2011年6月10日、東京証券取引所東証ホールで、東証マザーズ上場、新華ファイナンス(9399)2011年度定時株主総会が開催されました。事業報告とともに、今後の成長戦略についてジェイ・リーCEOより説明があり、その後、社名変更議案の採決が行われました。ここでは、今後の成長戦略、質疑応答について記録しておきたいと思います。なお、社名は新華ファイナンス・リミテッドから、新華ホールディングス・リミテッドに変更されることが決議されました。
【今後の成長戦略】
大きく分けて5つ、金融サービス、農業、教育、環境保護、ライフスタイル事業に注力していくというものでした。順番に整理してみます。
1 金融サービス分野
金融情報、ファイナンシャルアドバイザー、金融メディアに加え、ファンド運用を展開する。ファンドは、中国A株ファンドのほか中国農業ファンドを組成予定である。農業ファンドは初めて手掛けることもあり、40億円規模で運用する。
2 農業分野
農業雑誌のほかに、米国の研究所と組み、有機バイオ肥料の開発・販売を行う。概ね1年半後位には販売許可を取得したい。
3 教育分野
進学塾経営、コンサルティング(教育プログラム等)、指導者トレーニング事業を展開していく。既に韓国の塾を傘下に収めており、そのノウハウを活用して、中国本土に展開する。9月までに第1号の進学塾を上海にオープンする見込みである。
4 環境保護分野
コンサルタント、省エネ事業、中国環境科学研究院工程技術有限公司との提携による、BOT(建設、運営、譲渡)方式での環境保護プロジェクトを推進していく。ただし、案件が大きいため、今すぐに成果を見込めるものではなく、来年までに取りかかりたい。
5 ライフスタイル分野
医療関連として、東証マザーズに上場しているケアネット(2150)と合弁で、中国本土の医師向けに医療情報提供事業を開始する。
セキュリティー関連として、日本の企業と提携し、静脈認証技術を活用した事業を展開する。
いずれの事業も中国では成長分野と思えますが、大部分が種まきの段階にあり、この事業計画から社を支える大黒柱が出てくるかは未知数という印象を受けました。次回につづく...。
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