日銀金融政策決定会合
10:30JSTに、オーストラリア準備銀行(RBA、豪州中銀)から9月1日に行われた政策会合の議事録が公表されました。
ウチの会社主催のセミナーで、たびたび講師をお願いしている石川久美子さん(外為どっとコム総合研究所研究員)のツイッターから
@Kumikoishi
経済成長率が平均を下回ると見込まれる中、政策金利を過去最低水準に据え置くことが適切と判断。
この1日の会合では、政策金利を史上最低の2.00%に4回連続で据え置きました。
議事録によると今後も、「経済や金融状況に関するデータをみて、持続的成長促進やインフレ目標達成に向け現行政策が最適かを精査する」とのことです。
資源投資の減少が続く中、非鉱業部門の投資も短期的には上向かないと認識。
資源国にとっては、コモディティ安が社会全体にも影響を及ぼすのですね。
通貨オージー相場に関しては、「主要商品価格の急落を受けて豪ドル安が進んでおり、サービス輸出純増などを通じて景気刺激につながるだろう」
以前の「一段の豪ドル安が不可欠」といった強い表現は姿を消しています。
さて、豪州は現状維持は正当としました。
では日本は?
一部では「サプライズ」を警戒(期待?)する声がありましたが・・・
日銀金融政策決定会合声明発表
結果は、
現状維持
8対1の賛成多数。
反対したのは、また木内委員かな?
・景気、輸出・生産に新興国経済減速の影響みられるが緩やかな回復続けている
・先行きの経済、緩やかな回復を続けていく
・消費者物価の前年比、当面0%程度で推移
・海外経済、新興国が減速しているが先進国中心とした緩やかな成長続いている
・輸出・生産、横ばい圏内の動き
・個人消費、底堅く推移
・リスク要因は新興国経済、欧州の債務問題や景気・物価、米経済回復ペース
発表は、12:07JSTごろでした。
マーケットの現況です。
日経225 15分足
今日の日経平均株価は、117円02銭高の1万8082円72銭でオープン。
10:00JSTごろまでは上値を追って363円高まで上昇、上海株式市場がオープンする10:30JST前から上値が重くなっています。
前場は、239円55銭高の1万8205円25銭で終了。
中国の上海総合株価指数は、大幅に続落して本日オープン。
寄り付き値は、70.9933ポイント(2.28%)安の3043.8047。
昨晩は一時は120円割れも示現したドル/円でしたが、株に歩調を合わせて10:00JSTまで上昇して120円50銭を突破。
それ以降は、これも株に歩調を合わせて反落しています。
日銀声明発表後は、一部の「期待」がはずれたせいか、下落の反応です。
日経平均の後場も安寄り付きかな?
豪ドル/円
NZドル/円 (いずれもBid) 5分足
オーストラリアの与党・自由党は14日夜、議員総会を開き、党首選挙の結果、通信相を辞任してアンソニー・アボット首相に党首交代を求めたマルコム・ターンブル氏を新党首に選出。
44:54の10票差でした。
アボット首相、退陣です。
アボット政権は2013年9月に発足しましたが、景気回復の遅れや緊縮財政策が国民の不評を買ってしまいました。
「守りに入ってはならない」
ターンブル氏、党首選後の記者会見で、経済回復に向け積極的に取り組む意向を示す。
「豪州は安全保障や経済上、わが国にとって極めて重要なパートナーだ。引き続き日豪関係の一層の緊密連携に取り組んでいく考えに全く変わりはない」
菅義偉官房長官、15日午前の閣議後の記者会見で
アボット首相は、安倍首相と相性が良かったようです。
日本の対豪州政策も変更を強いられるでしょうか?
懸案としては、豪州の次期潜水艦に日本の「そうりゅう」タイプを採用するかどうかというのがあります。
これについて菅官房長官は、「豪州政府の中で競争評価プロセスに従って手続きが進んでいるので、現時点でコメントすべきではない」としています。
このアボット首相退陣の報から、オージー相場は対ドル、対円で上昇。
今日の朝には対円では86円を突破しました。
しかし10:30JSTになると急落。
議事録の影響?
これについて、前出の石川久美子さんの見解は・・・
同じオセアニア通貨のキウイ(ニュージーランドドル)も、オージーと似通った動きを見せています。
クロス円は、日銀声明で下落(円高)の反応です。
東京金 5分足
東京金8月限、4260円、前日帳入値-5円で、04:00JSTに夜間セッションクローズ。
日中セッションは、4272円で09:00JSTにオープンしています。
夜間は全般的には海外安の影響で弱含む動きでしたが、動意薄。
夜半からは下げ幅を縮小して、小幅安となりました。
日中は、その間に進行した円安の効果で高寄り付き、前日比プラス圏に浮上しました。
日本時間昨晩、現地14日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物市場のフロア取引は、前週末比4.40ドル高の1オンス=1107.70ドルでクローズ。
週末に1カ月ぶりの安値を付けた反動から、安値拾いの買いやショートカバー(売りポジションの買い戻し決済)が入ったようです。
ただ、17日のFOMC声明を控えて積極的な売買は手控えられたもよう。
「9月に利上げしないことが、完全な政策変更だと受け止められる可能性があるとは思わない」
マッコーリーのマシュー・ターナー氏の談
「9月の利上げ見送りは、金相場の一時的な気休めとなるかもしれないが、相場が最近の高値の1170ドル前後を突破する公算は小さい」
アクティブトレーズのカルロ・アルベルト氏の談
FOMC通過後の金がどう動くかの予測はともかくとして、アナリストたちは9月の利上げは無いと見ているもよう。
このニューヨークよりも早い時間帯に引けたロンドン自由金市場の金塊相場も反発しました。
1オンス=1107.345ドル、前週末終値比7.05ドル高。
「最近の相場回復はもう終わりそうだ。ドルが安くなっても相場の支えになっていない。金塊相場は神経質になっているようだ」
ファスト・マーケッツのアナリスト、ウィリアム・アダムズ氏(徳川家康の外交顧問、三浦按針↓と同姓同名)の談
按針さんの指摘どおり、ロンドンタイムではドル/円が120円を割るなど、ドル安が進んでいました。
それでもその時間帯のゴールドが動意薄であった点を、按針さんは指摘しています。
世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は、9月14日は増減無し、678.18トンのままです。
3日横ばい。
日銀声明で、東京金は下落の反応です。
東京バージガソリン
東京ゴム 5分足
東京白金8月限、3716円、前日帳入値比-31円で、
東京バージガソリン3月限、50,210円、同-710円で、それぞれ04:00JSTに夜間セッションクローズ。
東京ゴム2月、174.4円、同-2.0円で、19:00JSTに夜間セッションを終えています。
日中セッションは、白金3747円、ガソリン50,350円、ゴム174.4円で、それぞれ09:00JSTにオープンしています。
ゴムは横ばい発進になりましたが、白金、ガソは高寄り付きです。
週明け14日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の白金先物相場は、続落。
前週末比9.50ドル安の1オンス=955.40ドル。
株安、原油安の影響を受けました。
ECB(欧州中銀)が昨晩公表した月報で、中国の需要減退が金属相場の大幅下落を招き、価格回復は段階的なものにとどまるとの調査結果をまとめました。
「中国のコモディティー需要の伸びは、これまでの見通しよりも低迷を維持すると見込まれる。国の成長路線の緩やかな再調整と調和している」
「従って金属相場は段階的な上昇にとどまる」
「より一般的に言えば、先進国よりもコモディティー集中型の生産を進めている新興国の経済成長は鈍化している」
昨日のブログ記事で、南アフリカの白金世界最大手アングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)が、先週にルステンバーグ地区の労働集約型鉱山を、シバンエ・ゴールド社に450億ランド(3億3200万ドル)で売却した話を紹介いたしました。
アムプラッツの親会社、アングロ・アメリカンもチリの銅鉱山を売却するなどのリストラを進めています。
いずれの鉱山も買い手がついていますので、即閉山ということではありませんが、生産量が減少するのは必至の気もいたしますが・・・
ただ、ECBの月報にもあるように、中国需要の減速がメタルに重くのしかかります。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI原油先物相場も、続落。
前週末比0.63ドル(1.41%)安の1バレル=44.00ドル。
ICEロンドン取引所の北海ブレント原油先物相場も、大幅続落。
1.77ドル(3.7%)安の46.37ドル、2週間ぶり安値。
昨日の上海株式相場は2.7%安で終了。
日曜日に中国が発表した鉱工業生産指数なども冴えない数字でした。
世界経済をけん引してきた同国のエネルギー需要が鈍化するのではないかとの警戒感が広がりました。
OPECの月報でも、8月の加盟国の産油量が再び生産目標の3000万バレルを上回ったことが明らかに。
需要不振に供給過剰。
WTIがブレントよりも下げ渋ったのは、受け渡し場所であるオクラホマ州クッシングでの在庫が減少したという業界レポートのおかげです。
約180万バレル減少。エネルギー情報会社ゲンスケープの調査。
ロイター通信が入手した、イラク石油省が6日付で国際石油会社に宛てた文書によると、
「石油収入減少により、石油省に割り当てられた資金が大きく減った」
「省内の支出削減とともに、外国石油会社に支払う代金の原資も減ることになろう」
英BPやロイヤル・ダッチ・シェル、エクソンモービルといった国際オイルメジャーは、サービス契約に基づいて南部の油田で操業して、各社は生産に対して定額の代金をイラク政府から受け取っています。
それが減額されそうだ、との警告。
メタルだけではなく、オイルにも生産抑制の力が働き始めている?
円建てコモには、日銀声明の円高の影響が見えます。
※本画面に使用しているチャート画像は㈱インベステックのWin-Station(R) によるものでチャート画像の著作権は同社に帰属しています。
※当情報は商品先物取引(CX)、外国為替証拠金取引(FX)、株式などの投資活動を勧誘又は誘引するものではありません。
内容の正確性、完全性は保証するものではなく、また予告なく内容を変更することがあります。
当情報を取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。
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本日開催
陳 晁熙のFX活用術
in大阪
9月15日(火)18:00~
in大阪堂島商品取引所
陳 晁熙
高金利通貨ってご存知ですか?
有名なところでいうと、
オーストラリアの豪ドル(政策金利2.0%)、
ニュージーランドドル(政策金利3.0%)、
南アフリカランド(政策金利6.0%)、
そして5月11日上場のトルコリラ(政策金利7.5%)があります。
ちなみに日本の政策金利は0.1%です。
低金利通貨と高金利通貨の金利差調整分(スワップポイント)を活かしたトレード方法をわかりやくお伝えします。
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日中セッション終えて + 今晩はマケスク
明日15日には、日銀の金融政策決定会合があります。
(実際は今日から行われていますが、結果の発表は明日です)
大勢の見方は、今回も「現状維持」です。
「焦点:日銀、次回会合で政策維持へ 海外経済下振れの影響議論」(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/14/kuroda-idJPKCN0RE04820150914
サプライズを予測するのは少数派で、決定そのものよりも、ロイターの記事タイトルにもあるように議論の内容の方に注目が集まっています。
先週に追加緩和を示唆してマーケットに影響を与えた自民党の山本幸三議員も、9月の会合では「材料不足」で、その次の10月の会合が「いい機会」と語っていました。
しかし、意見というのはいろいろあるわけで、大勢に異を唱える意見もあるわけです。
「市場は『黒田流』サプライズを警戒、明日の追加緩和もあり得るとの声」(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUIVPB6JTSEP01.html
「リスクシナリオとして今週への前倒しもあり得る」
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストの談
同氏も本命は10月と見ているようですが、「中国ショックと株式市場の不安定化という追加的なリスク要因が発生し、待っていても悪いデータが増えるだけだ」とも語っています。
「海外のせいにできるので説明しやすい。追い込まれてからより早めに動くのが黒田流だ」
あとの詳細についてはブルームバーグの記事を読んでいただくとして、確かに明日に追加緩和が打ち出される可能性は、決してゼロということではないようです。
今日の夕刻には、ユーロ圏の鉱工業生産指数が発表されます。
日曜日に発表された中国の鉱工業生産指数は、ほとんど横ばいの微増。
GDP伸び率の7%割れは、もう鉄板?という有様でした。
欧州の方はどうでしょう?
貿易関係で、とくにドイツあたりは中国と縁が深いですが・・・
18:00 EU統計局発表
8月のユーロ圏鉱工業生産
前回は、前月比-0.4%、前年比+1.2%
今回の事前予想は、前月比+0.3%、前年比+0.7%
前月比はプラ転するが前年比の伸びは鈍化?という予想です。
マーケットの現況です。
ユーロ/ドル 5分足
今日の日経平均株価は、298円52銭安の1万7965円70銭でクローズ。
一時は下げ幅は300円を超え、週明け高寄り付きした分は消し飛びました。
上海総合株価指数も、東京が立会中に下げ幅は3%を超えました。
中国では、午前中のブログ記事でお伝えした経済指標のほかに、11日に預金準備率の運用に柔軟性を持たせる変更をし、準備率を1%引き下げたに近い決定をしました(実際に引き下げたわけではありません)。
しかし、効果は薄かったようです。
株価の下落になびいてドル/円も軟調でした。
東京株式寄り付き前の週明けは、120円80銭台まで値を伸ばしましたが、それ以降は軟調推移、120円台前半へ後退。
豪ドル/円
トルコリラ/円(Bid) 5分足
クロス円も、朝方は堅調だったが、午前のうちに反落と、ドル/円と類似の動きになっています。
オージーのピークは10時台と、ほかよりも少し遅い時間帯になったのは、上海株のオープンまで待っていたのでしょうか?
東京金 5分足
東京金8月限、4265円、前日帳入値比-27円で、15:15JSTに日中セッションクローズ。
週末の夜間中は、ドル建て金は1100ドル割れまで下落しましたが、そこから反発。
週明けアジア時間中も、堅調推移を維持しました。
しかし、値位置は1110ドルを下回っており、先週の米JOLTS(求人移動調査)で下落した水準まで戻すのが精一杯でした。
世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は、9月11日は増減無し、678.18トンのままです。
東京バージガソリン
東京ゴム 5分足
東京白金8月限、3747円、前日帳入値比-95円で、
東京バージガソリン3月限、50,920円、同-870円で、
東京ゴム2月限、176.4円、同-1.4円で、
それぞれ日中セッションクローズ。
東京白金は、9月に入ってからはザラバ中は何回かありましたが、終値ベーズでは維持されてきた3800円の節目が陥落しました。
南アフリカの白金世界最大手アングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)が、先週にルステンバーグ地区の労働集約型鉱山を、シバンエ・ゴールド社に450億ランド(3億3200万ドル)で売却しました。
去年の5ヶ月に及んだ長期ストライキでも、主戦場になった地区の鉱山です。
このストの影響でコスト高騰に苦しんでいた同社は、この地区の鉱山を5ヶ所から3ヶ所に集約していましたが、それでも足らずに売却に至りました。
収益体質は改善されそうですが、同社の白金生産が減少するのは必至。
白金価格の低迷で、業界にも再編の波がやってきたようです。
東京ガソリン、8月後半の大幅下落と、その後の大幅反発を過ぎて9月を迎えて以降は、5万円の節目は守りつづける底堅さを見せています。
その一方で、上値はどんどん切り下がっており、14日計算区域での高値も51,780円に留まりました。
底堅いが、上値も重い。
「三角保ち合い」の傾向が見えます。
ブレイクはいつ? どちらの方向に?
ゴムは、4日に165円を割って以降は、ジリジリと値を戻してきました。
昨日は180円の節目を抜けず、今日は反落と、上値の重さもありますが。
さて今晩ですが、オイル関係では、OPEC(石油産出国機構)の月報が発表される予定です。
ブリュッセルでは、EUが移民問題で緊急の内相・法相による閣僚会合を開きます。
ただ、前記のユーロ圏鉱工業生産指数の後は、マーケットに影響を与えそうな経済指標の発表は予定されてはいません。
その代わり、と言ってはナンですが・・・
「月曜夜は、、、マーケット・スクランブル!」(by大橋ひろこさん)
インターネット動画配信の一種であるUSTREAMを利用した投資情報番組、
「マーケット・スクランブル」
FXとコモディティに強いアナウンサー大橋ひろ子さんらに加え、各界のスペシャリストを招いて送る、
FX・株式・デリバティブ・商品先物etc...マーケットを「越境」した“なんでもあり”の投資情報番組
です。
今日も毎回お馴染みの、このブログのご意見番でもあるレギュラー・ウエムラとチンが出演。
ウエムラは金(ゴールド)をクローズアップするようです。
チンは、FX関連の話をするみたいです。
ぜひ、こちらをクリックしてください マーケットスクランブルのHPへ移動します。
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今週木曜開催
金“ゴールド”復活へのシナリオ
9月17日(木)19:00~
in東京・飯田橋
陳 晁熙
変化の激しい2015年
・スイスフランショック
・イスラム国をはじめとする中東情勢の緊迫化
・ギリシャ金融不安
・中国株暴落、人民元の切り下げ
・米国の利上げ
・日経平均2万円台回復も不安定な相場 ...等々。
金融マーケットには様々なリスクがあります。
ではなぜ、安全資産との評価が定着している“ゴールド”の価格が予想外に低迷しているのか??
新聞、メディア等に多数投稿、商品先物市場と外国為替市場を知り尽くしたこの男、
弊社チーフアナリストであり、国際テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト、
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原油相場、強気派台頭?
“Oil Bulls Seeing Smaller Glut Increase Bets by Most Since April”(Bloo,berg)
「ヘッジファンド原油買い越し、4月以降で最大の増加-供給過剰減予想 」(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUN3VY6JTSEF01.html
このブルームバーグの記事にもありますように、米国の商品先物取引委員会(CFTC)が週末に発表した8日時点のデータによれば、大口投機家(ヘッジファンドなど)の買い越し残が増加しました。
(ウチの会社の「マーケット情報
」から転載。
会員登録で、どなたも無料で利用できますので、ぜひご利用ください)
差し引きで23万1430枚の買い越し。
買いポジションは増加し、売りポジションは減少しています。
ブルームバーグの記事では、この買い越し残の増加幅は4月以降で最大とのことです。
「世界は原油であふれているわけではない」
ヘッジファンド運用者のアンディ・ホール氏、投資家向け書簡で
パリに事務局を置き、日本ほか28カ国が加盟する国際エネルギー機関(IEA)が11日金曜に公表した9月の石油市場月報では、米国など非石油輸出国機構(OPEC)諸国が来年2016年に、24年ぶりの大幅な減産に追い込まれると予測。
原油相場安が背景。
その結果、今は供給過剰の市場が、バランスを取り戻すとの予想しました。
「供給の引き締まりが9月月報の重要な内容であり、焦点は非OPEC諸国だ」
(IEA)
「原油価格急落により、米テキサス州イーグルフォードから、ロシア、北海に至る高コストの原油生産活動が停止している。こうした状況は来年の日量50万バレルの減産につながる可能性がある。これは24年ぶりの大幅な落ち込みだ」
IEAの試算では、米国の来年の原油供給は日量40万バレル減。
昨年2014年には、過去最高となる日量170万バレルの供給増加を記録していたのが一転しそう、とのことです。
いっぽうで、世界原油需要の今年の伸びが日量170万バレルと、5年ぶりの高水準を記録すると予測。
これも原油安が背景です。
ブルームバーグの記事タイトル通り、原油の供給過剰は少しは解消されるのでしょうか?
「リグ稼働数が減少した結果、生産量が大幅に減少すると市場関係者は予想し始めており、その傾向は年内を通じて続くだろう」
エネルギーコンサルティング会社リポウ・オイル・アソシエーツのアンディ・リポウ社長の談
「売り持ちになっていた市場関係者は利益を得てポジションを解消した可能性がある」
米国石油サービス会社ベイカー・ヒューズが週末に発表した統計によると、石油掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比で10基の減少。
(画像は、ベイカー・ヒューズ社のサイトから転載 http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=79687&p=irol-reportsother
)
これで、稼働中のリグ基数は、652基となりました。
前週の13基減少につづき、2週連続の減少。
2週間の減少幅としては、5月初旬以来の高水準です。
5、6月ごろには原油価格は60ドル水準まで回復、産油各社は掘削を増やす意向を表明していました。
実際に、リグ稼働数は7月初めから増加傾向にありました。
それが、ここ最近の原油安の再燃で、産油各社は掘削増加の見送りに動いていると見られます。
赤いバー NY原油(WTI) 日足
7月初旬からの原油安の再燃は、リグ稼働数の増加も背景にあっただけに皮肉な結果ですね。
8月終盤から原油価格は急反発しましたが、リグ稼働数にはそれ以前の価格下落の影響が遅れて来ている可能性も考えられます。
原油チャートを見直すと、直近の足(11日分)は下落しています。
これは、週末の記事でも触れましたが(21:30JST,US PPI
)、米国金融大手GS(ゴールドマン・サックス)が、2016年のWTI原油の価格見通しを、これまでの1バレル=57ドルから45ドルに引き下げたことの影響です。
「市場への影響が大きいゴールドマンが原油相場見通しを大きく下方修正したことが今後も、じわじわと影響を与えるかもしれない」
(某商品アナリスト)
このほか、ドイツ金融大手コメルツバンクも、同日に原油相場予想を下方修正しました。
足元でも強気と弱気の見方で揺れる原油相場です。
※本画面に使用しているチャート画像は㈱インベステックのWin-Station(R) によるものでチャート画像の著作権は同社に帰属しています。
※当情報は商品先物取引(CX)、外国為替証拠金取引(FX)、株式などの投資活動を勧誘又は誘引するものではありません。
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今週水曜開催
貴金属VS穀物
in飯田橋
松永英嗣
日々更新される「北浜の虎」は、業界人に重宝されるブログとして有名でした。
相場を見続けて実に25年“北浜の虎”こと松永英嗣は、現在でもブログを更新し続け、日々相場動向を見張っています(松永総研
)。
「情報の基地」と呼ばれている松永は、過去の相場をデータベースのように脳に記録しているそうです。
長年かけて築き上げた情報網から、今回は「金・プラチナ・とうもろこし」にフォーカスを当てて解説いたします。
誰もが知っている、ありふれた情報だけではなかなかうまくいかないですよね!?
ロイターや時事通信にも情報を提供する松永こそが知りえる情報からコモディティの今を分かりやすく徹底解析します!
とうもろこし価格に大きく影響を与えると言われている、『エルニーニョ現象』の話題!!!!!!
聞いたことあるけれどよくわからない、なんで穀物に影響あるの?
このような疑問を解きます!
また、エルニーニョ現象だけでなく他の自然現象や世界経済情勢のニュースによっても変動する相場の読み方をお教えします。
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