「気づき」の重要性 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

こんにちは、井上です。

 

今日は気づきの重要性について話していきます。

 

気づきとは、英語のnoticingを日本語に訳したものですが、具体的には

「ああ、こういうことなのか」と学ぼうとしている外国語の特徴などに

気づくことを指します。

 

第二言語習得理論においては、こうした「気づき」が大切だと言われて

いますが、なぜかというと、ただインプット、アウトプット、インタラクション

の量だけを増やしても、言語能力がアップしないことが確認されているからです。

 

もちろん、インプット、アウトプット、インタラクションは大切ですし、特に

学ぼうとしている言語の大量インプットに関しては、この重要性を否定している

人はいないと思います。

 

 

ただ、大人の言語習得の場合、それだけでは上達が伸び悩むことも知られています。

そして、その結果「化石化」と呼ばれる停滞状態が起こるのですが、そこから抜け出す

ためには、

 

外部からの指摘などを通して化石化している項目の学習を促進することが

必要ですし、そのために必要なのが「気づき」だと言われています。

 

外国語学習には、意味・形・機能の結びつきが必要になるのですが、

効率よく学習を行うためには、意味のある言語使用をしている中で

形や機能にフォーカスさせることが必要だと言われています。

 

例えば、フランス語ではフランス人はストレートにものを言うと言われて

いますが、実際はje pense(I think)やje crois(I believe)のような表現を

使って自分の言いたいことを弱めています。

 

ですが、こうした表現がそのような気を使う機能があることを学校では

あまり習わないので、単にフランス語に触れているだけではフランス語の

もつこうした機能に気づけません…。

 

 

なので、そうした機能を教えつつ、実際にフランス語を使っている環境

において「これが気を使うために用いられているje penseだ」と言うふうに

気がつく必要があります。

 

こうした気づきをいかに引き起こすかが、適切な外国語学習を

引き起こすと言えるでしょう。

 

 

では!

 

井上大輔

 

追伸

 

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