ゴロで覚える管理栄養士国家試験

ゴロで覚える管理栄養士国家試験

このブログは管理栄養士に合格したい私が作ったゴロなどを紹介します。内容の無断転記は禁止です。

今回は、過去問についての解説です。これは以前「上皮細胞の種類との覚え方」で解説しましたので、問題の後に解説を再度アップします。

第37回-問17 線毛を持つ上皮で内腔が覆われる器官である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 血管
⑵ 気管
⑶ 食道
⑷ 小腸
⑸ 膀胱

解答(2)
※(2)の気管が線毛を持つ上皮です。その他、(1)血管は単層扁平上皮、(3)は重層扁平上皮、(4)が円柱上皮、(5)が移行上皮です。


以下、解説です。

まず、上皮(細胞)組織には大きく分けて6つの種類があり、それを代表する部位を表にしました。
 【種類】 ----------------【代表的な部位】
1-単層扁平上皮-----------血管内皮、肺胞
2-重層扁平上皮-----------皮膚(表皮)、口腔、食道
3-円柱上皮---------------消化管粘膜上皮(胃、小腸、大腸)
4-線毛(多列線毛)上皮------気管、鼻腔、卵管
5-移行上皮----------------膀胱、尿管、腎盂、腎杯
6-立方上皮----------------尿細管、甲状腺の濾胞上皮


試験問題としては
小腸の粘膜上皮は円柱上皮に覆われている」
など上皮組織の種類とその部位の組み合わせで出題されることが多いようです。ですが、部位は一つの上皮で複数あるのでそれを一つずつ覚えるのは大変です。

そこで今回は、「部位」ではなく「役割」を覚えることをおすすめします。覚えるにはこれが最短だと思いますので紹介します。これは立方上皮をのぞき、暗記ではなく理屈で覚えられると思いますので、まずやってみましょう。では1から、



1-単層扁平上皮の役割は「交換」
酸素や二酸化炭素を交換するのは肺胞。栄養分を交換するのは血管内皮です。


2-重層扁平上皮の役割は「保護」
・外からの刺激に耐えるには単層ではなく何層にも扁平の細胞が重なっている必要があります。皮膚(表皮)や口腔・食道などがその代表です。


3-円柱上皮の役割は「吸収」
・胃や小腸大腸など消化管の粘膜上皮が代表です。物質の吸収にはある程度体積が必要だから、他の上皮組織よりも体積があるんですね。円柱上皮は他の組織にはない微絨毛があるのもその特徴です。吸収面積を大きくするというやつですね。


4-線毛上皮の役割は「運搬」
・気管、鼻腔、卵管が代表です。正確にいうと線毛上皮には二種類あるんですが、試験では線毛上皮で出ていますのでこのくくりで説明します。運搬とは気管や鼻腔では異物を外に出すため、卵管では卵子を運ぶために線毛が存在します。


5-移行上皮の役割は「貯留」
・主に尿管や腎盂、腎杯、膀胱などです。尿がたまったり排泄されるとそれに伴い細胞の層が厚くなったり薄くなったりと、厚さが移行するからと覚えましょう。


6-立方上皮の役割は「その他」
・代表は尿細管や甲状腺の濾胞上皮ですが、残念ながらこれだけは共通の役割を見つけられませんでした。単層で立方の形だからこう呼ばれています。甲状腺の「甲」、尿細管の「細」が漢字の見た目が立方っぽいので立方上皮だな、とでも覚えて下さい。ちなみに移行上皮の「尿管」と尿細管は別ものです。尿管は尿が出来た後、尿細管は尿が出来る前の部分です。なので別ものと考えて下さい。

以上から、先ほどの表に補足すると、

【種類】 -------【代表的な部位】---------【働き・役割】
1-単層扁平上皮------血管内皮、肺胞------------交換
2-重層扁平上皮---------皮膚(表皮)、口腔、食道-----保護
3-円柱上皮------消化管粘膜上皮(胃、小腸、大腸)----吸収
4-線毛(多列線毛)上皮----気管、鼻腔、卵管------------運搬
5-移行上皮----------膀胱、尿管、腎盂、腎杯-----------貯留
6-立方上皮----------尿細管、甲状腺の濾胞上皮-------その他


となります。また、扁平上皮には単層と重層の二種類がありますが時には、ただ「扁平上皮」と出題されたこともありますので「あ~両方ひっくるめてるんだな」と思って下さい。

試験には覚えにくい所や間違いやすい所を出題してきますので、立方上皮の尿細管と移行上皮の尿管なんかは問題作成者にとっては出しやすい所かもしれません。さらに記憶を定着させるにはやはり、写真や図などを加えることをお勧めします。自分の目で見て、書いてみてが一番大事ですよ。

ここまで説明しましたが、あくまでも覚え方の参考ですのでこれですべてを説明できるわけではありません。この覚え方では説明できない部分もありますので、すべてこれにあてはまるとは思わないでください。

出題科目は「人体」の一番最初の問題になることが多いので、いきなりつまずかないように頑張って覚えましょう!

最後に、この分野を記事にするのに参考にさせていただいたサイトを紹介します。
山口県立大学長坂祐二先生のブログ「管理栄養士国家試験徹底解説」です。情報量が豊富でとても勉強になるサイトですので皆さんも是非ごらんになってください。


引き続き皆さんからの質問や、感想、ゴロの作成依頼を募集しています。依頼には出来うる限り対応していますので気軽にコメント、メールをしてみてください。メールは☆を@にして下さい。inufukuken☆gmail.com
基礎栄養学を勉強する際に、下記の図(三大栄養素の代謝経路図)の理解は避けて通れません。基礎栄養学は、この図が理解できれば7~8割は完了します。それくらい重要です。大分探しましたが、公開されている中で、個人的にこのサイト医学部生化学教室 (fujita-hu.ac.jp)が一番わかりやすかったです。

下記の図は、藤田保健衛生大学 医学部生化学教室 で公開している「糖・脂質・アミノ酸代謝経路図」です。



特に「糖質・タンパク質・脂質の代謝」という分野は、「今、この図のどこを勉強しているのか?」をきちんと把握しながら進めてください。そうすることで、理解度がぐんと増していくはずです。

この図のキモは、「全てが繋がっている」ということです。例えば、覚えるパーツが20個あったとして、パーツを1個ずつ理解すれば、最終的に20個すべてが繋がるというイメージです。この図は、簡単に言うと、糖質(グルコース)、タンパク質(アミノ酸)、脂質(脂肪酸とグリセロール)を人間が摂取した場合、どういう経路で代謝(分解やエネルギーを生み出す)されていくかが書かれています。

最初のうちは、どういうことかわからないかもしれませんが、ノートの一番最初に書き写すか、プリントして貼り付けてもいいぐらい管理栄養士国家試験で最重要の図だと思います。このサイトに行ってみればわかりますが、〇の番号ごとや点線の枠ごとに、さらに詳細が分かるようになっています。今後、人体や、臨床を勉強していくうえでも知識の要(かなめ)になりますので、是非参考にしてください。
http://www.fujita-hu.ac.jp/~nharada/metab.html
久しぶりに、社会人受験生のK・Tさんからこんな質問をいただきました。

「管理栄養士試験を勉強しようと勉強方法を探していたらブログを発見しました。4年間栄養士の勉強から離れてしまったので、勉強を始めても全くわからない状況です。これから、来年度の合格目指していこうと思っているので、勉強のやり方について教えていただきたいです。やはり人体がとても難しく困り果てております。良いアドバイスがいただければうれしいです。よろしくお願いします」


これまで、勉強のはじめ方については、アップしたことがなかったと思うので私なりに考えてみました。
これから勉強をスタートしようと思っている方や、スタートした人で「どうやって勉強していくのがいいんだろう?」と悩んでいる方も多いと思います。そんな方にも見てもらえると良いなと思いますので、よろしければ是非読んでみてください。

まずは基礎栄養学から勉強をスタートしてください。人体の構造と機能及び疾病の成り立ちは、基礎栄養学を理解していないと、勉強を進めていくうちに苦しくなってくると思います。これは、もちろん2つの教科が関連するためで、さらに応用栄養学、臨床栄養学なんかも関連します。勉強を進めていくと、これらの教科が少しずつパズルのようにつながってくる感覚が得られるはずです。

ひどいことを言うようですが、学校(管理栄養士養成施設は別ですが)で勉強したことは役に立たないと思ってください。これは学校で学ぶ本来の勉強とは違います。あくまで、問題が解けるように対策するものなので、難しく考えず、どうやったら目の前の問題が解けるようになるかを考えましょう。

具体的な教材は、基礎栄養学の過去問が良いと思います。そして、解けなかった所のyoutube動画などを見て復習しましょう。最初から、ただ動画を見ても、覚えるポイントがわからないので、ただただ見流してしまい、効果が薄いと思います。まず問題に触れてみる。教科書やワークブックを見るのは、問題を解いてわからない所が出てきてからの方が効率が良いです。手元に教科書的なものが欲しければ、東京アカデミーの教本(上・下)がお薦めです。上巻に基礎・応用・臨床・人体がまとまっているので、とりあえず上巻だけの購入でもいいと思います。

「よし、やってみようと思ったあなた!」とてもうれしいですが、ちょっと待ってください。まずは勉強の計画を立ててみましょう。手帳でもカレンダーでもいいです。時間ではなく、教科や分野で計画してください。計画をたててやっていくうちに、その計画が詰め込みすぎなのか、まだ余裕があるのか、わかってきます。それから計画を修正していけば良いわけです。

それと、「1日の勉強時間が◯時間ないと受からない」というのは当てにしないでください。まずは、とにかく自分のペースを作って、コツコツやるのが大事です。当たり前ですが、15分ずつでも4セットやると1時間になります。働きながらの勉強は、まとまった時間が取りにくいと思うので、通勤時間やお昼休み、家でのトイレの時間など、自分の生活の一部に組み込むようにしてください。

また、勉強時間は少なくても毎日やるようにしてください。「勉強時間が長いことが何でもいい」わけではないんです。短い時間でも、集中して覚えることができればそれでいいわけです。逆に、集中せずダラダラ長くやることは避けましょう。

もう一つ大事なのが、睡眠時間です。これを削って勉強するのは個人的にお薦めできません。眠いのに勉強しても集中力が落ちまていますし、仕事にも支障がでます。それで職場に迷惑をかけることは避けましょう。

この試験は、大学受験などと違い、落とすための試験ではありません。6割取れれば誰でも合格します。全てを覚える必要はありません。もっと言うと4割は覚えなくてもいいんです。試験は人との競争のような感じがしますが、これは例外です。あえて言うなら、ライバルは自分だということです。諦めず、必ず受かると思って頑張ってください!

このブログは、管理栄養士を目指す栄養士の私が勉強して思った「覚えにくい分野」をいかにして覚えたかを記したコメント集です。

 

ほかの管理栄養士国家試験用のサイトや参考書を見れば書いてあるようなものを期待しても出てきませんのでその点はご理解ください。

基本はゴロを交えて、おもしろおかしく覚えられればと思って作ったんですが、理屈が分からないとだめな分野は長々書いたりと、統一性は全くないです。

日々勉強していて分かりにくかったところが、ゴロを通じて「なんか分かった」といってもらえる事が一番うれしいです。

2011年8月から始めたブログで最近はあまり投稿していませんが、今までのストックを見てくれている方がいらっしゃるのでこれからも続けていきたいと思っています。

これをご覧になって、「是非、ここのゴロを作って欲しい」、「どうやって勉強すればいいかわからない」、「この問題の解き方を教えてほしい」など、質問や相談があれば、コメント欄か、下記メールアドレスまでご連絡ください。感想でもOKです。

メールアドレス inufukuken☆gmail.com (☆を@に変えて下さい)

 

すぐにお返事できないかもしれませんが、誠意を持って対応しますのでよろしくお願いします。

今回は、私が勉強していた時にいつも参考にさせて頂いていたサイトをここで紹介します。

学校法人香川学園宇部フロンティア大学学長(2018年4月現在)の長坂祐二先生のサイト

「管理栄養士国家試験徹底解説」http://diet2005.exblog.jp/ です。

 

長坂先生は昨年まで山口県立大学の学長をされていた先生で、今年の3月に退官され今の大学に移られたようです。私が勉強していた時は学部長をされていて、この人はすごいな~と常々思っていました。

 

このサイトの素晴らしいところは、その名の通り徹底的に解説してくれているところです。

数あるサイトの中で私が「ベストオブ管理栄養士国家試験解説」だと思うサイトです。

主に、基礎栄養・応用栄養・生化学・病理・解剖生理・臨床栄養学を中心に解説されていて、分野別になっているので非常に勉強に利用できます。
PDFを http://www.c-able.ne.jp/~nagasaka/sub1.html で 配布しています。

特に、第16回~22回くらいまでは解説が話し言葉で、文章がわかりやすくかつユニークな感じがとっても面白くてお勧めです。

このサイトの私の使い方は、まず出来る限り1つのファイル(ワードWORDがベスト)にPDFの文章をコピーして貼り付けます。(ワード文書にするのがポイントです。)そして、ある病気(例えば肝硬変)を勉強する時、例えば「肝硬変」と検索して、それが関係している問題を探すと問題文で5件はヒットします。(1問の解説がだいたいA4で1枚になっているのもうれしい)それを読んでから勉強すると、ほとんど知りたいことがその解説に載っているのでとっても効率がいいです。それに、徹底的に解説してくれているので疑問に思うこともほぼ解決できます。

 

 

その他、実際の試験問題を掲載していて、採点までしてくれるサイトを紹介します。駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科の西山一朗先生のサイトです。

http://kiwi.main.jp/rd_examination.html

是非、みなさんの勉強にも役立てて下さい。

いよいよ試験当日が明日に迫りましたね。

なんとか人体の予想問題を作ってみましたのでご参考までご覧ください。

(すべて正答文で作っておりますのでお間違え無く!)

 

 

第32回予想-18.細胞小器官に関する記述である(すべて正答文です)

1)リソソームは不要な物質を加水分解する

2)解糖は細胞質で行われる

3)滑面小胞体は脂質の合成が行われる

4)粗面小胞体はたんぱく質の合成が行われる

5)iPS細胞(人工多能性幹細胞)は体細胞を利用する

 

 

第32回予想-19.核酸に関する記述である(すべて正答文です)

1)終止コドンはアミノ酸を指定しない

2)開始コドンはメチオニンである

3)tRNAはアンチコドンを持つ

4)転写はRNAポリメラーゼによって触媒される

5)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR法)はDNAを増幅する

 

 

第32回予想-20.糖質と脂質の代謝に関する記述である。(すべて正答文です)

1)ヘキソキナーゼは解糖系の律速酵素である

2)ペントースリン酸回路はNADPHを生成する

3)糖新生はインスリンによって抑制される

4)アセチルCoAはオキサロ酢酸と反応してクエン酸回路に入る

5)脂肪酸の合成は細胞質、β酸化はミトコンドリアで行われる

 

 

第32回予想-21.生体エネルギーに関する記述である(すべて正答文です)

1)脱共役たんぱく質(UCP)は酸化的リン酸化(ATP合成)を抑制する。

2)電子伝達系においてO2が消費されてもATPが産生されないことを脱共役という

3)脱共役たんぱく質(UCP)は電子伝達とATP合成を脱共役させる

4)脱共役たんぱく質(UCP)は、褐色脂肪細胞に多く存在し体温調節に関わっている

5)新生児には褐色脂肪細胞(BAT)が成人に比べ多く存在し、脱共役による熱産生を行っている

 

 

第32回予想-22.酵素に関する記述である(すべて正答文です)

1)HMG-CoA還元酵素はコレステロール合成の律速酵素である

2)アイソザイムは同一の化学反応を触媒する2種類以上の酵素である

3)酵素の反応速度は至適pHで最大となる

4)律速酵素は代謝経路で最も遅い反応に関与する

5)Km値(ミカエリス定数)は、反応速度が最大反応速度の1/2に達するのに必要な基質濃度である

 

 

第32回予想-23.アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である(すべて正答文です)

1)オートファジー(autophagy)は、絶食によって誘導される

2)γアミノ酸(GABA)は、グルタミン酸から生成される

3)シトルリンはたんぱく質合成に利用されない

4)ユビキチンはたんぱく質分解に関与する

5)ドーパミンはチロシンから生成される

 

 

第32回予想-24.疾患と病態とそれらに伴う酸塩基平衡異常の組合せである(すべて正答文です)

1)過呼吸――アルカローシス

2)原発性アルドステロン症――アルカローシス

3)激しい嘔吐――アルカローシス

4)腎不全――アシドーシス

5)CO2ナルコーシス――アシドーシス

 

 

第32回予想-25.臨床検査に関する記述である(すべて正答文です)

1)CRP(C反応性たんぱく質)は、炎症の指標として利用される

2)血清ビリルビン値が2.0mg/dl以上になると黄疸が認められる

3)ALTはASTより肝特異性が高い

4)チアノーゼは還元ヘモグロビン値の上昇により生じる

5)ヒトの血液浸透圧は約280mOsm/Lである

 

 

第32回予想-26.情報伝達(内分泌と神経系)に関する記述である(すべて正答文です)

1)副交感神経終末の伝達物質はアセチルコリンである

2)インスリンは筋肉や脂肪細胞のグルコース輸送体(GLUT4)に作用する

3)グルカゴン受容体は細胞膜を7回貫通する構造を持つ

4)脱分極時には細胞膜のナトリウムチャンネルが開きナトリウム透過性が高くなる

5)有髄神経ではランヴィエ絞輪を跳躍伝導する

 

 

32回予想-27.治療の方法に関する記述である(すべて正答文です)

1)AED(自動体外式除細動器)は心室細動に用いる

2)血液透析は糖尿病腎症第5期に行う

3)腹膜透析は血液透析に比べ、物質除去能が低い

4)移植片対宿主反応(GVHD)は近親者の輸血で起きやすい

5)中心静脈栄養(TPN)の合併症にリフィーディングシンドロームがある

 

 

32回予想-28.肥満とメタボリックシンドロームに関する記述である(すべて正当文です)

1)レプチンは食欲を抑制する

2)メタボリックシンドローム症候群の診断にはLDLコレステロール値は用いない

3)メタボリックシンドローム症候群の診断の必須項目であるウエスト周囲長は、男性85cm以上、女性90cm以上である

4)アディポネクチンは、インスリンの作用を増強する

5)わが国ではBMI25kg/㎡以上を肥満とする

 

 

32回予想-29.ビタミンとその欠乏症の組み合わせである(すべて正当文です)

1)ビタミンB12――悪性貧血

2)ナイアシン――ペラグラ

3)ビタミンK――新生児メレナ

4)ビタミンB1――ウェルニッケ・コルサコフ症候群

5)葉酸――神経管閉鎖障害

 

 

32回予想-30.消化管ホルモンに関する記述である(すべて正当文です)

1)インクレチンはインスリンの分泌を促進する

2)ガストリン分泌はセクレチンによって抑制される

3)コレシストキニンは、胆のう収縮を促進する

4)インスリンは糖新生を抑制する

5)セクレチンは空腸のS細胞から分泌される

 

 

32回予想-31.消化器疾患に関するきじゅつである(すべて正当文です)

1)クローン病は回盲部に好発する

2)クローン病では非連続性の病変がみられる

3)肝硬変では門脈圧が亢進する

4)潰瘍性大腸炎は大腸がんのリスク因子である

5)肝硬変ではプロトロンビン時間が延長する

 

 

32回予想-32.循環器疾患に関する記述である(すべて正当文です)

1)冠動脈血栓は狭心症や心筋梗塞を引き起こす

2)心筋梗塞は心室細動を引き起こす

3)脳内の深部穿通動脈の閉塞はラクナ梗塞を引き起こす

4)うっ血性心不全では血しょうBPN(脳性ナトリウム利尿ペプチド)濃度は上昇する

5)左心不全では肺うっ血が生じる

 

 

32回予想-33.腎尿路系の構造と機能に関する記述である(すべて正当文です)

1)エリスロポエチンは赤血球の産生を促進する

2)心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)はナトリウムの排泄を促進する

3)副甲状腺ホルモン(PTH)はリンの再吸収を抑制する

4)ビタミンDは肝臓と腎臓で活性化される

5)アルドステロンはナトリウムの再吸収を促進する

 

 

32回予想-34.内分泌疾患に関する記述である(すべて正当文です)

1)バセドウ病では血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値は低下する

2)原発性アルドステロン症では低カリウム血症を起こす

3)クッシング症候群ではチュウシンセイ肥満が出現する

4)副甲状腺機能低下症は低カリウム血症を呈する

5)尿崩症では高ナトリウム血症がみられる

 

 

32回予想-35.認知症とパーキンソン病に関する記述である(すべて正当文です)

1)アルツハイマー病の原因アミロイドβたんぱく質の脳内萎縮である

2)脳血管性認知症ではまだら認知症がみられる

3)パーキンソン病にはドーパミン補充が有効である

4)パーキンソン病は認知症の原因となる

5)前頭側頭型認知症(ピック病)では早期に人格障害がみられる

 

 

32回予想-36.呼吸器系の構造と機能に関する記述である(すべて正当文です)

1)横隔膜は吸気時に収縮する

2)一秒量とは最大吸気位から最初の1秒間に排泄できる呼気亮量である

3)一秒率とは1秒間に呼出する量の1回換気量に対する割合をいう

4)右肺は上葉、中葉、下葉からなる

5)気管支平滑筋は交感神経の興奮で弛緩する

 

 

32回予想-37.呼吸器疾患に関する記述である(すべて正当文です)

1)喫煙はリスク因子である

2)動脈中の酸素分圧は低下する

3)COPD(慢性閉塞性肺疾患)ではフィッシャー比が低下する

4)BCGワクチンの接種は結核に対する予防接種である

5)ツベルクリン反応は結核感染の有無を検査する方法である

 

 

32回予想-38.運動器疾患に関する記述である(すべて正当文です)

1)閉経後には骨吸収は亢進する

2)クッシング症候群は骨粗鬆症の原因となる

3)糖質コルチコイド薬の投与は骨折のリスクを高める

4)過体重では変形性膝関節症のリスクが高い

5)慢性腎不全は骨軟化症の原因となる

 

 

32回予想-39.性周期に関する記述である(すべて正当文です)

1)黄体形成ホルモン(LH)は排卵を誘発する

2)卵胞期にはエストロゲンの分泌が高まる

3)白体は、黄体の瘢痕(はんこん)化により作られる

4)黄体からはプロゲステロンとエストロゲンが分泌される

5)卵巣の黄体期は、子宮の分泌期に一致する

 

 

32回予想-40.妊娠合併症に関する記述である(すべて正当文です)

1)糖代謝異常合併妊娠では、ケトアシドーシスの頻度が増加する

2)糖尿病がある妊娠は、巨大児分娩の頻度が高い

3)子宮内膜症は、エストロゲン依存性である

4)ヒトパピローマウィルス感染は子宮頸がん発生と関連性が深い

5)子宮頸がんは扁平上皮がん、子宮体がんは腺がんの頻度が高い

 

 

32回予想-41.貧血に関する記述である(すべて正当文です)

1)溶血性貧血では、血中ハプトグロビンが減少する

2)溶血性貧血では、血中の間接ビリルビンが増加する

3)鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)が増加する

4)ビタミンB12欠乏による悪性貧血の治療では、ビタミンB12を非経口的に投与する

5)巨赤芽球性貧血では、赤芽球のDNA合成が障害される

 

 

32回予想-42.免疫に関する記述である(すべて正当文です)

1)ナチュラルキラー(NK細胞)は非特異的防御機構を担う

2)B細胞は免疫グロブリンを産生する

3)形質細胞は特異的防御機構を担う

4)マクロファージは抗原提示を行う

5)抗体は血漿の?グロブリン分画にある

 

 

32回予想-43.アレルギーに関する記述である(すべて正当文です)

1)アナフィラキシーショックは、Ⅰ型アレルギー反応により生じる

2)Ⅲ型アレルギー反応は、免疫複合体の組織沈着により生じる

3)細胞性免疫によるアレルギーは、Ⅳ型アレルギー反応である

4)アナフィラキシーショックには、アドレナリン筋肉注射が第一選択である

5)アレルゲンを推定するため、特異的IgE抗体検査を行う

 

 

32回予想-44.感染症に関する記述である(すべて正当文です)

1)妊婦の風疹感染は、胎児奇形を生じやすい

2)エイズ(AIDS)では、CD4陽性リンパ球が増加する

3)結核は再興感染症である

4)急性糸球体腎炎の原因は上気道のA群β溶血連鎖球菌感染が多い

5)マイコプラズマ肺炎は、細菌感染症である

 

 

以上です。32回予想-○○の番号は、出題の予想番号です。人体の構造と機能は午前中の問題ですので、社会と健康の後すぐですね。最初でつまずかないようによく見ておきましょう。

 

今回の予想問題作成にあたって参考にしたのは、過去問10年分と、過去問解説サイト「管理栄養士国家試験徹底解説」https://diet2005.exblog.jp/です。

 

遡って問題を見てみると、意外と同じ文章がそのまま出題されていることがあります。こちらの予想問題からもたくさん出てくれることを祈ります。ファイト!

試験までラスト1日ですね。

 

本番を想定して予想問題を投稿したいと思います。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」出たらラッキーぐらいで

見て下さい。ちなみに作成にあたり参考にさせていただい

たのは「管理栄養士国家試験徹底解説」山口県立大学長坂

先生のサイトです。基本は過去7~8年間から出題が多い所を

ピックアップしたつもりです。すべて正文で記載しますが

訂正等ありましたらコメントしていただけると助かります。

 

 

 

 

人体31回-№18(予想)すべて正答文です。

ヒトの細胞小器官に関する記述である。

⑴リソソームではたんぱく質の分解が行われる。

⑵滑面小胞体では脂質の代謝か行われる。

⑶核小体ではrRNAの合成が行われる。

⑷心筋は横紋筋である。

⑸iPS細胞は体細胞を利用する。

 

 

人体31回-№19(予想)すべて正答文です。

糖質と脂質に関する記述である。

⑴グルコースはアルドースである

⑵フルクトースはケトースである。

⑶フォスファチジルコリンはリン脂質である。

⑷フォスファチジルイノシトールはリン脂質である。

⑸トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸である。

 

 

人体31回-№20(予想)すべて正答文です。

核酸の構造と機能に関する記述である。

1.DNAポリメラーゼは、DNAを合成する

2.プロモーターは、RNAポリメラーゼによる転写開始に必要である。

3.クロマチンは、たんぱく質を含んでいる。

4.RNAは、主にリボソームに存在する。

5.転写は、RNAポリメラーゼによって触媒される。

 

 

人体31回-№21(予想)すべて正答文です。

酵素に関する記述である。

1.律速酵素は、代謝経路でもっとも遅い反応を触媒する。

2.同一の化学反応を触媒する二種類以上の酵素をアイソザイムという。

3.ミカエリス定数は、酵素反応が最大速度になる基質濃度の1/2の濃度のことである。

4.アロステリック部位は、酵素の基質結合部位とは異なる部位である。

5.酵素の反応速度は、至適pHで最大となる。

 

 

人体31回-№22(予想)すべて正答文です。

アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。

1.オートファージーは、たんぱく質を分解する作用である。

2.ユビキチンは、細胞質の不要なたんぱく質の分解に関与する。

3.アドレナリンは、チロシンから生成される。

4.γアミノ酪酸は(GABA)はグルタミン酸から生成される。

5.アスパラギン酸は、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。

 

 

人体31回-№23(予想)すべて正答文です。

糖質・脂質の代謝に関する記述である。

1.脂肪細胞中のトリアシルグリセロールの分解は、アドレナリンにより促進される。

2.糖新生は、肝臓と腎臓で行われる。

3.肝臓には、グルコース6ホスファターゼが存在する。

4.筋肉組織では、インスリンによりリポたんぱく質リパーゼ活性が抑制される。

5.β酸化はミトコンドリアで行われる。

 

 

人体31回-№24(予想)すべて正答文です。

情報伝達に関する記述である。

1.グルカゴン受容体は細胞膜を7回貫通する構造を持つ。

2.インスリン受容体は細胞膜を1回貫通する構造を持つ。

3.副交感神経終末の伝達物質はアセチルコリンである。

4.インスリンは、筋肉や脂肪細胞のグルコース輸送体(GLUT4)に作用する。

5.アデニレートシクラーゼは、ATPを分解してcAMPを生成する。

 

 

人体31回-25(予想)すべて正答文です。

おもな症候に関する記述である。

1.チアノーゼは、還元ヘモグロビン値の上昇により生じる。

2.タール便は、上部消化管における出血に見られる。

3.JCS(Japan come scale)は、意識障害の指標である。

4.浮腫は、血漿膠質浸透圧の低下により生じる。

5.原発性アルドステロン症では、代謝性アルカローシスが見られる。

 

 

人体31回-№26(予想)すべて正答文です。

臨床検査に関する記述である。

1.感度の高い検査は、スクリーニングに適している。

2.基準値とは、健常者の測定値の 95%が含まれる範囲である。

3.ヒトの血漿浸透圧の基準範囲は、270~295mOsm/ℓである。

4.CT(コンピュータ断層撮影)は、X 線を利用している。

5.心電図の P波は、心房の興奮を反映している。

 

 

人体31回-№27(予想)すべて正答文です。

先天性代謝異常症に関する記述である。

1.ホモシスチン尿症では、血中メチオニン濃度が上昇する。

2.フェニルケトン尿症では、精神発達障害がみられる。

3.ウィルソン病では、血中のセルロプラスミン濃度が減少する。

4.糖原病 I 型では、低血糖がみられる。

5.新生児マススクリーニング検査は、生後4~6日目の全ての新生児を対象とした血液検査で公費負担により実施されている。

 

 

人体31回-№28(予想)すべて正答文です。

ビタミンとその欠乏による疾患の組合せである。

1.葉酸ーーー神経管閉鎖障害

2.パントテン酸ーーー起立性低血圧

3.ナイアシンーーーペラグラ

4.ビタミンB1ーーーウェルニッケ脳症

5.ビタミンDーーー骨軟化症

 

 

人体31回-№29(予想)すべて正答文です。

誤嚥に関する記述である。

1.スクリーニングテストに、反復唾液嚥下テスト、水飲みテスト、フードテストなどがある。

2.精密検査に、嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下造影検査(VF)がある。

3.高齢者には、不顕性誤嚥が見られる。

4.喉頭蓋は、嚥下時に気管を閉鎖する。

5.誤嚥性肺炎の防止には、口腔ケアが有用である。

 

 

人体31回-№30(予想)すべて正答文です。

心不全に関する組み合わせである。

1.血漿BPN(脳性ナトリウム利尿ペプチド)濃度は増加する。

2.左心不全では、肺水腫が起こる。

3.悪液質を伴う患者の予後は、不良である。

4.心筋梗塞では、不整脈や心不全の合併症が起こる。

5.右心不全では、全身浮腫が起こる。

 

 

人体31回-№31(予想)すべて正答文です。

循環器系の構造と機能に関する記述である。

1.左冠状動脈血流は、心室の拡張期に最大となる。

2.心拍出量は、成人で安静時に約 5ℓ/分である。

3.左心室の壁厚は、右心室の壁厚よりも厚い。

4.肺塞栓は、静脈系にできた血栓が肺動脈に詰まり閉塞することである。

5.心拍数は、頚動脈洞マッサージにより減少する。

 

 

人体31-№32(予想)すべて正答文です。

腎臓の構造と機能に関する記述である。

1.β2-ミクログロブリンは、糸球体で濾過される。

2.心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの排泄を促進する。

3.副甲状腺ホルモン(PTH)は、尿細管においてカルシウムの吸収を促進する。

4. 糸球体を流れる血液は、動脈血である。

の5.ヒトは、最大約1500mOsm/Lまで尿を濃縮することができる。

 

 

人体31-№33(予想)すべて正答文です。

内分泌器官と分泌ホルモンの組合せである。

1.副腎髄質ーーーアドレナリン

2.下垂体前葉ーーー成長ホルモン(GH)

3.下垂体前葉ーーーゴナドトロピン(卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの総称)

4.腎臓ーーーエリスロポエチン

5.十二指腸ーーーインクレチン

 

 

人体31回-№34(予想)すべて正答文です。

ホルモンに関する記述である。

1.甲状腺ホルモンは、血清コレステロール値を低下させる。

2.原発性アルドステロン症では、低カリウム血症が起こる。

3.尿崩症では、高ナトリウム血症が見られる。

4.クレチン症では、高コレステロール血症が見られる。

5.クッシング症候群では、高カルシウム血症が見られる。

 

 

人体31回-№35(予想)すべて正答文です。

神経系の構造と機能に関する記述である。

1.脳神経は12対である。

2.脊髄神経は31対である。

3.たんぱく質は、血管脳関門を通過出来ない。

4.脳は、飢餓時にケトン体をエネルギー源にできる。

5.神経活動電位の伝導速度は、有髄神経が無髄神経より速い。

 

 

人体31回-36(予想)すべて正答文です。

神経疾患に関する記述である。

1.ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、細い血管に生じる脳梗塞である。

2.前頭側頭型認知症(ピック病など)では、早期に人格障害が見られる。

3.脳血管性認知症では、情動(感情)失禁がみられる。

4.パーキンソン病の 4 大症状は、①安静時振戦、②無動、③筋固縮、④姿勢反射障害である。

5.パーキンソン病は片側の上肢または下肢から発症し、病気の進行とともに症状は対側にも及ぶ。

 

 

人体31回-37(予想)すべて正答文です。

呼吸器疾患の病態に関する記述である。

1.血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を増加させる。

2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断基準には、1秒率が用いられる。

3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病気分類には、1秒量が用いられる。

4.、痰を伴う慢性の咳が特徴である。

5.慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、痰を伴う慢性の咳が特徴である。

 

 

人体31回-38(予想)すべて正答文です。

運動器系に関する記述である。

1.骨粗鬆症では、高カルシウム血症となる。

2.慢性腎不全は、骨粗鬆症の原因となる。

3.糖質コルチコイド薬の投与は、骨折リスクを高める。

4.クッシング症候群では、骨折のリスクが高い。

5.骨量は、エストロゲンにより増加する。

 

 

人体31回-39(予想)すべて正答文です。

貧血に関する記述である。

1.溶血性貧血では、血清ハプトグロビン値が低下する。

2.鉄欠乏性貧血では、総鉄結合能および不飽和鉄結合能が増加する。

3.巨赤芽球性貧血(悪性貧血)では、知覚障害がみられる。

4.巨赤芽球性貧血では、好中球の核の過分葉が認められる。

5.腎性貧血では、血清エリスロポエチン値が低下する。

 

 

人体31回-40(予想)すべて正答文です。

生殖器系の構造と機能に関する記述である。

1.黄体ホルモン(プロゲステロン)は、肥厚した子宮内膜を維持し、受精卵が着床するのに適した状態を作り出す。

2.エストロゲンは、子宮内膜を増殖・肥厚させる。

3.黄体形成ホルモン(LH)は、排卵を誘発する。

4.卵子と精子は、通常卵管膨大部で受精する。

5.テストステロンは、ラィディッヒ細胞から分泌される。

 

 

人体31回-41(予想)すべて正答文です。

生殖器系の疾患に関する記述である。

1.子宮内膜症は、閉経前に好発する。

2.子宮頸がんは、扁平上皮がんの頻度が高い。

3.子宮体がんは、腺がんの頻度が高い。

4.ヒトパピローマウィルス感染は、子宮頸がん発生と関連性が深い。

5.子宮内膜症は、エストロゲン依存性である。

 

 

人体31-42回(予想)すべて正答文です。

免疫に関する記述である。

1.マクロファージは、抗原提示を行う。

2.ワクチン接種による免疫は、能動免疫である。

3.抗体は、血漿のγグロブリン分画にある。

4.ナチユラルキラー(NK)細胞は、非特異的防御機構を担う。

5.母乳中の抗体による免疫は、受動免疫である。

 

 

人体31回43(予想)すべて正答文です。

アレルギーに関する記述である。

1.アナフィラキシーショックには、アドレナリン筋肉注射が第一選択である。

2.Ⅲ型アレルギー反応は、免疫複合体の組織沈着により生じる。

3.ツベルクリン型反応(または遅延型過敏症)は、Ⅳ型アレルギーに分類される。

4.IgG抗体は、胎盤を通過する。

5.食物アレルギーに、コルチゾールの投与は有効である。

 

 

人体31回-44(予想)すべて正答文です。

感染症に関する記述である。

1.再興感染症には、結核、マラリア、デング熱、狂犬病、黄色ブドウ球菌感染症などがある。

2.新興感染症には、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱、エボラ出血熱、クリ プトスポリジウム症、クリミア・コンゴ出血熱、後天性免疫不全症候群(HIV)、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、腸管出血性大腸菌感染症、ニパウイルス感染症、日本紅斑熱、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症、マールブルグ病、ラッサ熱などがある。

3.新興感染症は、この 20年間に新しく認識された感染症で、局地的、あるいは国際的に公衆衛生上の問題となる感染症である。

4.妊娠中の女性が風疹に罹患すと、流産・早産の原因になる。

5. A 群β溶血連鎖球菌(溶に連菌)の感染は、小児の急性糸球体腎炎の原因になる。

心臓死の判定基準は「死の3徴候」と言われる次の3つです。

・心拍動の停止

・呼吸運動の停止

・瞳孔反射の消失あるいは瞳孔の散大(以下、瞳孔散大と省略)



一方、脳死の判定基準は

①呼吸運動の停止

②瞳孔散大

③深昏睡

④平坦な脳波

⑤急激な血圧低下とそれに続く低血圧

⑥これらがそろった時点から6時間後にも、継続的にこれらの条件を満たすこと



という、心臓死の判定①②を含めた6つの条件を全て満たす必要があります。



心臓死の3つの判定基準はそれほど難しくないと思います。映画やドラマで、患者さんが亡くなる時に医者が行っている動作を思い浮かべみて下さい。呼吸が止まる(呼吸運動の停止)心電図のモニターに波形が無くなる(心拍動の停止)、目を開いてライトを当てる(対光反射の消失)。これはよく見ます。



問題は脳死の方です。脳死は心臓死の心拍動の停止以外の2つと、その他4つの条件があります。そこでこれら脳死判定基準6項目を一気に覚えるゴロを作りました。覚えるインパクトが大事なので、不謹慎だと思われたらすみません。



父さん、事故で脳死。新婚決定を堪能できないなんてむごい。



①父さん→瞳孔散大

②事故→自発呼吸の停止

で脳死

③新婚→深昏睡

④決定→血圧低下



⑤堪能→平たんなのう波→平坦な脳波

できないなんて

⑥むごい→6ごい→6時間後にも継続的に全ての条件を満たす





「脳死」の前にある2つは、心臓死の条件でもあるので分けて覚えられるようにしました。



ゴロだけ覚えても、キーワードしか出てこないので、キーワードが出てきたら条件が言える程度には覚えておきたいですね。





参考文献:2011年版UーCANの管理栄養士速習レッスン
いつも質問していただく「あんさん」からこんな質問がありました。


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情報伝達のcAMPやGタンパク質は細胞外からのホルモン?を受容体を介して細胞内に取り込む?のでしょうか?細胞内に物質を活性化させると理解すれば良いのでしょうか?
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皆さんの中でも、この辺をどう覚えればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここからは、管理栄養士国家試験を勉強する上で、効率よく覚える方法を私なりに考えて書いたものです。その辺をふまえて読んでいただければ幸いです。
リンクを参考にされるのも、こちらでは責任を持てませんので御了承下さいね。



まず、ホルモンには種類があるので何ホルモンかによって、答えが変わってきます。おそらく、ペプチドホルモンの ことだと思いますので、解説すると「Gタンパク質」はホルモンの情報を細胞内に伝達する「電話」のような役割を担ってまして、ホルモンの情報を細胞内の「メッセンジャー」に伝えます。そのメッセンジャーがcAMPです。なので、受容体を介して細胞内に取り込むのは、ホルモンからの情報だけで、ホルモンそのもの自体は細胞内に取り込めません。


下記に、この分野を要約しておきましたので参考にして下さい。

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まずは、ホルモンの基礎を覚えましょう。

ホルモンの種類は大きく分けて
①ペプチドホルモン
②ステロイドホルモン
③そのどちらにも属さないホルモン

ホルモンの受容体の場所は大きく分けて
①細胞膜上(ホルモンが細胞内に入れない)
②細胞内(ホルモンが直接細胞内に入る)


このサイトからもわかるように、
http://www.geocities.jp/aoshima83/study_room_physiology_internal_secretion.htm

ペプチドホルモンは、細胞膜上の受容体にくっつき、Gたんぱく質を介してATPをcAMP(サイクリックAMP)に変換させます。変換させる酵素がアデニレートシクラーゼです。このcAMPがホルモンの替わりの役目を果たすので、セカンドメッセンジャーと呼ばれています。(ちなみにホルモンはファーストメッセンジャーです)



このサイトは、ホルモンを分類してくれているので分かりやすいと思います。
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1709
http://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3671


ペプチドホルモンは細胞内に入れません。ステロイドホルモンは細胞内に入れます。アミン型には両方あります。
基本、水溶性なら入れない。脂溶性なら入れると覚えましょう。

名前と種類を覚えるなら、ステロイドホルモンとアミン型のホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、サイロキシン)を覚えて、それ以外はペプチ ドと覚えましょう。はっきりいって、ほとんどペプチドですから!



過去問をさがしたら、前回と前々回に似たような問題が出ていました。解説は引っ張ってきましたのでリンクをご覧ください。


29-28 情報伝達に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選 べ。
(1)副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである。
(2)インスリン受容体は、細胞膜を7回貫 通する構造をもつ。
(3)グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP (サイクリックGMP)を生成する。
(4)細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる。
(5)ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。


解説サイトhttp://diet2005.exblog.jp/23545069/



28-28  情報伝達に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 交感神経終末の伝達物質は、アセチルコリンである。
(2) 肝細胞のグルカゴン受容体刺激は、グリコーゲン合成を促進する。
(3) アドレナリン受容体は、核内受容体である。
(4) cAMP(サイクリックAMP)は、セカンドメッセンジャーである。
(5) インスリンは、肝細胞のグルコース輸送体(GLUT2)に作用する。

解説サイト http://diet2005.exblog.jp/22737389/


まず、こんなもんでしょう。ホルモンは、種類もさることながら出る場所や作用についてもよく出題されます。逆に、その辺のほうが重要だったり します。今回の回答はあくまで、ホルモンの情報伝達についてまとめたものですので、ここが理解できたら次は出る場所や、作用についてもまとめてみて下さい。




わたしは高校1年生!さんからゴロ依頼がありましたので、久々にちょっと作ってみました。



依頼内容は、こんな感じです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




ブログ読ませていただきました。

パラトルモンの説明わかりやすくて助かりました!

要望なんですが、甲状腺、チロキシン、物質の代謝を抑制。このセットをパラトルモンのような感じで覚えるにはどんないい方法がありますか。
よろしければ、考えていただきたいです。よろしくお願いします!




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゴロはこんな感じです。




「チキンな校長、ビビって退社できない!」




チキン=チロキシン

校長=甲状腺

退社=代謝

できない=抑制





自分の周りにいる校長先生が太っていれば文句なしです。代謝が抑制されれば太りますよね?そんなチキンな校長先生を想像して、何かにビビって学校から帰れない所を頭の中で想像しましょう。さらに名前が橋本なら完璧です。甲状腺ホルモンの分泌抑制で橋本病を一緒に覚えちゃいましょう。





ちなみに、チロキシン(サイロキシン)は代謝に関わるホルモンで、出過ぎると代謝が促進(バセドウ病)、出ないと代謝が抑制(橋本病)されます。

ですので、代謝抑制だけではないというのは覚えておいて下さいね。