原油相場、強気派台頭?
“Oil Bulls Seeing Smaller Glut Increase Bets by Most Since April”(Bloo,berg)
「ヘッジファンド原油買い越し、4月以降で最大の増加-供給過剰減予想 」(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUN3VY6JTSEF01.html
このブルームバーグの記事にもありますように、米国の商品先物取引委員会(CFTC)が週末に発表した8日時点のデータによれば、大口投機家(ヘッジファンドなど)の買い越し残が増加しました。
(ウチの会社の「マーケット情報
」から転載。
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差し引きで23万1430枚の買い越し。
買いポジションは増加し、売りポジションは減少しています。
ブルームバーグの記事では、この買い越し残の増加幅は4月以降で最大とのことです。
「世界は原油であふれているわけではない」
ヘッジファンド運用者のアンディ・ホール氏、投資家向け書簡で
パリに事務局を置き、日本ほか28カ国が加盟する国際エネルギー機関(IEA)が11日金曜に公表した9月の石油市場月報では、米国など非石油輸出国機構(OPEC)諸国が来年2016年に、24年ぶりの大幅な減産に追い込まれると予測。
原油相場安が背景。
その結果、今は供給過剰の市場が、バランスを取り戻すとの予想しました。
「供給の引き締まりが9月月報の重要な内容であり、焦点は非OPEC諸国だ」
(IEA)
「原油価格急落により、米テキサス州イーグルフォードから、ロシア、北海に至る高コストの原油生産活動が停止している。こうした状況は来年の日量50万バレルの減産につながる可能性がある。これは24年ぶりの大幅な落ち込みだ」
IEAの試算では、米国の来年の原油供給は日量40万バレル減。
昨年2014年には、過去最高となる日量170万バレルの供給増加を記録していたのが一転しそう、とのことです。
いっぽうで、世界原油需要の今年の伸びが日量170万バレルと、5年ぶりの高水準を記録すると予測。
これも原油安が背景です。
ブルームバーグの記事タイトル通り、原油の供給過剰は少しは解消されるのでしょうか?
「リグ稼働数が減少した結果、生産量が大幅に減少すると市場関係者は予想し始めており、その傾向は年内を通じて続くだろう」
エネルギーコンサルティング会社リポウ・オイル・アソシエーツのアンディ・リポウ社長の談
「売り持ちになっていた市場関係者は利益を得てポジションを解消した可能性がある」
米国石油サービス会社ベイカー・ヒューズが週末に発表した統計によると、石油掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比で10基の減少。
(画像は、ベイカー・ヒューズ社のサイトから転載 http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=79687&p=irol-reportsother
)
これで、稼働中のリグ基数は、652基となりました。
前週の13基減少につづき、2週連続の減少。
2週間の減少幅としては、5月初旬以来の高水準です。
5、6月ごろには原油価格は60ドル水準まで回復、産油各社は掘削を増やす意向を表明していました。
実際に、リグ稼働数は7月初めから増加傾向にありました。
それが、ここ最近の原油安の再燃で、産油各社は掘削増加の見送りに動いていると見られます。
赤いバー NY原油(WTI) 日足
7月初旬からの原油安の再燃は、リグ稼働数の増加も背景にあっただけに皮肉な結果ですね。
8月終盤から原油価格は急反発しましたが、リグ稼働数にはそれ以前の価格下落の影響が遅れて来ている可能性も考えられます。
原油チャートを見直すと、直近の足(11日分)は下落しています。
これは、週末の記事でも触れましたが(21:30JST,US PPI
)、米国金融大手GS(ゴールドマン・サックス)が、2016年のWTI原油の価格見通しを、これまでの1バレル=57ドルから45ドルに引き下げたことの影響です。
「市場への影響が大きいゴールドマンが原油相場見通しを大きく下方修正したことが今後も、じわじわと影響を与えるかもしれない」
(某商品アナリスト)
このほか、ドイツ金融大手コメルツバンクも、同日に原油相場予想を下方修正しました。
足元でも強気と弱気の見方で揺れる原油相場です。
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貴金属VS穀物
in飯田橋
松永英嗣
日々更新される「北浜の虎」は、業界人に重宝されるブログとして有名でした。
相場を見続けて実に25年“北浜の虎”こと松永英嗣は、現在でもブログを更新し続け、日々相場動向を見張っています(松永総研
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