見事なポンド暴落！

昨日未明、ポンド円はとうとう120円台を割り込み、119.30円を記録。過去最安値を更新しました。さすがに、現在は123円台まで戻していますが、ポンド円は一昨年7月に250円台だったことを考えると、退園で2分の1に下落するというのは異常な事態ともいえます。

ポンドはドルやユーロと違って、貿易上の決済通貨的な需要も少なく、英国内の金融不安や巨額の財政赤字などポンド売り材料が重なって非常に下落しやすい通貨となりました。

ロンドンを中心に金融大国として再生した英国ですが、金融冬の時代に直面した現在、どういう復興を遂げるのか？NY市場での急落ぶりを見るにつけ、ポンドの対円、対ドルに対する暴落ぶりは、市場の英国経済に対する不安の表れです。

それにしても、為替市場は、どこの国の経済が最も醜い常態かを選択する「不美人投票」と化しているといわれていますが、当面、そうした「不美人投票」が続くでしょうから、各国経済の状況をめぐるニュースには常日頃、注意したいですね。