21:30JST,米小売売上ほか
それでは米国の経済指標の発表時間が来ました。
3つ同時です。
21:30JST 米国商務省発表
7月の小売売上高
米国のGDPの約70%を占める個人消費。その個人消費全体を占うに最も重要な指標とされれます。
波動の大きい自動車を除いた数字も重要視されます。
前回は、総合;前月比-0.3% 自動車除く-0.1%
今回の事前予想は+0.5% 自動車除くと+0.4%
大幅改善か?という予想でしたが、結果は・・・
総合;前月比+0.6%
自動車除く;同+0.4%
予想よりも少し良好。
21:30JST 米国労働省発表
7月の輸出入物価
前回の輸入物価指数は前月比-0.1%、
今回の事前予想は-1.2%
大幅な減速か?という予想でしたが、結果は・・・
輸入物価指数;前月比-0.9%
こちらも、大きく下がりはしましたが、予想ほどではありません。
なお同時発表の輸出物価指数は、前回-0.2%、予想-0.3%(いずれも前月比)と、こちらも減速予想でしたが、結果は-0.2%
横ばいを維持。
21:30JST 米国労働省発表
週間新規失業保険申請件数
先週は、27.0万件。今回の事前予想は27.0万件。
横ばいか?という予想でしたが、結果は・・・
27万4千件
少し増加(悪化)。
なお、前回発表された4週間移動平均は268,250件でしたが、今回は266,250件。
減少。
これで、帳消しかな?
同時に発表された「失業保険継続受給者数」は、前回225.5万件、事前予測224.5万件となっていて、こちらは減少(改善)の予想でしたが、結果は・・・
227万3千件
こちらは悪化です。
全てトータルで見た場合、「強い」と見ていいでしょう。
マーケットの現況です。
ユーロ/ドル 5分足
外為市場では、ドル安が後退しています。
「人民元ショック」はとりあえず収まった格好。
「人民元切り下げはいったん消化された」(某ロンドン市場関係者の談)
そこへ、21:30JSTの「強い」結果を受けて、ドル高が進行しています。
ドル/円は124円50銭を超え、ユーロは1.11ドル割れ。
豪ドル/円
トルコリラ/円(Bid) 5分足
21:30JSTの「強い」結果で、クロス円は概ね下落の反応。
資源国通貨オージーは持ちこたえてますが、新興国通貨トルコリラは押されています。
リラは、米国の利上げの悪影響を受けやすい通貨とされます。
ユーロの下落は、人民元リスクプレミアムの剥落でしょうか。
東京金 5分足
世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は、12日に4.18トン増加し、671.87トンに増加しています。
減少傾向がつづいていた中では、かなり目立つ増加です。
それだけ中国人民元の切り下げが「ショック」で、「安全資産」へのマネーの逃避があったと思えます。
しかし、今日の人民銀行副総裁の記者会見によって懸念は後退。
ゴールド価格は以降は圧迫を受けています。
1115ドルあたりで下げ渋りも見せましたが、21:30JSTの指標は追い討ちかな?
東京バージガソリン 5分足
東京白金も、金と同様に夜間セッションは安寄り付き。
動意薄の状態でしたが、一時は4000円の節目を割りました。
東京ガソリンは、夜間セッション序盤は上値を伸ばしましたが、以降は上げ幅を削る展開。
5万2千円を割るか、割らぬか、という動き。
昨晩、EIA(米エネルギー情報局)から発表された週間在庫統計では、原油在庫は168万2000バレルの取り崩しが確認され、米国内の在庫は4億5359万3000バレルとなりました。
在庫は、ピーク時と比較すると減少傾向が見えます。
しかし、需要が増えているという明確な確認はできません。
中国の株式市場では、人民元切り下げによって燃料高騰懸念が生じ、航空会社の株が片っ端から売れれました。
中国南方航空(広州)は、11~12日の下げ幅が23.8%に。
中国東方航空(上海)は、2日間で19.4%下落。
中国国際航空(北京)は、同17.9%下落。
これらの株価も今日からは反転はしましたが、だからと言って、燃料費高騰懸念が霧消したわけではありません。
21:30JSTの指標発表では、両者は下落の反応。
白金は、4000円割れ。
ガソリンは、5万2千円割れ。
それぞれ節目割れ。
人民元ショックの次は、米国の利上げを意識かな?
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