脊損生活ブログ

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脊椎損傷 胸椎6番 完全麻痺
再生医療 後のリハビリはじめました

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2013年4月頭
事故から2週間 

破裂骨折してしまった背骨にプレートを入れ 
両側の肺に血を抜くためのドレンを入れ 
痛みも 落ち着いた頃。


看護師さんが部屋にやってきた。
いまでも忘れもしない あの時のやり取りと衝撃。



看護師さん『いまから おしっこの管 抜きますね~』


ああ、そう言えば 身体中 痛かったし 下半身の感覚も無いからトイレとか忘れてたわ。
管抜かれてもトイレとか行けないし どうするんだろうか。



看『はい、抜けました~』

僕『あの、これから小便って どうしたら良いんですかね?』

看『これからね 3時間に1回、自分でこの 管を消毒して挿れて尿を抜いてね!』

僕『え?挿れるって ち○こに?』

看『そうよ(笑顔)』

僕『え? ええ!!!!』



そこに 置かれたのは直径4mm長さ30cm程のストローの様な管。
これを毎度 消毒して 自分の尿道に差し込め。
看護師さんは簡単に説明した。


僕『え!これを?こんなに太い管を尿道に?』

看『そうよ、みんな そうしてるもの(笑顔)』

僕『いやいやいや!コレはね 何かを突っ込むものじゃなくて、何かに突っ込むモノだから! こんなもん突っ込めるわけないでしょ!』

看『何バカなこと言ってるの~ 痛いのわからないんだから すぐに慣れるわよ~』



冗談じゃない。

自分の意思で排尿をすることができない上、
自分のナニに ストローみたいな管を刺すなんて 想像しただけでトリハダが立った。


脊髄を損傷してしまうと 膀胱の働きに障害が発生し
蓄尿(尿を作りためておく)と排尿(膀胱内に尿が溜まり過ぎる前に排出する)を 行うことが難しくなる。
人によって症状は様々だけれど、尿意を感じることは無い。


3時間に1度 寝てても起こされ小便。

膀胱内に尿を溜めすぎれば 膀胱変形や尿路結石の危険性、
消毒しなければ 細菌が入り尿路感染を 引き起こす。
忘れて寝てしまえば漏らす‥

20年ぶりの寝小便…
改めて思った。


何で生きてるんだろう。


今でこそ 少しばかり尿意を感じたり 睡眠時の蓄尿量が減ったり 水分の摂取量で多少コントロールできるようになったものの…
導尿(カテーテルを刺しての排尿)は慣れるまで  いや、慣れても嫌だ。

正直なところ 歩けるかどうかよりも こっちの感覚が どうにかなってほしい。