アドレス帳の活用法 | 在宅医療にiPhone!

アドレス帳の活用法

iPhoneのアドレス帳ってちょっと不便に思えるときもありますね。
赤外線通信は使えないし、QRコードを読み込むアプリを使ったりしなければiPhone同士その場で簡単にアドレスを共有することはできません。

しかし、iPhoneアドレス帳はVcardでアドレス情報を共有することが可能です。VcardファイルをPCもしくはiPhoneで作成しメールに添付すればいいのです。

当院では新規患者のアドレス帳をiPhoneもしくはMacで作成し、Vcardファイルを関係者のメーリングリストに添付して共有しています。こうすれば各々がアドレス帳を作る必要がありません。

iOS4では辞書機能の向上に伴いアドレス帳の検索もスムーズにできるようになりました。わざわざアドレス帳アプリを起動しなくてもホーム検索画面からアドレス帳を探すことができます。

そしてアドレス帳を作成するときにひと手間加えています。

在宅医療の現場では訪問看護師、ケアマネージャー、ヘルパー、MSWなどたくさんのプレイヤーがいます。
患者が100人いれば100近い患者を取り巻くチームがあります。その1人ひとりを全て覚えておくのは難しいです。

そこでアドレス帳を作成するときには、患者名で検索すると訪問看護師やケアマネージャーなどの事業所もしくは担当者の名前が出てくるように工夫しています。

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写真は代々花子さんという患者のアドレス帳を検索すると、関連した事業所等のアドレス帳までもが検索されるという見本です。

具体的には患者アドレス帳作成する際に、「名前のふりがな」欄に訪問看護ステーション等を入力します。
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ケアマネージャーや訪問看護師のアドレス帳なら患者名を入力。
たったそれだけです。

主治医名を入力すれば、医師別患者一覧表示が可能になります。
こういった地道な作業をすることで、急いで検索したいときなどに使えるアドレス帳になります。

生年月日や保険証情報などを入力すれば、緊急往診時にカルテがなくても処方箋を発行することも可能です。

当初、アドレス帳の画像フィールドに保険証の写真画像をおいて共有してみましたが、画像が相当重いことが判明いたしました。
やっぱり当面は保険証情報などをメモ欄等に手入力するのが宜しいでしょう。

皆様も アドレス帳をいわゆる患者基本情報データベースにみたてて、業務効率化を進めてみてください。