寺ネット・サンガ定例会・坊コン7月終了! | 中下大樹のブログ

寺ネット・サンガ定例会・坊コン7月終了!

木曜日は、超宗派寺院ネットワーク「寺ネット・サンガ」7月定例会・坊コンでした。


http://teranetsamgha.com/


猛暑の中、たくさんの方にご参加いただきました。


参加して下さった皆様、ありがとうございました。


江戸川区にある真言宗のお寺・密蔵院 http://www.mitsuzoin.com/  住職の名取芳彦さんの法話に始まり・・

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グループに分かれて、「御盆」について語り合いました。



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家に仏壇がある人・ない人・・・


家に僧侶が(お参りに)来る人・来ない人・・・・


それぞれのスタイルはあるかと思いますが、私のグループで出た話だと、「家の宗派・仏壇がある・なし、7月・8月のお盆であるとかないとかは別として、この苦しみの多い社会の中で生きる上で、亡き人に手を合わせ、故人と語り合うことで、自分自身を見つめ、死を思い、生を見つめることが重要ではないか?御盆だから先祖を思うのではなく、ふと家に帰ってきて、<今日もきつかったけど、何とか乗り切ったよ>と、語り合うことで生きる力を得ることが大事ではないか?」という意見が印象的でした。


名取住職は最後にこう言いました。


「今は御盆で亡き人を迎える立場ですが、いずれ迎えられる立場になる。生きているうちに、周りの人に御盆は○○を用意しておいて迎えてほしいと事前に伝えておくとよい。そうすると、御盆はあなたの生前のことで、残された人は盛り上がる事が出来る」という言葉が記憶に残りました。


生から死を見つめる視点だけでなく、死から生を見つめる視点が大事だと、改めて感じました。


今回は、11名の僧侶に参加も頂きました。


詳細は、サンガのフェイスブックにもアップしましたのでご覧ください。
http://www.facebook.com/teranetsamgha/posts/298282840269618#!/teranetsamgha


サンガの事務局長の青木さんは、以下のように言われています。



『お盆について(霊魂について)』のテーマで坊コン談義を始めました。


・習俗としてのお盆


・地域・地方によって違うお盆


・お盆って何?


・そもそも日本人の霊魂観とは?


・亡くなった方との距離感、もてなし方


・新盆は全国にある


など各班で話し合われたようで、とりわけ、


1、お坊さんも準備や訪問が大変なんだ


2、「仏壇の前に霊魂のためのお布団を置いてお迎えをしているおうちがあった」などの『現場の話』


3、お坊さんの訪問は檀家さんに必要か?


4、お坊さんに来てほしい、お寺にもいきたい(選べるのか)


5、都会では菩提寺がない人が多いのでお盆が形骸化してくる


6、やがて自分が『迎えられる側』になるのだから、せめて亡くなる前に【新盆に備える食べ物】の希望を
  伝えておくかエンディングノートに書いたほうがよい
 
 

という貴重なご意見を後半に行った質疑応答の時間で共有することができました。ありがとうございました。


私個人の感想ですが、自分がやがて迎えられるかもしれないという事実にハッとして、また、送る迎えるという関係性を持てること自体、幸せなことなのだと感じました。


8月お盆を迎えるお坊さんの顔が険しく、7月お盆だったお坊さんの顔がお役目が終わったからか晴れやかで、飲み会でも楽しそうだったことを付け加えたいと思います(笑)



次回の坊コンは8月25日(土)です。


テーマ:「怪談&きもだめし」

日時:2012年 8月25日(土) 18時~20時30分

場所:永寿院(事務局吉田尚英住職のお寺)
    東京都大田区池上1-19-10
    地図 http://eijuin.jimdo.com/

以上、ご報告と告知でした。


詳細・申し込みはhttp://teranetsamgha.com/


なお、8月25日には本門寺の五重塔前のグランドで野外コンサートも開催!http://lultimo.jp/smsl/act/

永寿院から100mほどのところです。