動詞の活用について | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

◆動詞の活用は計算だ



スペイン語、フランス語、イタリア語といったラテン形の言語を勉強する上での最大の難点、それが動詞の活用です。恐らく、あなたも動詞の活用が覚えられないからこそ、動詞の活用表のプレゼントに応募したのでは無いでしょうか。



しかし、実はこの考え方には一つ大きな間違いがあります。実は動詞の活用は暗記ではありません。実は、詳しい説明は省きますが、活用は計算なのです。イメージとしては、頭の中に数式がいくつかあり、各動詞や時制に適した式に動詞を代入すると適切な形が出てくるというものです。ただ、この数式の数が一定数以上あるので、暗記に見えてしまうだけなのです。



では、どうすればこの式が身に付くのでしょうか?それは、問題演習に他なりません。僕は大学受験の時は理系だったのでよく言われたんですが、数学の公式というのは覚える物ではなく、問題を解いていく過程で自然に身につけていく物です。そして、それは語学の場合も同じで、とにかく活用させる訓練をしていると自然に活用の式が身に付いていくのです。



そして、このときのコツは、自分で問題を解かずにとにかく参考書や辞書をみて式を確認しながら、その式に基づいて活用を作りだしていくことです。普通活用の問題というと、どうしても覚えているかどうかを確認する場所と考えてしまいますが、実は活用の問題は活用そのものの練習をする場所なんですね。だから、参考書や辞書を見て、どうやって活用するのかという考え方そのものを理解しないといけません。



そのためにオススメなのが、活用のみを集めた本です。この本はおぼえなくてもいいからとにかく一冊やり通してください。そうやって問題を解いていくうちに、次第に活用のさせ方がわかるようになります。どちらも英語で書かれた本ですが、アマゾンでの評判も高いいい本です。



Spanish Verb Drills

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Practice Makes Perfect

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それと、ちょっと長くなりますが、元京大の森先生が受験用に書いたエッセイを引用しておく

ので、読んでみてください。活用に対する考え方が変わると思います。ちなみに、出典

がわからなくて、今調べています。



公式などをおぼえるのには、ぼくは反対である。それは簡単すぎて、少しもおもしろくないし、おぼえたものは忘れるものだ。とくに、急いでおぼえたものは、早く忘れる。同じおぼえるにしても、なるべくなら時間をかけたほうが長持ちする。



本当は、公式というものは、おぼえないでよいために、本に書いてあるのだ。だから、なんどでも本を見たほうがよい。使う公式を見つけるのに、少しは時間がかかるが、そこがよいところだ。それはいわば、草むらにかくれた花を探すようなものだ。そうしたときには、しぜんと、公式の咲いてる景色も目に入る。



ふだんはむしろ、公式をおぼえて解こうなどと思わずに、なんどでも本を見ればよい。時には本を探すのがめんどくさくて、公式なしにヤリクリしたくなることもある。ヤリクりの心が力をつける。そうした、サボリの心がなくては、力はつかない。