潜在記憶レベルでの学習を行うために:イメージを脳にストックし、実践→修正 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

こんにちは、井上です。

 

今日もまた潜在記憶レベルでの学習について話していきます。

 

 

昨日、前から欲しかったこの本を買ったのですが、これはよかったです。ドンピシャでした。

 

 

 

参考文献に僕が好きな池谷裕二さんの本がいくつか出てるので、基本的に同じような考え方をしていると思うのですが、その上でこの著者の方の独自の知見が「ああ、そうか」という内容で大変参考になりました。

 

 

で、このブログで話している「潜在記憶レベルでの学習」ということに関していいヒントになったのが、

 

・新しい技術を習得する際には、まずは「とにかく視ること」が大切

 

と言う一節と、もう一つは

 

・「上達」のカギは「修正」にある

 

という一節でした。

 

本当は、もっとたくさんあるのですが、それはこれから話していくことにして、今日はとりあえず上記の二つについて話していきます。

 

 

で、まずは

 

・新しい技術を習得する際には、まずは「とにかく視ること」が大切

 

ですが、これは本当にそうで、第二言語習得理論的にもまずインプットなんですよね。i+1インプットと言われる、今の自分のレベルよりちょい上、これを大量にインプットすることが大切なんです。と言っても日本人は大学受験とかで難しい英語をインプットすることに慣れすぎているから、実際のところはi-1で今のレベルより下の英語、簡単な英語をたくさんインプットする方がいいですが。

 

概念的には、下記の伊藤サムさんの「やさしく、たくさん」という言葉を知るといいかなと思います。

 

 

 

でも、実際は、ほとんどの人が、この「やさしく、たくさん」をしません。いきなり話したり、いきなり試験解いたりしようとする。

 

ですが、この”格闘医学”の中にも書かれていますが、「見たことも聞いたこともない技は、『できない』以前に『やろうと思えない』」わけです。だから、まずは「見る」なんですよね。「とにかく見て、(イメージを)脳にストック」と書かれていますが、そこが抜けてるのでできない人が多いと。そういう意味でまずは「いいものを見る」、これがすべてのスタートポイントになります。

 

ただ、この辺りは難しいところで、結局学習者が何を求めているかにもよるんですよね。よく思うんですが、この「見る」と言う作業は、効率はいいけど、ある意味「自分でやる」より大変なわけです。なぜかというと、「見てる」時間がかかるし、なにより「自分で好きにやる」方が楽しいから。だから、多くの人は「やる」方に流れてしまい、過去の延長戦の行動しかできず、パフォーマンスが変わらないわけです。

 

だから、本当に上達したいなら、自分でいきなりやるよりも、「見る」ほうがずっと効率がいいです。けれど、それってどこかで自己を矯正することにつながるし、疲れるわけですよね。多分この「自己変革の喜び」を知らない人から見たら、他人にそこまで従うことの意味がわからない。だから自己流でやりたくなる。まあ、この辺りは何を楽しみにするかということですよね。僕も自分のフットサルでそこまでやれって言われたら面倒臭いし。

 

ただ、いつも思うんですが、「上達の方法も上達しない方法もわかっている。でも、現状の自分のゴールから、”別に特に上達しなくてもいいや”と考えて、”上達をしない方法”を選ぶ」のはそれでいいと思うし、その人の満足度も高いと思うんですが、やり方がわかっていなくて「”上達しない方法”を”上達する方法”」だと勘違いして、それで上達しないのは辛いんじゃないかなと。

 

なので、ここでは実践するかどうかは別として、上達する方法を話すわけですが、まず大切なのはイメージのインプットだということを理解してください。

 

だいたいなんのジャンルでも、上達しない人はこのプロセスをすっ飛ばして、自分の好きに頑張っているので、下手の横好きで止まってしまいます。ですので、そこは意識した方がいいかなと思います。イメージのインプットは時間がかかる分だけ、人が面倒臭がってやらないので、やればある一定のレベルまでは必ずいくのでお得ということを肝に命じておくといいでしょう。

 

文法なんかはそういう「見るのに時間はかかるけど、みんなやらないから、やればそれを超えるリターンが得られる」ということの、代表格です。なので、外国語が上達したい人は、まずは文法書を読むこと! 読んでるだけで、わかるようになりますし。それと、文法用語の意味がわからないとか、理解度とか気にする人いますが、そういうの全部無視していいです。見てるだけである一定のレベルまでは、頭に入ります。

 

この辺りは、前紹介した下記の「シン・読書術」を読んでもいいかも。理性と本能という言葉を対立させてますが、理解するという理性的な要素を取り去って、ただ見てるだけという本能的な読みも取り込めるといいですね。

 

 

 

 

長くなったんで、やめようかと思ったんですが、もう少しだけ。

 

「修正」という言葉について話していくと、これはかなりのキーワードだなと思います。なぜかというと、第二言語習得理論の方でも、i+1インプットだけでは上達が止まってしまうので、どうそこにフィードバックを加えていくかというのが、ポイントになっているから。

 

確かに、インプットは大切。でも、それで頭の中にイメージを作ったとしても、今度はそのイメージ通りに自分が動けているかという問題が出てくる。だからこそ、「実践(練習)→修正」というサイクルが必要になってくるし、今だからこそできることは「自分の動作を録画」して客観視→修正という流れだと思うんですね。

 

前も話しましたが、格闘家の朝倉未来が、同じようなことを話しているんですよね。親がビデオカメラ買ってきて、それで親が朝倉未来が運動しているところを取って、その映像を見ていたら、自分の想定していた動きと、実際の動きが全く違って、「ああ、自分でこうなんだ」とそこではじめて客観視ができるようになったと。で、それ以来面白くて自分の動作を録画してチェックするようになってから、運動が得意になったらしいです。

 

 

 

 

フリースタイラーのyoさんも「フリースタイル上達には自撮りが必要」という話をしているので、競技を問わず普遍性がある話なんじゃないかなと思います。

 

 

 

 

この、インプットした上での、「実践→録画→チェック→修正」が上達の鍵だというのを理解しているかは、上達の鍵だし、ある意味人生の鍵にもなると思うんですよね。なぜなら、これが上達の鍵だとわからないと、「チェック→修正」で自分ができない部分を見つけるのが怖くて逃げ回ってしまい、結果として時間はかけてるのにうまくいかないという状態になってしまうからです。

 

僕は思うんですが、多分自信ってこの「実践→録画→チェック→修正」を回した結果、自分が潜在記憶レベルで物事を解決できるということに気がついた時に生まれるものであって、別にポジティブな言葉を唱えたから生まれるものじゃないと思うんですよね。根拠のない自信が大切とか言いますけど、あれも結局「なんか知らないけど、やったらできた」という経験からしか生まれないんじゃないでしょうか。というか、「なんか知らないけど、やったらできた」という経験ほど、自分を信じられることないし、その「なんか知らないけど」という体験こそがまさに「根拠のない自信」を産むわけです。だって、「なんか知らない」というのは、まさに「根拠がない」ということですし。

 

そういうこともあって、この潜在記憶レベルでの学習という概念を広めていきたいなと思います。多分このプロセス学ぶのが、人生で一番楽しいと思うし。

 

とりあえずそんな感じです。

 

では!

 

井上大輔

 

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井上先生のいくつかの講義を受けて
意識的な改革が勝手に為されたのかと。
最近意識してることは、強いやつに揉まれろ
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琢磨できる環境の構築です
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2015年12月(73点)に続き、2016年6月(74点)に二度目
の不合格になって以来、もう一度英語をやり直す必要
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わらにもすがる気持ちで井上先生に相談させて頂き、
predicateに誘ってくださいました。英作文をどうにか
して突破しない事には先に進めない、、
追い詰められた状況の中で、ひたすら筆写し
続けた半年間でした。試験当日は予想した問題
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筆写してきた引き出しの中からひねり出す
しか無かったですが、不思議と何とかできる
感覚があり、まとめ上げる事が出来ました。
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