音楽に国境はない(*^^*)
5日、お世話になっている社長さまの会社設立記念パーティーでは少しお話を入れて歌わせて戴きました。^^
IT業界の方の集まりなので
クラッシック音楽を苦手とされていらっしゃる方もいらっしゃるかなぁ~って不安もありましたが
舞台の上で歌い慣れているイリスにとって
お客様と同じ目線のサロンコンサートは苦手としていますが
間近でお客さまの反応を感じれるんだけど
お客さまと同調出来るとお客さまの心の波長も音楽の一つとして感じられてくるんだぁ~
って、分かりかけてきた所で、歌い終わり4曲目。。。。
今度は、この感じが早めに来れるように集中出来ればって思ってますぅ。
社長さまからも「会は大成功でしたぁ^^」とメールを戴けて
皆さまには、喜んで戴けたみたいで嬉しいです。
そうそう~♪
今回のタイトルの話を。
私がハンガリーのリスト音楽学院に入学した時の事を。
指揮者の小林研一郎先生の推薦で入学試験を
12月、向こうでは期末試験に無理やり入れ込んで戴き
歌の試験を受ける事に。
リスト音楽学院と言えば
ピアノやヴァイオリンなど器楽で受ける学校としては有名なんだけど
その当時は、歌い手で受けて入る日本人(たぶんアジア人でも)はいなく
私は、初めての日本人として声楽の試験を受けた人間だったみたい
試験当日、突然、この時間にと言われ試験会場となる
あるホールへ行ったものの
回りの言葉(マジャール語) は分からないしぃ;;;
ピアニストを用意するなんて聞いてないわで
私の心臓はバクバクオロオロ
試験官で一番、怖そうな(偉そうな)女性の先生が
呆れた顔で、あんた弾きなさいって、そこにいたピアニストに指示
(実際はとても優しい暖かい先生だったんだけど~(=^・・^=)ゞ)
私は言葉は分からず、兎も角ピアニストにペコリとお辞儀して楽譜を手渡しし
回りから物珍しい感じの痛い視線をいっぱいに背中で感じながら
支持され階段を数段上がり舞台の上へ。
その時、用意した曲は指示された
歌曲が1曲にオペラのアリア(独唱)1曲。
先ずは歌曲を歌ったんだけど。。。。
いやはや、 皆さんの痛ーーーい視線に緊張しまくっていたイリス
案の定、声は振るえボロボロイリス
はぁ~やっぱりアジアの人間に西洋の音楽なんぞ歌える訳がないのよねぇ~みたいなぁ~空気・・・・
客席では公開試験という事もあり沢山の生徒さんのザワザワヒソヒソと
イリスをチラと見て話しているしぃ・・・
その客席前列で、苦笑いのような顔をされた試験官の先生方を見ちゃうと
イリスの心臓は、益々バクバク
ど・どうしよう!!!!!!
と今直ぐ、この場から隠れたい恥ずかしい!!!! という気持ちのまま
試験官トップの例の怖そーーーうな女性の先生に指示され
次のオペラのアリア(独唱)へ。
ベッリーニ作曲の「カプレティーとモンテッキ」から・・・所謂、
ロメオとジュリエットのジュリエットが歌う曲を歌ったの。
それがね。
不思議なの。
前奏が鳴りだした途端、私の心にスイッチが入って
震えていた身体はピタリととまり
不安で伏し目がちだった目線をパッと客席遠くへ向けると
自然とジュリエットの気持ちで歌っていました。
そう~
歌いだしの一声で、試験官の顔が手元の採点用紙からパッと私の方に
それもビックリした顔で私の方を見ているのも分かったし、
回りの空気が変わるのも感じたんだ。
そうなると、こっちのも。
自分の世界で歌い終わると、
先生方から客席から拍手が!!!
そして、一番に立ち上がってBrava! って声をかけて下さったのが
その例の怖そーーーうな女性の先生。
その方が、リスト音楽学院で声楽科のトップの先生で
オペラハウスでも活躍されていらした
アンドール・エヴァ先生だったの。
その先生の一言
「私があなたを教えます。」
で、私はその先生に、今の私の声の基礎を作って戴いたんだ。
あの時のドキドキは、今でも忘れないんだけど
空気が変わったのも一生忘れられない思い出かな。
今でも、私は小心者で人見知りのイリスだけど~(=^・・^=)ゞ