二宮正治小説:ライバルは小学六年生の女の子なのだ、どうすればいい:第16回 | 二宮正治文芸コーナー

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 現在高校一年生の由美は小学生パワーを誰よりも知っている。
「近所の小学生の女の子で始めたカープの応援が今や全国的な応援団となってマスコミからカープ女子という名前で親しまれているからだ。もちろんあの街の音楽家モンティーミヨシがネットで必死で呼びかけた効果が大だが」
 由美はあの頃を思い出していた。モンティーミヨシが万年Bクラスのカープの現状を見るに見かねて、
「君達の力でカープを再生しよう。小学生パワーを見せよう」
 熱っぽくこう言ったのだ。
この輪が広島市安芸区矢野から隣町の広島県安芸郡坂町、広島県呉市、広島湾全域と広がり東京大阪に飛び火して日本一の大応援団になったのだ。
 由美は、
「高校生が小学生に負けるわけにはいかない。小学六年生のありさに最愛の雄太を取られてたまるか」
 こう誓うのだった。

*広島市立矢野中学校吹奏楽部のみなさん、全国大会出場おめでとうございます。今や矢野中学校は全国でも有数の文化発信の拠点ですからねえ。

矢野中学校のみなさん、ひとつだけ気をつけてもらいたい事があります。登下校の際に高齢者とすれ違う際に道を譲ってやって欲しいのです。高齢者を車道に出す光景を見かけますが、非常に危険です。これができたら本当の日本一の学校になります。

*矢野の十代の皆さん、ひいきの芸能人を教えてください。多くの有名芸能人から応援して欲しいと引き合いが来ています。応援して交流しましょう。