同性婚とパートナーシップ法の話。 | 虹色ろんど

虹色ろんど

FTMの生活とか恋愛とかセイジを取り巻く人たちの、
そんな実際にある話。

今までいかにして分かりやすく書くか、とか、政治に絡む問題を書くかどうかと悩んでいたんですが、
先日のワークショップ「同性婚、パートナーシップ法を知ろう!」に参加して書こうかな、と。

極力わかりやすくまとめてみます!


セクマイの世界でもよく聞く単語なので、カテゴリーは「用語説明」でっす。
分からなかったらググろうね。←

+ + + + +

最初に!
皆さん、辞書で「恋」や「結婚」と引いてみましょう。

そこには「男女が」という文章が入っているのをご存知でしょうか?

そもそも結婚とは民法731~741条に、
「男女が夫婦となり社会的な共同生活の単位を成立させること」とあります。

さらに憲法24法1項には、
「婚姻は、両性の同意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、
相互の協力により、維持されなければならない。」
とあります。

要は「結婚とは両性がするもの」=「男女がするもの」ということなんですね。

まぁ、これは今現在「当たり前」と「日本では」されているので、
皆さんも「なんだ、当たり前だろそんなん」ってとこだと思います。


虹色ろんど~要はカッコ良けりゃそれでいいんじゃねぇの?~

(小さい写真画像は今年のNLGR内の同性結婚式の写真ですよー!)

さて、前置きはそこそこにして。

タイトルにある、同性婚とパートナーシップ法って何が違うの?ってとこから!

まず、同性婚。
簡単に言えば、同性同士で婚姻ができる、ということ。

現在同性婚を認めた国は、

オランダ、ベルギー、カナダ、スペイン、南アフリカ、ノルウェー、
スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、アルゼンチン、
アメリカのマサチューセッツ、アイオワ、バーモント、メーン、
ニューハンプシャー、コネチカット、ワシントンDC

です。
(※ご存知の通り、アメリカは国の法ではなく州法によって決まってるのがポイント)

お次にパートナーシップ法。

パートナーシップ法とは、婚姻とは別の制度。

婚姻に近い法的権利が与えられる、というのがパートナーシップ法の大きな点。

パートナーシップ法を認めている国は、

デンマーク、グリーンランド、フランス、フィンランド、ドイツ、ルクセンブルク、
アンドラ公国、ニュージーランド、イギリス、イタリア(州による)、
スロベニア、チェコ共和国、スイス、ウルグアイ、ハンガリー、
アメリカのハワイ、カリフォルニア、ニュージャージー

です。

日本は残念ながら同性婚もパートナーシップ法もありません!

そしてもっと残念なのは、上に書き出した国名を見るとわかりますが、
アジアの国の名前が挙がってないことです。


んじゃ、同性婚とパートナーシップ法の違いって何?って話ですが、

一番の違いは同性婚では共同で「子どもの親」、つまり親権を持てる、ということです。
パートナーシップ法ではどちらかに子どもがいる場合、共同親権を持つことが不可能です。

簡単に言うと、「二人ともが」親権を持てるか、そうでないか、の違いってことですね!


…って書いたけど、
そもそもどうして同性婚とパートナーシップ法って必要なの?ってこと。

必要な理由を箇条書きにすると、

・住宅の確保
・税制(扶養控除ってとこだね)
・医療の同意
・健康保険、生命保険、年金
・相続
・不測の事態や事故などの際の安否確認
・外国籍パートナーへのビザの発給
・公共住宅における同性パートナーとの入居
・生殖補助医療を受けたい(同性同士で子どもを生みたい!という意味)

こういう理由で法の整備が欲しい!と日本でも少しずつ活動が広まっているんですね。

+ + + + +

俺個人としては同性婚、パートナーシップ法に賛成してます。

ってのも。

上に書いた、不測の事態や事故などの際の安否確認って点がとても気になってて。

だってさ、もしパートナーが事故って死にそうな状態になってる時に自分が駆けつけて、
それでも医者に「あんた家族じゃないから」って理由で死に目に会えないとか思うだけで嫌だ。

というのもあるけど、

俺自身パンセクシャル(全性愛者)だったり、
本当の意味でのジェンダーフリーを考えた時に、

同性婚、パートナーシップ法に賛成します。

それに俺のようなGIDにとって、
必ずしもみんながみんなオペをして望みの性になれるわけじゃない。


そういう時に、性別関係なく好きな人と結婚できる制度があればいいなー…って思います。

もちろん課題はたくさんありますが…!!



色々語りたいところですが、とりあえず今回はここまで!!

長々とお付き合い下さりありがとうございましたー!!
そのうちもっと短く分かりやすい記事書くぞ。

(セイジ)