プロタイムズ小矢部店 株式会社北伸です -2ページ目

ヘルニア

新人のk野君

先輩の丸君の後ろにずっとついていて

その一挙手一投足を真似て、同じことを

していた、又は指示通りの事をしていたのですが


その丸君がヘルニアで急遽入院。

残されたk野君は一人で現場。

私もいろいろフォローもしつつ、


内心、ウシシ^_^と眺めていました

急遽依頼した協力業者の職人さん達に

助けられて、なんとか完成検査を


迎えたところで丸くん復帰、

k野君はホッとした顔でした。

でも、達成感を得た顔は


私の予想通りでした。



これまた若い職人が次のステージ

に上がるところをじっくりと目にすることが

出来ました。



現場は楽しい!



抗わない。

先日、どうしましょうと

携帯に。


急遽現場へ向かう。

現場で確認すると塗ったものが簡単に

剥離してきたので、剥離するところを

皮スキで剥がしてそのまま塗ったらしく


剥がれてない所の境が段差でみっともない、

どうしましょうと言う事でした。

どうする?と聞いたら


一人は、このままもう一回塗れば

目立たなくなるのではないかと言う

場は一旦その意見に流されそうだったけれど


待て待てと。

我々が扱っているのは液体で

硬化したものが製品なんだよ


今、これ以上足掻いたところで

良くなる確信は持てない。

硬化した塗膜をサンディングして

平にしたところでもう一度塗ろう。


改めて対策を考えてお客さんにあたまを下げよう

その上で、最善を尽くそうと。


そして今日。

納得のいくものが完成しました。

若い職人のステージが一つ上がる瞬間に

立ち会うことができました。



シリコンは苦手

塗装屋さん特に住宅や店舗などの場合外壁にいろいろなものが

取り付けてあります、壁を貫通している配管、看板、配電盤などなど

その際に雨水が入らないように周りをコーキングで押さえてあるのですが

 

このコーキングが曲者で塗装屋さん泣かせでなのです。

変性シリコンというコーキング材なら何も問題はないのですが

只のシリコンコーキングだと大問題です。

 

まず、塗装をはじいてしまいます。

仮に表面が劣化していて塗装できたとしても一月もしないうちに

剥がれてしまいます。

 

さらに年月が経つとコーキングの中の添加剤が周囲ににじみ出てきて

壁を汚したり、ひどいときには添加剤がにじんだところまで

塗料をはじいたりするのです。

もう塗装屋さんの天敵といっても過言ではありません。

 

もっとひどいのが壁から水が漏ったからと、ご主人がDIYで

ホームセンターから買ってきたシリコンコーキングを

ドバドバと塗り付けてヘラで押さえることをしていないので

 

水漏れは止まらず、塗装屋さんに電話をかけてこられます

そして、私のような人間が現場でため息をつくことになります

 

ひどい場合は責任をもって対応できないのでお断りすることも

あります(その際は板金屋さんをご推奨)

 

そんな塗装屋さん泣かせのシリコンコーキングですが、

削り取ったりしなくてもその上に塗っていける材料がありましたので

試してみました。

 

チューブに入っていて使い切りです硬化後に塗装をしていきます。

上手くいきますように。

ロープも古くなったので

ロープが古くなったので買ってきました。

ロープがないとシートを縛ったり固定したり、

ちょっとしたものを固定するのに必要なので何本か用意しています

 

ロープの先端は少し溶かしてあってほどけないようにはなっていますが

しばらく使うと当たり前のようにほどけてきます。

 

そこで輪を作って編み込むのですが、30年ほど前に鳶の職人さん

から教わった方法で編んでいます。

その方法はYouTubeで確認してください。

 

1本編むのに

5分くらい

2本のロープの両端を編んで

15分くらい、これ職人さんに教えても誰も出来ない

こんなに簡単なのに。

新人研修

先日来新人研修をしております。

座学から、実習、ビデオ研修、現場で実践などいろいろしております

 

新人君はまじめです、元野球部ということもあり挨拶や

仕事に向かう姿勢もいうことなしです。

そこで、弊社で以前から行っている塗装の基本中の基本の

ドア塗装を刷毛を持って塗ってもらいます。

 

ドアの塗装は一見塗るだけの簡単なものと思われると

思いますが、どうして、どうして、ものすごく奥が深いし

塗装の基本が数多く隠れています。

 

刷毛の使い方、さばき方、ネタ(塗料)のつけ方、つける量

刷毛に付ける塗料の量、適正にネタを付けたときの

刷毛の滑る感覚、仕上げるという意味。

 

とても多くのことが学べます。

塗装業界では刷毛は普段使う道具の中では主役では

無くなってしまいました、主役はローラーです

 

ところが材料を塗り付けて均して仕上げるという工程は

同じです、多少の考え方は違いますが同じです。

こういう基本をしっかりと身に付けてほしいのです。

 

でも、私は職業訓練指導員の免許証は持っていますが

職人ではないので、ビデオを使っています。

名人のビデオと新人君のビデオを見比べてみます

 

すると当然ですが、刷毛の持ち方から何からすべてが違うことに

気が付きます、当然弊社の職人は解っています、

新人君は解らない、でも現場では職人も新人君に

 

的確に教えることができないのです、なぜか・・・・。

みなさんも車の運転をしていて上手い下手があると思いますが

教えるのは難しいと思いませんか?。

 

どのタイミングでハンドルを切り始めてどの位置までに

ハンドル操作を終わらせる、その時の目線はここで

ここを見なさいなんて教えられないと思うんです

 

なぜか。職人の刷毛さばきも普段行う車の運転も、たくさん

しすぎて、無意識のうちにできているんです、無意識でやって

刷毛のさばき方なんて意識していないのです。

 

だから教えることができない。

でもビデオなら上手な人の目線、刷毛の動き、持ち方、動かし方

ネタのつけ方、配り方、その時の刷毛の向き、などなどキリがないくらいの

気づきが新人君に生まれてきます、「勝手に」

 

ただ、この「勝手に」というのはうまくなりたいと思わないと

でてこないので注意が必要です。

とにかく基本というものを教えて行きます。