実はスゴかった韓国大統領、李明博。彼に日本が奪われた〇〇とは? | 60歳でも身につく韓国語会話★元サムスン技術通訳が教えます!

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12月18日に行われる韓国大統領選挙を見ながら、韓国語と韓国の社会のイッシューを見ていこうとしています。


前回の記事では、李明博がとった財閥優遇政策は本来は庶民層へ雇用(일자리)を増やすことが目的だったのに、世界経済が悪くなったため、財閥が儲けるところまでは達成したものの、その利益が雇用拡大につながらなかったので、人気がなくなってしまった・・・という話しをしました。



李明博の後始末で与党保守系の朴槿恵(パク・クネ、박근혜)候補ですら、「経済民主化 경제민주화」というキーワードで庶民層への所得移転を進める!と公約に書くしかなくなってしまったというのが、現在の韓国の状況です。


しかし、私が見るに李明博は最大の目標である庶民に対する雇用拡大には失敗したものの、目的の半分は実は達成したのではないか?と思っています。


それは、財閥を儲けさせるという部分と表裏一体の日本を弱くする」というところができているからです。


それはなぜかというと、韓国で雇用問題が起こるのは、雇用の受け皿が財閥系大企業しかなく、財閥企業が工場でモノを作るための生産機械や部品、また、家電製品や自動車向けの材料や部品をつくる中小企業がなかなか育たないところに原因があります。


日本の場合、ソニーやパナソニック、トヨタや本田、日産という大企業だけでなく、それらの大企業へ部品や材料、機械を納入する小規模のメーカーがたくさんあり、そこが雇用の受け皿になっていました。


しかし、韓国は財閥系の会社はものすごい大規模であるものの、テレビや携帯電話、自動車などの最終製品の会社であって、製品を作るための部品や生産機械、材料などは日本から大部分を輸入していました。


韓国製のものを開けてみると中身は日本製だとか、韓国がモノを売れば売るほど日本が儲かるとか言われていたわけです。


李明博は当然この構造を知っていて、韓国製のものが売れれば、そのまま韓国が儲かるようにしたいと考えていました。韓国が儲かれば雇用が増えるからです。


なので、彼の就任当初、日本に要求してきたのが技術移転です。


韓国人は、せっかちな性格上、儲かるようになるまで時間がかかる地道な職人的技術を養わなくてはいけない部品や素材を作ろうという人がなかなか出てきません。


しかしそれだとずっと日本に儲けを吸い取られてしまうということで、技術を教えろと日本に要求してきたわけです。


当然要求されたからと言ってやすやすと教えるわけもありませんので、李明博はもう一つの作戦を考えます。


これが財閥優遇です。


韓国の財閥の事業は、全て日本で既に行っていた産業を最新の設備で、より大規模に、そして安く作って成功してきた事業がほとんどです。


つまり、あらゆる産業で日本と競合しているわけですが、日本との競争に負けないように税金をおまけしてあげることにしました。


税金を払わなくてよければ、その分安く売ることができたり、余った利益で最新の設備を入れて安く作ることができるようになります。


安く作れば、たくさん売れるようになり、たくさん売れれば仕事も増えるから、韓国人の雇用も増えるのとともに、同じ品物を売っている競争相手の日本企業の売上が減るということになります。


するとどうなるかというと、日本の部品メーカや素材メーカ、機械メーカから見ると日本の企業にモノを売ってもたくさん買ってくれないので儲からなくなった反面、韓国の財閥企業がものをたくさん買ってくれる良いお客さんに見えてきます。


韓国の財閥企業が日本企業以上にモノをたくさん買ってくれる状況になり、逆に日本ではものを買ってくれるお客さんがいないという状況になると、日本の部品メーカや素材メーカは日本でものを作る意味があまりなくなります。


税金も高いし、人件費も高いし、円高で割高になるし、もっと儲ける方法があるんじゃないか?と考えるわけです。


そこで李明博は話しを持ちかけます。


「韓国に工場を作ってくれるのであれば、土地はタダで差し上げますよ。税金も○年間は払わなくて結構です。韓国の企業にものを売るんだったら、運送費もかからなくなるし、韓国人の方が日本人より人件費も安いし今よりもっと儲かりますよね?」


「それにEUともアメリカともFTAを結びました。韓国からEUやアメリカに輸出すると関税もかからなくなりますし、ウォン安なのでもっと儲かりますよ」


そんなこんなで、この5年間で日本から韓国に進出した素材、部品メーカがたくさんあります。


例えば、こんなニュースがNHKにありました。

石油各社 韓国で化学製品の製造拡大


つまり、財閥優遇をしたことで、韓国財閥の競争力があがり、逆に日本の電機メーカは危機に瀕するところまで競争力が落ち、そしてその結果日本の土台をささえている部品や素材、機械産業を韓国に引きつけることができたということです。


産業を日本から韓国へ持って行ったということは、長期的にみて、雇用も日本から韓国へ移ったとも言えますよね?


李明博、相当頭いいと思いませんか?


日本人から見ると竹島上陸と天皇冒涜で、頭がおかしいヤツというイメージがあるかもしれませんし、韓国人からみても雇用を増やせなかった、つまり生活が厳しくなったので人気がまったくないのですが、

実はかなりすごくて、日本から取れるだけのものを韓国に持って行ってしまったヤツなんです。


それにひきかえ日本の方は何をやっていたんですかね。

2009年の鳩山内閣以降、喜んで韓国に差し上げていたようにしか見えないのですが・・・。


ということで、現大統領、李明博の話しでした。



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