GWはいかがでしたか?
期間中、珍しくもほぼ全国的に良いお天気に恵まれたようで、(実は例年そんなにお天気が良くない)明るく風の気持ち良い五月晴れ。ー東京はお出かけ日和でした。
私は例年通りGWは通常営業。それでもこんなにお天気が良いと気持ちよく、晴れ晴れとした気分でさくさく仕事しておりました。
GWの最後の日である6日は、敬愛するデザイナー・故石岡瑛子さんのドキュメンタリー(録画)を見て、(何十回見ても本当に飽きない素晴らしさ!)とても満足でした。
↓NHKのサイトから画像かりました。オンデマンド
で見るのもお勧めです。
石岡瑛子さんを知ったのは、まず作品から。
20年以上前、ドラキュラ(F・コッポラ作品)という映画を観に行った時に、コッポラの作品の割には内容はつまらなくて、ただ、音楽と映像が素晴らしく、パンフレットを買って帰り、後日CDも買って未だに持っていますが、この衣装をデザインした人が、後日、石岡瑛子さんだと知りました。
この映画でオスカーとっていました。それも当時は知らず、随分後になって知りました。
番組では彼女が、ブロードウェーの舞台「スパイダーマン」の衣装デザインの仕事をしている時の様子を取材しているのですが、とても印象的なせりふがあるのです。
(ちなみにスパイダーマンの衣装では、クモ女が集団で登場するのですが、この衣装は発想からして圧巻でした。)
「舞台だから、どうせ距離があるんだから、ディテールなんか見えないだろうという人は、(最初から)何も見えない人だと思うんですね。きちっとした仕事というものは、全体を緊張に導くし、クオリティアップにも導くわけだし、(それを身に着ける)パフォーマー=演技者、自体が違いますよ。いいものをあてがうことによって、百倍くらいそれに対する関わり方が違うんじゃないかと思うんです」
衣装の修正は一ミリレベルのものだったりもするわけですが、その一ミリが世界を変えるのだという話でした。
遠くから見て一ミリの違いは絶対にわからないでしょう?
しかしそれが、実は全体に影響を与えているんだ、という主張です。
素晴らしい作品を生み出す人は、やはりその人自身がかけがえの無い存在だと、彼女を見ていると思います。
そして人には何故か、虫の知らせのような、死の予感のような出来事がありますね。
このドキュメンタリーは、2011年に放映され、その番組の中で彼女は、後日、2014年に再度オスカーノミネートをされる映画「ミラーミラー 」を、デザイナーとしてお仕事発注されているのですが、この「ミラーミラー」の封切を待たずして、2012年に亡くなりました。
彼女の生涯で最初で最後のドキュメンタリーの、その放映の翌年には、亡くなってしまうのです。
ニューヨークが活動拠点でしたが、最後は東京に戻ってきていました。
亡くなる直前まで現役で第一線で、非常にタフに仕事をしていた彼女の生き様を、たった1時間でも垣間見ることは、私にとって非常に価値があることなので、時々このドキュメンタリーを見たくなります。ーご機嫌のGW最終日もそうでした。
自分や多くの皆がこのように生きられるものでもないし、皆がクリエイティブで世界で唯一の何かを残せるとは思わないのです。クリエイティブだけが大事ともぜんぜん思わない。
彼女は多分、努力だけでなく幸せな才能をもって生まれていたと思うし、そういう運命の人だったと思います。
名を残す人は皆そんなところがあり、自分とは全然違うけど、でも、生まれてきた自分の価値というものを、人生をかけて発揮していく清々しさみたいなものは、見ていて小気味良くも感じよく、自分もちょっと感化されて、元気になります。
ー自分は何をなす人ぞ?という問いかけをする瞬間でもありますね。
なすべきことに向かって時間を無駄にせず進みたい、と思う。けど、自分がなすべきことは何だろう???みたいな。
世界的な何かでなくとも、ご近所や家庭の中の小さな世界であっても、自分のなすべき役割みたいなものが、皆それぞれにあるんだろうなーと思うのですが、まあ突っ走る目標がどうもうまく見つからなくても、それでも自分ももう少しだけがんばってみようか、と思える。
それでまあ私が何をしたかっていうと、単なる「店の大掃除」なんですけど!^^;
でも、これも「自分らしく?がんばる?」の一環?-ということで。
そんなGW最終日でした。
ところで、今週末の日曜は、メヘンディ・サークル
です。会場は九段スタジオ。
九段でのサークルはこれが最後になります、来月から神楽坂の新店舗に変更ね。
そして、5月9ー10日は、“神田祭り
”にぶつかりますね。基本はお祭り優先でどうぞ!私も午前中行けたら行きたいし。
近いから、うちにトイレ休憩に来てもいいですよ。
まあサークル参加費はとるけどね? ^^