日本経済新聞 2013年9月10日


「インドのスマートフォン市場で現地企業が躍進している。中国製の部品を活用した低価格機種を投入し、既存大手の製品に手がとどかなった層を中心に新たな需要を開拓している。」


「インドは約9億人の携帯電話加入者を抱える携帯大国で、スマホへの関心は高い。経済が減速する中でも競争が活発になりそうだ。」


「「マイクロマックス」、「カルボン」、「ラヴァ」。インドの携帯電話販売店では、韓国サムスン電子、米アップル、ソニーなどグローバル企業と並び、聞きなれないインドのブランドが人気を集めている。」


「地場ブランドの量販機種の価格は7千ルピー~8千ルピー程度。グローバルブランドよりも低価格で、性能も上がってきた。という」


「インドの調査会社サイバー・メディア・リサーチによると今年1~4月の出荷台数シェアはサムスン電子が40.7%と首位で、アイクロマックスが19.3%、カルボンが8.6%。両社は前年から大きく伸ばし、トップ3圏内に浮上した。」


「低価格のカギは中国。ラヴァ幹部は「当社を含め、ほとんどの現地メーカーは重要部品を中国から仕入れている。」と話す。」


「IT(情報技術)企業だったマイクロマックスは2000年代後半に携帯電話市場に参入。従来型携帯電話に加え、スマホにも力を入れてきた。カルボンもほぼ同時期に参入したベンチャー企業」


「英市場調査会社カナリスによると4~6月のインドのスマホ出荷台数は約900万台で、前年同期の2倍以上。日本を抜き、中国、アメリカに続く世界3位のスマホ市場に浮上したという。」


「インドの携帯電話市場全体の中でのスマホの出荷台数比率もすでに1割を超えたと見られ、比率はさらに上昇する見通しだ。今後需要がさらに低価格機種にシフトする可能性もあるが、足元ではグローバルブランドも販売台数が増えている。」


「ソニーでは「市場拡大局面なので、現地勢との競合は意識していない。」として、価格3万ルピー以上の高価格帯の製品に重点を置くと説明している。」


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とのこと。


内需の大きい国は、内需で力をつけ、今度は市場を拡大してきます。


中国やインドの資本企業が育つことは、避けられないでしょう。