先日実家に帰った折、寝ようとした部屋にウエルター級のゴキブリが出没。

逞しいオフクロが瞬殺！ゴキジェット片手に現れ「任せんね！」と惜しみなくジェット噴射しながらしばし部屋中をリアル鬼ごっこしたのち、見事死闘を制して「はい、死んだよ。寝なさい」

寝れるかっ！

こんなゴキジェット充満した部屋で寝たら２度と目覚めんわっ！

こんにちわ。

実家の親はいつの間にかテラフォーマーズ、IRASです。

さて、２０１６年も早いものでもう年末。

職場の同僚の白い目もなんのその、ＩＲＡＳ夫婦は結託して２７、２８と有休を取り、もはや社会人とは思えない２３日仕事納め。クリスマスイブから疾風怒濤の１３連休に突入するや、夜明けと共に逃げるように広島脱出して加賀藩へ。これでもう職場でどんな問題が発生しても知ったことではない。私は同僚たちの力を心から信じています。

道中、琵琶湖畔の大津ＳＡでブランチ。

広めの皿に琵琶湖の形・・・っぽくライスを盛っただけで割高料金設定という「ジャンボ琵琶湖カレー」の味は伸びきった小５の顔が全てを物語るが、とりあえず俺の辞書に「鶴田」「尾崎」「年末」に次ぐ４つめの「ジャンボ」が加わった。

早起き→満腹→高速道路・・・と来たら、フツーならあとはもう"居眠り運転"しか選択肢はないのだが、そこはさすが北陸道。

山からクマだけでなく人も降りて来る。

おかげで眠気が舞い降りるどころか緊張MAX

生まれて初めてあんなにまじめに北陸道を走った。
（南条SA付近で優雅に路肩を闊歩するおじさんを無事にオーバーテイク）

今年は仕事が忙し過ぎて時間の感覚が麻痺しているが、おそらく４ヵ月ぶりとなる金沢の実家。到着するや、ジジ臭い息子さんはお義父さんと早速一局

「２手３手先を読まんとダメや！

」
「無理。俺、１手先しか読めんもん

」
息子よ

・・・１手先は、読むとは言わない。

到着した日はクリスマスイブ

夜はＫＦＣ

のパーティバーレル囲んで絵に描いたようなXマス

パーティ

お義母さんお手製のツリーサラダに後光がさして見える

　学生時代にモテない男ばっかり集まって重低音で盛り上がったパーティ

もそれはそれで楽しかったが、女っ気がないとテーブルの上は砂漠のごとく茶色一色。やっぱりクリスマスはこうでなくてはいけない

義母「はーい、クラッカー準備して～

はじめま～す」
義姉「え？まだいるが？

クラッカーは全部使ってもうないじ」
義母「えー！？

買って来てって言ったじゃな～い！」
義姉「買って来たし。やから目の前にあるがいね

」

（・・・・・・・・・・

）沈黙３秒

義母＆義姉「ええー！？クラッカーってそっちのことぉ！？

いやーん」（女声二部合唱）

いやーん

今冬も金沢は絶好調だ

しかし、義母と義姉が揃って裸エプ・・・間違えた、サンタエプロン

でおもてなししてくれる実家なんてそうはない

うちの奥さんももてなし好きだが、この家族あってその娘あり。一人で放っておくとすぐ粗食、掃除、読書・・・と出家僧みたいな生活になる俺みたいなタイプにとっては、人生に華やぎ

をもたらす救世主のような家系と言えるだろう。

乾杯

のあとは、恒例のプレゼント

交換会。
母はブランド物のバッグ

を、子は現金

やらおしゃれニット帽やらGETして自宅では滅多に見せないアルカイックスマイル

あまりにも恵まれているから、断腸の思いで俺からのプレゼントは自重することにしよう。

と言いながら、どさくさに紛れて俺もちゃっかり頂き物。
お義姉さんからソックス、奥さんから・・・もソックス（＋疲労回復グッズ）
おかしい・・・

俺の個人情報（＝手持ちの靴下４本中３本に穴が空いている）がどっかから洩れている。

ちなみに我が家からは・・・地元でもトップクラスの優秀な甥っ子に、お菓子リュック

をプレゼント。中３というとっても多感な時期にもかかわらず大人しく"せんとくん

"になってリュックを背負ってくれる辺りに、彼の育ちの良さと精神的な大人っぷりが表れている

プレゼントタイムが終わったら、ようやく落ち着いて一家団欒。

義姉「あ、そういえばさぁ、じーじ。〇〇ちゃんに会ったことあるがぁ？」
義父「ん？おお、あの～ワシがハワイで買うて来たのと同じ靴履いとった子やろ？」
義母「まあ！ハワイ買った靴だって！あなたはワイルドねー

」

一同（・・・・ワイルド？・・・・・何が？

） ※当のお義父さんもキョトン顔

嫁「・・・あ・・・・たぶん・・・・ワールドワイドって言いたいんだと思う・・・

」

一同「あ～なるほど！

」 ※もはやクイズ

お義母さんとお話するたび、俺はどんなに努力を重ねても天才には及ばないと思い知らされる.......

ここで、TV見ながら強引に話題をサイドチェンジ

俺「お！

ここ蒜山（ひるぜん）高原かな？」
義母「え！？

ひるぜん？いや～ん"ぴるぜん"でしょ？」

サイドチェンジ失敗

生半可な球運びで試合の主導権は奪えない。

俺「いや、ひるぜんっす

」
義母「違うって！

ぴるぜんよ！」
俺「いやいや・・・

高原の名前っすよ？」
義母「そうよ。ぴるぜん高原

長野の方にあるとこでしょ？」
俺「いや、蒜山高原は岡山っす

」
義母「あーん、じゃあ違うわぁ。

長野の方よ、ねーあなた？ぴるぜん高原よね？」
義父「ん？おお、そんな名前やったな

」
俺「この日本に"ぴ"から始まる、そんな中央アジアみたいな地名あるんすか？」
義母「うん、いいところよ～

・・・・えーとね・・・」

（お義母さん、スマホで検索

）

義母「あ・・・・・・・・違うわぁ

ひるがの高原やったわぁ

」

あれほどこだわってた「ぴ」はどこ行ってんっ！

危ない危ない

・・・あやうく素で突っ込むとこやった・・・

お義父さん

今回はあなたも共犯ですよ。（現行犯）

お義母さん１人でもかなり手強いのに、ここに来てお義父さんが好アシスト。
ダメだ・・・レベルが高すぎる......

もはやメッシとネイマール・・・

この血族・・・可能性に全く底が見えねぇ

だが、そんな "奇跡の血脈" を継ぐ最新世代であるウチの息子さんは、今のところ全く可能性を感じさせない自堕落な日々この休みも毎日昼前に起きてはゴロゴロしながらゲーム三昧・・・という引きこもりのニートみたいな生活を送っているので、「そうや！プラモでも作らんか？」と提案すると・・・

何故か、鹿苑寺金閣

おじいちゃん、ホントにそれでいいんですね？よかったねぇ、いいお寺が見つかって。

しかし、この「金閣」・・・嵌めて終わりの良心的なガンプラと違ってかなり難易度高く、やむなく両親も参戦。ただ、なんだかんだ言いながらも、自分の手でパーツ切り出して接着したり、台座に糊塗って芝パウダーまぶしたり（プチジオラマ体験）はそれなりに楽しかったようで、久しぶりにゲーム以外で真剣な表情を見た。そういや、俺も小学生の頃は戦艦から城、ガンダムに至るまでいろいろ作ったなぁある日、学校から帰ると鬼の断捨離婆が「もういらんめぇも」と全部ゴミ箱にぶち込んでたけど・・・

あまりにも繊細な作業が求められるせいで後半戦はほとんど"切り出し"しか出番はなかったが、最後の最後、鳳凰羽ばたく屋根を乗せる締めの工程は、「情熱大陸」みたいなアングルで息子さんが担当。

ＩＲＡＳジュニア、若干１１歳。「屋根を載せる・・・簡単なようだがここが一番熟練の技を求められる肝の作業。他人には任せられないね」厳しい表情で若き匠は呟く。

大変なところは全て他人任せで最終的な成果だけ自分のモノにする、まるでうちの会社の上司のような要領の良さに、初めて彼に無限の可能性を感じたきっと君は最小限の労力で成功することだろう。

ひと仕事終えた棟梁は、黄金に輝くちょっぴり傾いた「金閣」を眺めながら満足気にご就寝。

宿題も含め、これが彼の"仕事納め"となった。個人的には寺なんかどうでもいいからガンダムのＰＧ作りたいのだが、我が子のガンダム洗脳はなかなかに難航。まあ、この金閣レベルで下請け、孫請けを使ってるようじゃＰＧは完全丸投げ委託業務になるのは間違いないけどな

そんなこんなで、最後はかなり駆け込み気味の連投になりましたが、「ＩＲＡＳの窓」もこれが２０１６年の仕事納め。本年も当ブログをご愛顧頂き（頂いてるのか？）誠にありがとうございました

皆様、よい年末年始をお過ごしください

また、来年お会いしましょう！

年の瀬のＩＲＡＳ家