ギリシャの債務危機はここに来て楽観論も流れていますが完全に解決するには
程遠い状況です。ユーロに与える影響もまだまだ大きいでしょう。
日本も政府債務が900兆円を超えましたし、日本国債の信用も試される時期に来ています。
アメリカも政府債務残高が法定上限の14兆2940億に達しました。
今のところ財務省はデフォルト(債務不履行)を回避するための特別措置を導入していますが
いずれデフォルトか、連邦支出の大幅削減か、債務上限の再度引き上げを行う必要があります。
財務省は議会が債務上限の引き上げを承認するまで、あちこち資金を移動させて
何とか財源だけは調達していますが、最終期限の8月2日を過ぎるとデフォルト状態に
陥ってしまいます。これは債権の利払いも行われなくなることを意味します。
ユーロ危機並みの金融危機を引き起こす可能性もあります。
議会が迅速に債務上限の引き上げを承認し、財政バランスの改善に取り組む
必要があるのですが、このところのアメリカの経済回復の度合いを示す経済指標は
鈍化しています。
そんな中で今月末でQE2(量的緩和)は終了しますから景気の先行きがますます懸念されます。
ターゲットは8月になりますがアメリカ議会動向に注意する必要があります。