アルコールと美白法(12/14) 気化と浸透 | つとむのブログ
アルコールは物質の中に良く浸透していきます。
此の事と物質から熱を奪い蒸発してしまう性質は別々の様に感じられますが大いに関連が有ると考えます。
物に浸透していく場合どんなものでも必ず力の差こそあれ抵抗が有ります。
熱を奪い気化するという事は物質分子の活動を鈍らせる事に他ならない。
活動が鈍くなるという事は浸透に対する抵抗が減ると考えるとアルコールが浸透していく力が強いのが説明できます。
実際は別の作用かもしれませんが私はこのように想像しながら色を壊さない漂白に利用しております。
つまりピンポイントに変色部分に漂白剤を浸透させながら弱蒸気を当てて過酸化水素水のラジカルな連鎖反応を引き起こします。
同時に弱蒸気を当てられたアルコールは気化してシミ部分から熱を奪いラジカルな過酸化水素水の反応を抑えていきます。
此の事が1個の変色を処理する1秒,2秒の間に数百万回、いやそれ以上繰り返されていると想像します。
色素分子の破壊に至らずに変色した部分のみを除去するにはアルコールのこの働きはなくてはならないものである。