ヒプノセラピー | パニック障害ですが何か?

パニック障害ですが何か?

パニック障害になって10年以上。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しつつも
前向きにパニック障害と生きて行く方法を地味に模索しています。

この頃の私の状態は

パニック障害・初期 の頃より悪い状態だった。




家から1歩でも外に出るのが怖い。


片道徒歩3分の外出のリハビリを続けながら

昨日よりも今日、今日より明日が少しでも良くなる事を願ってた。




ただ、自分が「パニック障害である」という事を知っている事。

苦しい時期が続いても、症状が改善したと言う記憶がある事。


その2点が私の心の支えだった。










その頃、友人の1人が

ヒプノセラピーを受けたのだが

これはパニック障害にも効くのでは・・・と紹介してくれた。




その時の私は

「ヒプノセラピー」と言うものを知らなかったのだが


友人の話によると

ヒプノセラピーとは潜在意識に訴えかけるものだと言う事だ。




しかも、日本人の先生なので

日本語でセラピーを行ってくれると言う。




ビバ、日本人!

ビバ、日本語!!!であるw




自身のパニック障害が

「怖い」と言う気持ち(思い込み)が連鎖して

病状を悪化させていると言う感覚があったので

この潜在意識を変えると言う方法は効果があるよ~な気がした。




いや、もう、ぶっちゃけどんな方法でも良かった。




少しでも楽になれるのなら

どんな事でもしたいと思っていた。




まだまだ外出が怖い状態だったのだが

友人が付き添ってくれると申し出てくれた。




が、久しぶりの車での外出で

ヒプノセラピー云々と言うよりも

外出している状況が辛く、今にも発作を起こしそうだった。




ヒプノの先生の自宅に着くと

「これは2人きりの方が良いから・・・」と言われ

友人はセラピーが終わる頃にまた迎えに来ると言って出て行った。




ヒプノの先生と2人きりになると

先生は「私も昔パニック障害になった事があるの。」と言った。




「パニック障害の人が増えている」

そう本やネットの情報で見聞きしていたものの

実際にパニック障害を経験したと言う人に会ったのは初めてだったので少し嬉しかった。




ヒプノの先生によると

ヒプノセラピーと言うのは潜在意識(無意識)の中にある

過去や前世のトラウマを癒してあげて生きるのを楽にしてあげる方法との事。


ただ、1度に全部は出来ないので

最低でも3回から5回のセッションを行って

徐々に本人も忘れていた(または意識としては知らない)トラウマを探すのだと言う。




ヒプノの先生の話を聞いて

現世(自分の過去)の忘れていたトラウマ・・・と言う辺りまでは

もしかしたら、そーゆー事もあるのかもしれないなぁ~と思えたし


そのトラウマが私のパニック障害の原因で

それを解消する事でパニック障害が治るのならば是非お願いしたいと思った。




でも、前世の記憶がどーのこーのと言う話になると

ふむぅ~前世か・・・とイマイチ話がオカルト過ぎて良く分からない。




でも、良く分からないし

信じられるかどーか今は分からないけど


何でも良いから

今の状況から救ってくれるのなら

どんな事でも試しちゃる!そんな気持ちだった。









一通りヒプノセラピーの説明が終わると

催眠療法に入る前にカウンセリングを行う事になった。




何を話したら良いのか分からぬままに

とにかく、今までの私のパニック障害の経緯と

現在の状況、辛い気持ちなどを思いつくままに話した。




ヒプノの先生は

「私の時もそうだったんだけど

パニック発作を起こしたくないって思うから怖くなるのよ。」と言う。




うん、確かにそーだ。




パニック発作は死ぬほど怖い。





1度パニック発作を経験してしまうと

「あんな恐ろしい思いは2度としたくない」と思うし

だから「また発作を起こしたらどうしよう・・・」と不安になる。




ヒプノの先生は

「パニック発作では絶対に死ぬなんて事はないのよ。」と続けた。




うん、それは私も知っている。




自分がパニック障害だと知ってからは

本やネットで自分なりに情報を仕入れて居たので

「死ぬのではないか?」と強い恐怖に襲われたとしても

実際パニックの発作で死ぬ事はないと言う事は知識としては知っている。




でも、そう言った理屈が

全て飛んでしまうから「パニック」なのだ。




ん、たくっ

誰が命名したのか知らないけれど

うまい事考えた、ピッタリの病名よね、これ。




ちなみに英語でもパニックディスオーダーって

「パニック」って言葉がしっかり病名になってますよw







理屈では分かっていても

発作では死なないって分かっていても

死ぬほどそれが怖いのだ、その事を考えるだけで震えるのだ。




が、ヒプノの先生は続けた

「パニック発作を起こしたくないって思うんじゃなくって

発作を起こしても良いやって思えるようになると発作を起こさなくなる。」





話によるとヒプノの先生も

最初の頃はパニック発作が怖くて

「パニックの発作を起こしたくない」と思っていたそうだ。


でもある時から「死ぬわけじゃないんだから発作を起こしても良いや。」

そう開き直れた時に、気持ちが凄く楽になって、発作を起こす事も無くなったと言う。





・・・・・




今ならヒプノの先生の言っている事は分かる。


「発作が怖い」と発作から逃げようとするから

益々発作が起きやすい精神状態になってしまっていたのだ。




でも、その時の自分は

パニック発作を起こす10秒前の精神状態・・・みたいな?



ギリギリのところで、そこに座っているのに

「パニック発作を起こしても良いと思えば?」と言われても

そんなの絶対に無理っ(>_<)!と思った。




と同時に「この人は私の辛さをわかってくれない」と感じて悲しくなった。




私だってポジティブになりたい、楽観的に考えたい。

でも、それが出来ないから苦しんでるの。




自分なりに頑張っても、頑張ってるつもりでも

辛いばっかりで、全然ここから出る方法が見えなくて

毎日、今日生きてるだけで精一杯なの、ギリギリな気分なの。


あなたが言う事は正しいのかもしれない。




でも、その時の私には

ヒプノの先生のポジティブトークを聞いて

「そうね、じゃあ私もパニック発作起こしても良いやって思う事にするわ♪」なんて思えなかった。




そう言った私の気持を話すと

先生は「その為にヒプノセラピーをやりましょう。」と言った。




私の無意識の中で

がんじがらめに怖いと思ってしまっている気持ちの原因を探して癒しましょうと言われた。




続く