日本の歴史の勉強をしてリスニングとスピーキングを上達させる方法 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

そういえば、この前上智の学生とツイッターで知り合って、
それで昼ごはんを食べたんですが、その時スピーキングと
リスニングを上達させる方法を聞かれて、

それでユーチューブで字幕付きの動画見るといいから今度
教えるって言って、そのままになってたんですが、先ほど
やっと紹介しました。

で、それをそのままにしておくのももったいないなと思った
んで、せっかくだからここでも紹介することにします。




この動画で注目して欲しいのは、字幕が出てくること
です。これは本当に素晴らしい。なぜかというと、文字
と音を同時に学ぶことができるから。

これは下記の拙著で書いたから詳しく知りたい人は見てほしい
んですが、要するにリスニングとかスピーキングでなぜ多くの人
が苦労するかというと、

文字と音がつながってないからですよね。今までは、この二つを
同時に扱えるメディアがあまりなかった。教科書のような文字媒体
では音が出せないし、

逆に、CDなどの音声媒体では文字が出ない。だから、この二つを一致
させることができず、苦労してたわけですが、今はユーチューブとかで
簡単に文字と音という二つのモダリティを同時に扱えるツールがあるので、

リスニングとかスピーキングというのは、実は簡単に上達します。

iPhone&iPadで英語をモノにする!―TOEIC900点も夢じゃない学習法教えます/駿河台出版社



実を言えば、会話とモノローグというのは、いくつか違いがあるのですが
(ちなみに、一番大きい違いは、モノローグや文章と違って会話は、
瞬時に教どう構築が行われるというものです)、

しかし、こういう動画を使って勉強すると、いわゆる普通レベルでの
ペラペラにはすぐ慣れます。ただ一方で、じゃあ、上記のユーチューブの
動画を見てもらうとわかると思うんですが、

実はそもそも論として字幕が理解できない。manorという単語が出てきますが、
これが「荘園」という意味だとすらっと分かる人はなかなかいないでしょうし、

後は、これは5分20秒くらいの字幕ですが、下記の文章でdidが何を指しているか
理解した上でサクッと文章の意味を取れる人も、それほど多くないのではない
でしょうか?

************************************
Now interestingly, the nobles didn't technically own the land outright,
as tehy did in much of Europe.
************************************

そう考えると、実は問題はスピーキング力やリスニング力というよりは、いわゆる
受験英語的な読解力があるかどうかのほうが重要になってくると。

で、さらに言えば、昔よく批判されていた受験英語の発音問題(僕はまじめに勉強
しませんでした)で出されていたような、文字を見て発音を理解する力というのが、
実はすごい重要になるのかなと思ってます。

だって、機会の進歩により文字と発音を同時に扱えるようになったとしても、
自分の方に正しい知識がなかったらそれを認知できないから。だから、実は
結構受験英語的な勉強が逆に力を持つのかなと思ってます、これから。


まあ、このあたりのことは話すと長くなるんで今日は話さないんですが、
一つ言えることは、昔は多分リスニングとかスピーキングを体系的に、

別の言い方をすれば確実に結果が出るようステップステップで勉強するのが
難しかったと思うんですが、

今は簡単になりつつあると。

そういう意味では、本当に簡単だと思うんですよね。僕もユーチューブの
おかげで、フランス語の最後の壁を超えられましたし。

でも、一方で難しいのが、これって本屋に売ってなくて検索するしかないから、
逆に何を勉強するかが本当に難しくなってると。だって、昔は情報ってのは
本棚の棚に並んでたわけですよ。

だから、本屋に行けばよかった。でも、今は自分で探さないといけない。
ですが、探すというのは非常に難しい、なぜなら自分が知らないことを
検索キーワードとして打ち込むことはできないから。

まあ、もちろん、ジョブズ的にstay hungry, stay foolishであればそんなの
無視してロックンロールに検索できるわけですが、それをすべての人に要求
することはできないし、

さらに言えばそういう態度には弱点もあるわけです。この辺り、僕はケルアック
という作家の伝記の翻訳をした時に痛感しました。この辺り話すと長くなるん
ですが、

まあ、一言で言うと、フロンティアを探す旅というのは、行くところなくなっちゃう
んですよね。だから、どうしても「スピードの向こう側」(これは特攻の拓ですが)
に行かないといけなくなるし、そうすると死ぬしかなくなると。

ケルアック (ガリマール新評伝シリーズ)/祥伝社




話が大脱線してるのでそろそろ戻しますが、とにかくカリキュラムなんて無視して
自分で調べろってのは、それは一部のロックンロールな人にはいいけど、それ以外
の人にはムリだし、

だからこそ、やはりある程度カリキュラム化して、その中でその人の好みが確立して
最終的には自分で探せるように持っていくというのが筋なのかなと思うし、やはり
それが教える人の道筋ですよね。

それに、考えて見れば、ケルアックとその友人たちがビートの流れを作り、その
後で今度はそれがヒッピーという形で大衆化していくことを考えれば、アメリカ
文化の中にも、

研究開発と一般化という流れはあるわけですから、やはりきちんと体系立てて
教えることをしないといけないと。なぜかというと、そうすると後に来る人が
同じ苦労をしなくていいので。

まあ、長くなったので、今日はこの当たりで!


追伸



ちなみに、今でもある程度結果の出る方法論はできていて、こちらで公開しているので、興味がある方は登録を!