すっかり春です!

暖かくなりましたね~。水温む春とはよく言ったものです。



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先々週お手伝いに来たときはまだ1cmちかい氷が張っていたのに、ホントにすっかり暖かくなりました。
多目的広場駐車場からビオトープまでてくてく歩いてきたら着込んできた上、花粉対策のマスクもしてるんで暑い暑い(笑)




この日の作業は上の写真でいうところの左手にある浅い池に枯れたまま積もってしまっているイ草をきれいにかき集めて、春から夏にかけてメダカがイ草の根元に入っていけるようにする作業です。

水も温かくなってきているので先々週ほどのつらさはないです(笑)



畳2畳分程度の広さの池の浅瀬を大きな熊手のようなもので枯草をかき集めていくんですが、やりなれない作業なのと思いのほか足元を取られるのとでなかなか苦戦しました。


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左側のきれいなところが春日井里山保存会の井上代表がやったところ、右側っていうか、真ん中が僕がやったところ

…改めて写真を見ると、僕のやったところはずいぶんざっくりしたかき集め方なのは誰の目にも明らか…(笑)

この後、かき集めたイ草はさらに浅い水たまりのようなところに固めておきます。

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こうしておくことでかき集めたイ草の中にいるヤゴみたいな水生昆虫を水の中に落としていきます。そうしないとトンボが全然いなくなっちゃうそうです。そりゃそうですよね。水の中でしか暮らせないヤゴを陸地に上げちゃえば死んじゃいますから。このイ草は次回片付けます。



そしてこの日にもう一つやるべき作業があります。それは・・・

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さっきイ草をさらった池の端に土手を築くことです。もう少し季節が進むと池に張る水の量も増えてきますし、土手の向こう側は乾いた土の草むらにしたいとのこと。大雨で池があふれ出してしまうことがないように土手を作って堤防の役目を果たしてもらうというわけです。


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↑こっちに水がいかないようにするための堤防というわけですね。


この土手の向こう側は春になっていろんな植物が芽吹くように、これからしばらくの間は立入禁止になります。

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人が入って土を踏み固めてしまうとイネ科の強い植物しか生えてこなくなってしまうそうです。
きれいなビオトープを守り育てるためにも立入禁止に協力しましょう!




この日はホントに暖かくて、ビオトープもすっかり春の装いです。


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分かるかなぁ~・・・

わかんないだろうなぁ~・・・(笑)

メダカです。この日は水が暖かかったせいか、もっとたくさん確認したんですよ。
でも水の上からだとどうしても水面に反射しちゃってよく分からないんですよね。何枚かメダカを撮った中でこれが一番わかりやすい写真です(笑) 素人カメラマンなのでご勘弁を・・・



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これまた分かりにくい写真で申し訳ない(笑) カワムツだそうです。
初めて見ました~。



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これは比較的わかりやすいかも。マツモムシです。
こんなにちっこい水生昆虫なんですが、刺されるとパンパンに腫れ上がっちゃうぐらい強い毒を持っています。病院に行かないと痛みと腫れがなかなかひかないそうです。絶対に手で触っちゃダメですよー



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アカガエルの卵です。この日、ビオトープの中の池には3か所に産み付けられているのが確認できたんですが、もう1か所のはどうしても水面が反射してしまって撮れませんでした(汗)

アカガエルって覚えてますか?





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↑コイツです

前回、ブロックの下で冬眠してたところを激写しましたが、コイツの卵です(いや、この写真に写ってるヤツかどうかはわかんないけど 笑)。

アカガエル自体は非常に小さいカエルです。あんなでっかい卵を産めるはずはないですよね。

そう、産んだ卵が水でふやけるんです! ちなみに卵の写真の上の方が産卵後20日ぐらい、下の写真が産卵後10日ぐらいじゃないかとのこと。もうすぐオタマジャクシになるんですよ~。



春を感じるのは動物の世界だけじゃありません。


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オオイヌノフグリです。小さくて紫色の花が見えますか?
実はオオイヌノフグリは明治時代に日本に入ってきた帰化植物なんです。200年近くを経てすっかり日本の春の顔になりました。


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ラッキョウです。別に春の植物でもなんでもないけど(笑)
ニラみたいなシュッとした葉が特徴ですね~。





そしてそして・・・





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スギです。すっかり花粉を蓄えて真っ赤になってます。写真で見るだけで鼻と目がむずむずしてきます(汗)


スギの林がすぐ横にありますから花粉症の方はマスクとゴーグルと帽子と花粉を簡単に払い落とせそうなジャケットでお越しください(笑)



次回のビオトープ活動は3月13日 午前9時から12時までになります。
暖かくなりましたから皆さんぜひ手伝いに来てくださいね~。
春日井里山保存会さんにお邪魔させていただいた初日、この日はビオトープの水辺に1cm近く氷が張るほどの寒さ・・・

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寒さ対策と花粉対策を兼ねて、マスクにフィールドコートの完全防備。この日に思ったのは日向と日陰の温度差。日向はずいぶん暖かいんだけど、日陰は寒い!!! お日様って偉大だよね~・・・



この日の作業はカブトムシの幼虫が育つ藁床を作ること。

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こんな感じで板材を組み合わせて正方形の木枠を作っていきます。

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木枠が出来上がるとこんな感じになります。

ここに藁と天然の腐葉土、それからクヌギの枝(カブトムシの好物なんだそうです)を適当な長さに折ったものをサンドイッチ状に入れていき、上から押しつぶしていきます。


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中山副委員長、真剣に作業中・・・。ワタクシはサボり中・・・記録用の写真撮影中(笑)


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腐葉土を掘り返すとときどきカブトムシの幼虫に遭遇します。いつかの夏にカブトムシの成虫が産み付けていった卵が孵化したんでしょうね~。


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こんな感じになります。ぎゅーぎゅー押し付けて藁と腐葉土、クヌギの枝の層の間に空気が通らないようにしていきます。空気が通り抜けちゃうと藁が腐っていかないのでカブトムシの幼虫が育ちにくいんだそうです。知らなかった~

中山副委員長が黙々と作業している間、カメラを片手にビオトープの中をうろうろしていると、春日井里山保存会の井上代表が『このブロックを除けてごらん』とのこと。そーっとブロックを持ち上げてみると・・・


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アカガエルがいました~! ウシガエルとは違い、日本固有のカエルです。このビオトープでは外来種は適切な方法で駆除しなくてはいけませんが、こいつは日本固有種なのでこのままそーっとブロックを戻してやります。

ブロックとか大きい石は日の光で暖まりやすく冷めにくいので、こういうものの下で冬眠しているそうです。


藁床も完成したので改めてビオトープの中を散策。冬の里山にはやがて来る春のためにいろいろな生き物がいのちを繋ぐ準備した跡があります。


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カマキリの卵ですね~。子供の頃はよく見たんだけどな~。春になると一斉に孵化するんですよね~。


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ヤゴです。ヤゴって知ってますか? トンボの幼生ですね。写真撮影用に川から上げましたがもちろんこの後はちゃんと戻しました。


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カワセミか何かの巣があるそうですが、生憎と見つけられませんでした。夏になるとこの上の枝に葉っぱが繁ってくるので巣穴がすっぽりと隠れてしまうんだそうです。



この日の主な活動はこんな感じです。ビオトープのお手伝いに来ていただくうえで必要だと思ったものを挙げてみますと・・・

軍手
作業をするうえで手をけがしないようにするには必須です。

ゴム長靴
ここのビオトープは川辺の水田跡を活用しているので水場が多く、靴ではなかなか踏み込みにくい場所もあります。

マスクとゴーグル
花粉症対策にどーぞ(笑) 何しろ川の向こうはスギ林です。かなりヤられます(笑)

ネックウォーマー
マフラーだと動きにくいのでネックウォーマーがいいでしょうね。

帽子
藁やら葉っぱらや花粉やら(笑)、かぶらないようにするには帽子があった方がいいでしょうね。

汚れてもいいジャケット
フィールドコートみたいなのだと暖かくていいです。ただどうしても汚れるので動きやすく、汚れてもいい格好で来てください。


次回の活動は2月27日 朝9時から12時までです。気軽に遊びに来てくださいね~

2011年社団法人春日井青年会議所 の環境系委員会、いのちの環境共創委員会では春日井里山保存会さんとタイアップしてビオトープの整備事業のお手伝いをさせていただいています。

せっかく体を使って整備事業のお手伝いをさせていただいているのでその活動記録を残してみようと思い、このブログを作成しました。

春日井里山保存会さんのビオトープは春日井市廻間町にあります。廻間町は車でなくてはなかなか行きづらいところですが、どうしても車でなくては来れないという方は少年自然の家の多目的広場駐車場に駐車してください


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駐車場からの詳しい道案内はですが、まずは案内図から…
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-案内図
築水池の端をずーっと歩いていくだけです。水鳥なんかを見ながらのんびり歩いていきますが、駐車場からビオトープまで歩いて約15分です


車を多目的広場駐車場に止めたら築水池に向かって階段を下りていきます。
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-入口


階段を降りたら左に折れて、池の端をのんびり歩いていきましょう。
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-築水池


水鳥なんかを見ながらのんびり歩いていくと野鳥観察コーナーがあります。
そのまままっすぐ歩くと下への降り口がありますので、池とお別れをして下に降りていきましょう(降り口の左手には記念碑があります)
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-記念碑


下に降りたら右に降りて、大谷川に沿って歩きます。
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-階段下

大谷川を渡ります。
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-大谷川

目の前に野草園が広がりますが、ここは希少植物を育てているところですから入らないでください
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-野草園
ね? 入っちゃダメって書いてあるでしょ?

野草園を抜けるとゴールはもう目の前です。
いのちの環境共創委員会のビオトープブログ-ビオトープ入口

もう一度大谷川を渡って小道を下りていくと・・・・・・

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到着~!

春日井里山保存会さんは毎月第2・第4日曜日の朝9時から12時まで、ビオトープの整備事業を行っています。
気軽に訪ねてきてくださいね!