ヘッド・スマッシュット・イン バッファロー ジャンプ
カルガリーで行ってみたかったところというのは前回のステファンソン ではありません。 それは ヘッド・スマッシュット・イン バッファロー ジャンプ 交換留学生のときに友達から、 「その昔、ネイティブの人達がバッファローを崖に追い詰めて、逃げようとするバッファローは崖から落ちていき、落ちたバッファローをネイティブが食料や衣類等にした遺跡がアルバータにある」 という話を聞いてずっと行ってみたかった場所です。 狩りといえば、こういうイメージ。そんな画期的な狩りがあったなんて 最近になってインターネットで調べてわかったことなのですが、ユネスコの世界遺産でした。 このバッファローも実はカルガリーにあるわけではなく、さらに南に下ったフォートマックラウドという町にあります。パンフレットには90分とありましたが、2時間以上と結構遠かった。 こんにちは。私バッファローです。高さ2メートル、体重800キロ。重いでしょ?? 今から崖から落ちるところなんです・・・・。 こんなに高いのに・・・・・。プルプルプル。 崖、崖ってどんな崖?? って思います?ここでその崖が見られるのですが・・・・。でもこんな崖・・・・・。 コレ。コレ。 青の矢印がバッファローが飛び降りた位置。 日本人はコレを崖とは呼ばない。 と思う。山だな。 でも実際に狩をしていた6,000年前は倍以上の高さがあったそうです。 そして当時でさえも落ちたバッファローは完全に死んだわけではなく怪我をしていた程度。そこを先住民族が、武器でとどめをさす!!とどめをささずバッファローに逃げられてしまったら、逃げたバッファローが他のバッファローに「人間がこんなセコイことしてるよ!気をつけて!」と告げ口すると先住民族は信じていたので、先住民は必死にサス! 崖は2つあって、数字をつけた崖がヘッド・スマッシュット・インですが、その右側にも同じ構成の崖があります。名前は「カルダーウッド」。ひとつ上の写真では、奥の崖です。 1 のところでバッファローを集めます。2 でバッファローをはやし立て、追い詰めてパニックにさせます。 バッファローは嗅覚は良いのですが、視覚が良くないので崖のふちが見えた時は時すでに遅し。 群れで行動するバッファロー。後ろからどんどん押されて、先頭のバッファローは崖から落ちます。3 バッファローが落ちるところ。4 バッファローを解体したり、燻製にしたりする場所。そして先住民族が生活するところ。 崖の下がすぐ平地ですぐに解体可能だというのも、好条件のひとつ。 4の平野で住む先住民族の家。 ちなみに矢印は、風が吹く方向です。もし風が逆に拭いていたら、嗅覚の良いバッファローは解体場所の血の臭いをかぎつけて崖の方には行かないそうです。いろいろな条件が偶然に重なった、とても都合の良い土地なんです。 1874年に西洋人が彼らの土地に来くるまで、こうした先住民族が狩りの生活は何千年も続きました。食べ物や衣類・薬・武器等をすべてバッファローに依存していた先住民族は、西洋人が趣味や狩りで1881年にバッファローを説滅寸前にしてからは、それまでの生活様式を変えざるを得なくなってしまったそうです。 館内のカフェではバッファローのお肉が食べられるし、崖やその周辺の平野も壮大でもっとじっくり見たかったし、次は一人でゆっくり来てみたい場所です。