婚指輪が光ってるわあ。

正直、このお方、「上手い」って方が先行して、

そんな「かっちょいい~」と思った事なかったんですけど、

(役者さんとしては別ですよ、どえらい役者さんだと思います。)

こうして改めて拝見すると、ファッショナブルでかっこいいですねえ。


 

男性陣、お次は年齢順?Peter O'Toole(ピーター・オトゥール)様、

1932年8月2日~2013年12月14日、享年81歳。アイルランドご出身。 

 

 

 


 



 

「アラビアのロレンス」(1962年)、「おしゃれ泥棒」(1966年)、「将軍たちの夜」(1967年)、

「チップス先生さようなら」(1969年)、「冬のライオン」(1968年)、「ヴィーナス」(2006年)等々。

狂気の人、歴史上の人物から、オードリー・ヘップバーン様の引き立て相手役まで。



 

「ハムレット」でしょうねえ~。舞台男優陣、必須。 




 

この人の場合、煙草も必須・・・その「吸いかけ」ぶりが半端じゃない。

カメラが回っているか、舞台の上に立っているか、寝てるか以外、煙草・煙草・煙草。

灰をなかなか落とさないお人だ。




 

 

 

お歳を召されて、だんだんマントヒヒに似てらっしゃいましたが、

それもまた、一種の「風貌」となられてて、よかったな。


 

Sir John Gielgud(サー・ジョン・ギールグッド)様、 

1904年4月14日~2000年5月21日、享年96歳。

先日来局所的に話題のピーター・グリーナウェイ監督の「プロスペローの本」(1991年)は、

80歳を過ぎても、現役で活動し続けていた、サー・ギールグッド様の「テンペスト」 を、

映像として残したいという、監督の主旨から制作されたのだそうです。



 

サー・ギールグッド翁も、煙草は「たしなみ」のかっこよさ。

質実剛健・英国人?煙草も最後の最後までしっかり吸われてらっしゃるわ。

↓ 髪あり。 



 

「ハムレット」は、もはや役者のたしなみですわ。

「生きるべきか死すべきか、それが問題だ」名訳。 

 

 

 

お父上がポーランドのお貴族様で、お母様方の祖母が女優ケイト・テリー様

「女性」とのご結婚はなし。イアン・マッケラン様のご先輩格???

 


 

「間諜最後の日」(1936年)、「ベケット」(1964年)、「オリエント急行殺人事件」(1974年)、

「ミスター・アーサー」(1981年)、「死海殺人事件」(1988年)、「エリザベス」(1998年)等々。




 

端正?気品?何と表現すればよいのでしょうか。 


Michael Caine

 

Michael Caine(マイケル・ケイン)様と。 

マーロン・ブランド様も、ギールグッド様に師事された時期があるんですね。

アクターズスタジオ一本かと思ったら精力的な・・・しかし、セリフはカンペなんだ?



 

寄せてあげるのさえ面倒でらっしゃる、豊かなお胸。

Dame Helen Mirren(デイム・ヘレン・ミレン)様、1945年7月26日~、現在69歳。

デイム以前に、お父様が、お露西亜からの亡命貴族でございますな。

 

 

↑↓ 確かに同一人物である・・・加齢は進化だ。

 


 



 

ふてぶてしい色気?そのキャラクターの力か、お若いより、年齢が増せば増す程に、

かっこよくなられるという、凄い女性。是非、一世紀はご存命頂きたい。


 

 過去記事 でも載せさせて頂いたことあるお写真のシリーズ。かっちょええ。


 

 

「コックと泥棒、その妻と愛人」(1989年)、「英国万歳!」(1994年)、

「ゴスフォード・パーク」(2001年)、「カレンダー・ガールズ」(2003年)、「クィーン」(2006年)

「RED/レッド」「テンペスト」(2010年)、「ヒッチコック」(2012年)等々。

女優さんはお一人なので、作品3行。贔屓。 


 

 

 

さて、かような名優の方々が、どうやらGore Vidal(ゴア・ヴィダル)様脚本というあたりを信用。

ご出演なさったらしい「カリギュラ」。(「ベン・ハー」「去年の夏 突然に」等)


 

 

 

確かに拝見したものの、俳優陣の知らぬところで、グッチョーネ「監督」が、

ペントハウス誌のモデルを使って撮影、編集で加えてしまったという、 

当時、大変話題となったご乱交場面。これが、きわどいとか言うより、

とにかく物凄いぼかしで、画面が全体ぼけてる状態?で、作品全体がぼやけちゃった?

 


 

衣装の金ぴか具合が既に「変」であるが、後ろの臣下の面々、なかなか味がある? 


 

離婚歴がある、乱れた生活で有名な巫女カエソニア(ミレン様)と結婚するカリギュラ。

 

 

とはいえ、最愛の女性が妹なんですけどね。 


 



 

ミレン様の髪形、なかなか見ごたえありますなあ。

それにしても、このお腹???作り物? 


 

カリギュラ暗殺を計画し、逆に命を落とすことになる、ローマ第二代皇帝ティベリウス。 

 

 

 

 

 

 

オトゥール様の記憶はほとんどすっ飛んじゃってて、ごめんなさい!ロレンス様!?

近年、再見しようとして、挫折したんですわ。


 

 

 

かような出来上がりになってしまった編集の大間違い映画なれど、 

この場面だけは、鮮明に覚えているんですわ。臣下?ギールグッド様絶命の場面。

カリギュラが、死にそうなギールグッド様に、執拗に、何が見えるか、神は見えるか?

と問い続ける場面。そこら辺からの皇帝の心理の変化を描きたかったのか?ゴア様は?


 

ミレン様大サービス。それだけで再見の値打ち・・・あるか???


 

実際に遺るカリギュラ像。マクダウェル様、若干似てらっしゃる? 

 

 

 

Wikipediaさまで、概略を拝読したら

なおカミュによる戯曲の「カリギュラ」とは全く無関係である。」ってちゃんと書いてありました。

こちら、迫力ある戯曲。幕切れの、暗殺されながらカリギュラが、

「カリギュラよ、お前は歴史に入るのだ!」という台詞が強烈に記憶に残ってます。

・・・と「記憶」なので、大間違いだったらごめんなさい。

その人物についての映画化と言うことで、ワクワクして大失敗した映画。

しかし、今となれば、このキャスティングが実現してだけすごいかな???

監督・音楽は著名なれど、役者・衣装で惨敗?実写「ベルばら」の反対?の失敗仲間映画?


 

Guido Mannari, Malcolm McDowell with John Gielgud,

 

 

 

それぞれ、写真の映画セレクトも嬉しい~。

オトゥール様の直筆サイン。ううむ?妥当なお値段なのかな。

 

 

 

 

↑ まさしくこの本で拝読しました。この『カリギュラ』大好き。

ラストが圧巻。・・・というか、拝読したのが昔過ぎて、

ラストしか覚えてない!