という訳で、相変わらずこの本をしこしこ訳しています。昨日言ったような流通の改善という事から考えると、多分もっとトータルな見方をした本を訳すべきなんでしょうが、見つからないし取り合えずこれでいいかなと。個人的には、多分将来的には本屋さんと出版社と流通と著者が手を組んで、トータルで知識を消費者のもとに届けるっていう役割を担うべきなんでしょうが、その一歩として取り合えず著者から攻めるのはわかりやすいし、まあ何となく実行しやすいかなと。最近は著者も売らないとって風潮が強いですし。
Plug Your Book: Online Book Marketing for Authors, Book Publicity Through Social Networking
著者:Steve Weber
販売元:Weber Books
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で、今推薦文のところを訳しているんですが、そこにブック・マーケティングっていうのは「本の価値を手持ちのお金より高く評価するお客さんと自分の本を交換する事であり、押し売りや人を騙したりする事じゃない」って書いてあったんですが、これはイイなと思います。売るっていうと、なんか無理矢理買わせるっていうイメージが強いですが、多分それは違うと思うんですよね。個人的には、セールスって言うのは、売り手と買い手のニーズの高度なマッチング作業であり、そこに必要なのは本質的には流通の改善だと思うんですよね。
まあ、しかし、それはなかなかわかりにくいのかなと。僕は今ツイッターやってるんですが、ツイッター上では英語教育に対する議論があるんですけど、学校の先生が妙に卑屈なんですよね。なんというか、「正しい」ことをしているのに受け入れてもらえないみたいな。でも、僕はそれは当たり前だと思うんですよね。だって、正しいことってのは往々にして従来の常識とかけ離れてますから、教えないとわからないし。だから、正しいことをやってるなら、それを他人に向けて啓蒙、というか教育すべきですし、それは学校外にいる大人に対しても同じなんですよね。ていうか、それが先生の仕事だろうみたいな。
でも、それをしないで、「あんなの中高の英語教育で普通にやってるよ」みたいな文句ばっかり言ってるのは、よくわからないです。中高の英語教育で今は普通に行っている教育方法が反響を呼ぶのであれば、じゃあ自分達がやっている方法も受け入れられるってことだし、後はそれを学校外にいる大人にわかりやすい形で伝達するかどうかだと思うんですよね。
それをしないで、「俺たちもあれくらいやってるよ」って言うのはもったいないし、そもそもよくわからんなと。だって、先生って教えるのが仕事なんだから、よくわからんでガーガー言ってる人がいれば、「これはこれこれこうなんですよ」と説明すればいいんじゃないいかなと。