新・地震をさぐる/島村 英紀 | そらまめ書林の本棚

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新・地震をさぐる/島村 英紀
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昨日ニュースで黙祷を捧げている人たちの映像を見て
ハッと思い出しました。
1月17日は阪神大震災のあった日でしたね。
明け方の地震のあった時刻に加えて
今年は東日本大震災の起こった午後にも
黙祷を捧げるとのことでした。

東日本大震災のあと、
地震や原発に関する本の
新刊・復刊ラッシュが続いているようですが
急遽発刊された本の中には
発売を急いで短時間で編集されたものや
内容が古いままで復刊されたものも
少なからずあるのではないでしょうか?

この本ももともとは1982年に
『地震をさぐる』として国土社から刊行され
日本科学読物賞を受賞した本ですが、
さ・え・ら書房から復刊の依頼があったのは
2011年の始め。
内容が古くなったとので、
その後学問としてわかったことを書き加えて
新版の準備を進めているときに
東日本大震災が起こったそうです。

玉石混交とも言える地震関係の本から
何かを選ぶとなったとき、
おすすめできる一冊ではないかと思います。
小学校高学年ぐらいから読めるのではないでしょうか。

一冊通して読める読み物であるという点も評価したいです。
1980年代頃までは子ども向けの科学の本も
読み物が今より多かったようです。
最近はビジュアル主体で見開き2ページ1トピックの
通して読む感じではない本が多いですね。
本を読まない子どもが増えているからとか言いますが、
案外大人の思い込みのような気が私はしています。
そういう時期はすでに過ぎていて、今の子どもは
読み物を受け入れる土壌があると期待(楽観?)していますが、
どうでしょう?
売れっ子子役タレントの
芦田 愛菜ちゃんも随分読書家のようですね。 

話がそれますが、今の子どもと言えば、みんな歌もダンスも上手!
うちの娘は「SMAPは歌が下手」と手厳しい評価ですが、
「昔のアイドルはもっと歌下手な人多かったのよ~」と(~_~;)。

小さい頃からどれだけ歌いこんでいるかの違いでしょうね。
私が子どもの頃はカラオケボックスなんてありませんでしたからね。
(年がバレるぞ、おい)
恵まれた環境があれば、子どもはものすごい吸収力で
与えられたものを取り込んでいく力があるのですね。
そんな子どもたちにいい本をいっぱい読んでもらいたいですね。


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