我が家も子供を授かってからというもの、いつも身の回りがベイビーラッシュな日々が続いています。

引き寄せるのでしょうかね？

仲のよい友人が次々と妊娠し、かわいいベイビーがやってきています。

さて、インドで２人の子供を出産した私ですが、インド人の子供の生まれたときの喜びようといったらありません。

インド人は本当に子供が大好き、我が子らも生まれる前からその恩恵によく預かったものです。

おなかの子のためには、これを食べたほうはいい、これはやめたほうがいい、

ああしなさい、こうしなさいとどこへ行っても、ヘタすると道行く人にまで、いろんなアドバイスをもらいました。

もちろん生まれてからも、それはそれは次から次へとアドバイスやお祝いを頂き、

本当にみんなが全身で生まれてきた赤ちゃんの生を歓迎し、喜んでくれます。ありがたいことです。

ベイビーの洋服や、産後の肥立ちや母乳にいいと言われるハーブ薬や精のつく食べ物、

いろんなものをいただきました。

どれも耳に新しく、役立つものが多かったのですが、

その中でちょっと素敵だなと思ったのが今回のシルバー製品です。

かわいいでしょ？

もちろんインドでもシルバーというのは、

銀相場があり財産としても価値あるものですが、

古くからその抗菌作用というのは、

アーユルヴェーダの薬にも使われるほど

よく知られたものです。

厳しい気候により衛生面が不安定であるインドは

それにより命を落とす赤ちゃんも少なくは

無かったでしょう。

あらゆる場面で赤ちゃんを有害な菌から守る方法

が生活に根付いています。

赤ちゃんのうちに耳、鼻、おへそなどに金のピアスをしたり、足や手首に金や、銀製のチェーンをまいたり、

足の指に指輪をしたり、貴金属だけでなく、お風呂にも必ずニーム（インドセンダン）の葉っぱを水に浮かべて、

それで沐浴するなど様々です。

そして一番赤ちゃんが手や口に運ぶもの、ということでは、やはり食器やおもちゃということになるわけです。

なので、赤ちゃんの生まれたお祝いにシルバー製品を贈るというのは珍しいことではないようです。

これがカップとスプーン。

これにお水を入れて与えたり、ちょっとした離乳食も

与えます。

かわいいデザインしたものもありますが、雑菌をきれいに

洗浄できるように、シンプルなデザインのものが好まれます。

これは薬やりです。

子供用は液体の薬が多いです。

ハーブ薬など砂糖水で溶かして飲みやすくすることもあります。

薬に限らず、スプーンを嫌う赤ちゃんにも

この魔法のランプのような形で、以外にもさくっと飲ませることが

できて重宝します。

一番のお気に入りはこのシルバートイ。

いわゆるガラガラ。上の球体の部分は中にシルバーの玉が

入っていて、やさしい鈴の音がするのと、なんと球体も回ります。

そしてもっと凝ってるのが、もち手の部分がホイッスルなんです。

赤ちゃんがこういうものを握ると、必ず口に入れますが、

むしろ口の中にシルバーが入ることで、抗菌し一石二鳥。

たまにシルバー磨きで磨くか、リタ（ソープナッツ）で洗って磨くと酸化したシルバーの輝きが戻ります。

今日はプネー第２（？）の商店街、

MGロード（マハトマ・ガンディロード）に行きました。

街には老舗のシルバー屋さんがたくさん。

お店ではジュエリーだけでなく、あらゆるグッズが並んでいます。

ショーケースには神様像もシルバーで。

世界各国、シルバー食器というのは「ああ無情」でも知られる

ように、やはりひとつのステイタス。

お店に入るにはちょっと勇気が入りますが、インドは店先が

オープンなところが多いので、こんな風に外から見れて

いいですね。（笑）

そうそう余談ですが、知人の家はナシックの広大な土地に、

数家族をサーバントとしながら薬草を育てているのですが、そこの食事はみんな銀食器だったのです。

彼らはジャイナ教でとても質素で素朴な生活をしていますが、かけるところにはかける、といいますか、

やはり虫を寄せ付けず、殺生しないためなのでしょうか。。。

何はともあれ、インドに足を運ぶことがあったら、ぜひシルバー屋さんものぞいて見てください。

ギフトにもこんなインドらしい箱で包んでくれますよ。

注意したいのは、インドでのシルバーの買い物は相場変動性です。

その製品の重さを計測し、そのときのレートで計算されます。

そのときのレートをチェックしてお買い物することをおすすめします。

シルバーの贈り物